投資に興味や関心が湧き、情報を集めているとどうやら株やFXがいいらしいと候補にあげる人も多いかと思います。しかし同じ投資であっても株とFXでは対象となるものが異なることをご存知ですか?今回は投資をする上で比較対象になりやすい株とFXの違いを4つご説明します。
どちらも価格が上がるのか下がるのかを予測しながら投資することには変わりがないのですが、投資対象や取引を行える時間、レバレッジ、売買要因など大きく分けると4つの違いがあることが分かります。
この違いを知っておくことで、あなたの生活スタイルに合わせた投資をすることができるほか、財務や会計知識を知っておく必要があるのか、世界情勢に詳しくなる方がいいのかなどどんなスキルを伸ばす必要があるのか、自分に合った投資方法が見えてくるはずです。
投資対象の違い
まず株の場合は、東京証券取引所などに上場しているおよそ3,600の企業が投資対象となります。(2019年8月現在)投資対象となる企業の業績により株価は上昇したり、下落したりします。
一方FXの投資対象は各国の通貨となります。FX会社によって取扱通貨量は異なりますがおよそ30種類の通貨を取扱っています。その通貨を2カ国分売買ペアで保有し、相場の上下を予測します。
取引時間の違い
株の取引時間は証券取引所で取引される時間です。平日9時~15時までを指しますが、途中11時30分~12時30分まではお昼休みとなるためこの時間の取引はありません。そのため9時~11時30分までを前場(ぜんば)といい、12時30分~15時を後場(ごば)と表現しています。
FXの取引時間は24時間となっています。これは世界中の取引所がそれぞれ異なる時間に開くからです。FXは世界中にトレーダーがおり日々通貨の売買が積極的に行われています。特に米国の取引所が開いている日本時間の22時頃は相場の動きが活発になります。
取引時間だけを見ると働いている人に有利なのはFXかもしれません。しかし株もFXも予約注文のような指値や逆指値をあらかじめ設定しておくと、取引時間に仕事であっても売買することができます。
レバレッジの違い
てこの原理を用いて、元手資金よりも多くの取引ができることをレバレッジといいます。株の場合は通常レバレッジはかかりませんが、信用取引を利用するとおよそ3.3倍の取引が可能となります。信用取引を利用するためには信用口座を開設しそこへ制度上30万円を入金する必要があります。
FXのレバレッジは最大で25倍です。30万円を入金したとすると株の信用取引では、およそ100万円分まで取引できるのに対して、FXでは750万円分まで取引できることになります。
レバレッジを利用するとそれだけ大きな取引ができる反面、損失も同じくらい膨らむ可能性があることをしっかり理解しておいてください。
売買要因の違い
売買要因とは取引をする際、何を判断基準にするかということです。株の場合は、対象株の企業分析や業界研究、財務、会計情報から売買要因を探ることをします。
FXの場合は保有通貨国の景気動向や金融政策を判断基準にします。また画面に表示されるチャートを分析して売買要因を探ることもあります。
株とFX共通して世界情勢や経済状況を知っておくことは必要ですが、企業を対象にいた株ではやはりその企業の財務状況や業界動向が株価に影響します。FXでは保有通貨国の政策金利や雇用など統計情報が為替に影響することがあります。