株式投資を勉強したから、夢があふれる私になれた〈山本麗子〉

2019年5月31日更新

総合マネースクール・ファイナンシャルアカデミー認定講師の山本麗子さんの講演録です。株式投資をはじめたことで、困窮した生活を立て直し、憧れを実現できたこと、そして株式投資の基本をわかりやすく伝えます。「お金の教養フェスティバル2019」講演より
――――皆さん、こんにちは。私は、ファイナンシャルアカデミーで認定講師をしております、山本麗子と申します。私は、今でこそ、こうやってファイナンシャルアカデミーで講師をして、皆さんの夢を叶えるお手伝いをしておりますが、実は、4、5年前まで大きなお金の悩みを抱えていました。
しかし、株式投資に出会うことによって、そのお金の悩みを解決して、今ではやりたいことを叶えられる幸せな日々が送れています。
今日は、株式投資の出会いが、私のお金の悩みを、どうやって解決していったらいいのか、私の実体験と、そして株式投資の魅力についてもお話をさせてください。

お金に困っていたころ株式投資と出会う

私は以前、京都の料亭で働いていました。料亭と言っても、ただの料亭ではなく、イメージで言うと、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に出てくるような。お庭も含めると、2000坪の敷地面積があって、その中に明治時代に建てられた数寄屋造りのお屋敷があるんです。そこには、関西を代表とする重鎮の方や政治家の方が来ていらっしゃって、舞妓さんとか芸姑さんの出入りなんかもあって、日本文化を凝縮したような世界がそこにあり、そこで働いていました。
さらに、いい人にも巡り会えて結婚もして、「人生、順風満帆だ」と悩みや不安などからは程遠い世界にいました。
しかし、その後、大きなお金の悩みを抱えてしまうんです。家業で継いだ工務店のビジネスがなかなかうまくいかなかったんです。当時、これから高齢化社会だということで、介護ビジネスを立ち上げて、人件費、設備投資費、そういったコストが多くかかって、最終的には銀行からの借金が膨らみました。当然生活も苦しくなって、家計も回らなくなって、毎日本当にお金のことばかり考えていました。
「あれやってみたいな」「これやってみたいな」と思っても、まず浮かんでくるのはお金のこと。そういった生活が数年続いて、この状況をなんとかしたいと思って、いろんなマネーセミナーやコンサルティングを受けていました。その中でたまたまファイナンシャルアカデミーのことを知ったんです。無料で資産運用を学べる講座があって、お金の悩みを解決できるんじゃないかと思って受けてみることにしたんです。
そこで出会ったのが「株式投資」でした。少額からできて、私たちの日常生活にいろんなチャンスやヒントがある株式投資が一番自分には向いてそうかな、と思って株式投資を選びました。私は思い立ったらすぐ行動に移したいタイプなので、無料の講座を受けたあと、すぐに株を買っちゃったんです。これが、2015年、私の株式投資デビューです。

知識がないまま手を出した株式投資で失敗

どんな株を買ったのかと言うと、たまたま出張で訪れた都市に本社のある会社の中で、名前を知っていた大企業の株を選びました。大企業なのに、なんと1株62円だったんです。一番少額から買える100株でも6,200円です。「これめっちゃ安いやんけ」と思ってすぐ買ったんです。その後はというと、全く株価が上がらなかった。上がらないだけではなくて、なんと、債務超過になって上場廃止になって、その後暴落しました。
今から思えば、出張先で大企業で株価が安い、という理由だけで株を選んでいたので、うまくはずがありません。さらに、私もう一つ失敗を重ねていました。当時注目していたのに買わなかった会社があって、買わないうちに、なんと株価が7倍にもなっていたんです。2016年1月時点で1株300円、100株買っても3万円、それが2年後の今、21万円です。10万円分買っていたら70万円。100万円分買っていたら700万円です。なぜ私はこの株を買うことができなかったのでしょうか?
当時の私は「この会社、なんとなく良さそうかな」とかWEBでおすすめ銘柄と書いてあると気になって買ってしまったりとか、感覚とかフィーリングで企業を選んでいたんですね。ここで改めて知識がない状態で投資をすると失敗してしまう、ということを身をもって学び、決まったルール、計算で裏付けられたものを元にしっかりやっていくことが大事だ、ということが分かりました。そこから私はスクールで学んで、今では根拠を持ったルールを元にしっかりやっていってます。

株式投資で大切にしているルールPPC(パフォーマンス・PER・チャート)

私が大切にしているルール、PPC(ピーピーシー)です。なんのことかと言うと、
まず1つ目のPは「パフォーマンス」です。
パフォーマンスとは、会社の業績です。業績がいいものを選んでいきます。
そして2つ目のPは、PER(ピーイーアール)です。
PERを使うことによって、株価が割安なものを探していきます。
そして3つ目、Cは「チャート」です。
チャートとはグラフのことです。チャートの形がいいものを選んでいきます。
このPPCが、すごく私の銘柄選びを助けてくれるんです。もう一つ私の味方になってくれるものが「会社四季報」です。年に4回発売している株のデータブック。東京の株式市場には全部で3700社近く上場しているんですけども、全部この中に載っています。どんな事業をしているのか、決算の数字がどうなのか、財務状況がどうなっているのか、そういった情報がひとまとまりになっています。
ある会社を例に見ていきましょう。先ほど紹介した私が買い損ねた7倍になった株です。証券コード3134の「Hamee(ハミー)」です。この会社、何をしている会社なのかと言うと、アイフォンケースとか、スマートフォンケースを製造販売している会社なんです。この会社は、iFace(アイフェイス)というブランドを出していました。このブランド、パステルカラーとか色数が本当に豊富で、いろんな色から選べて形もコロンとしていて、かわいいですよね。
じゃ、改めて、投資家目線で、先ほどのPPCを使って見ていきます。まず、1つ目のPですね。パフォーマンス、業績を見ていきます。皆さんは、そもそも株の値上がりのメカニズムってご存知でしょうか?なんで、株価って上がっていくのか。逆に、下がっていくのか。例えば、業績がすごーい伸びている会社、これから未来に向かって伸びそうだなーと思う会社の株って欲しくないですか?下がっている株よりは、欲しいですよね。その伸びている会社の株をみんなが「欲しい」と思うと何が起こるのか。オークションが始まるんです。みんながその会社の株を「欲しい」ってなると、その中には、「高くてもいいから買ってもいい」という人が出てきて、どんどん株が買われて株価が上がっていく。
なので、業績がいい会社っていうのは、みんなが欲しくなってオークションが始まって、株が買われて株価が上がっていく。この順番です。まずは、業績がいいかどうかを見ていきます。

会社四季報でPPCは確認できる

前に映しているのが、会社四季報です。左上から、業績って載っていますね。その横が売上高、営業利益、経常利益、純利益、一株益、一株配当も載っています。業績の2013年4月、これは決算の数字が横並びにズラーーッと載っています。下から2行目、2016年4月 予っていうのは予想値のことです。当時2015年なので、まだ未来のことなので、予想値が横並びにズラーーッと載っています。業績と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?「売上かな?」と言う方もいらっしゃると思います。もちろん売上も見ていくんですけども、会社ってどんなに売上を伸ばしていたとしても、利益出ていないと潰れちゃいますよね。なので、売上と利益、これが両方拡大しているものを見ていきます。
例えば、昨年100億、今年110億、来年予想120億、これが「業績がいい」ということです。Hameeの業績は、過去5年間分、上から下に新しい数字なので上から下に数字が伸びていたら「業績がいい」ということになります。実際にHameeはどうなのか?拡大していますね。業績は、Hamee良さそうです。
2つ目のP、PERです。このPERは、割安かどうかをチェックします。例えば、A社とB社。「どちらの株価が安いですか?」と言われると、株価が100円のB社のほうが安いですよね。じゃあ、「どちらが割安ですか?」と言われると、これ分からない。例えば、A社が株価が3,000円ぐらいの実力あるだろう、って他の投資家が思っていたとしたら、株価は上がりやすい可能性があります。一方、B社のほうは株価が1円ぐらいの実力しかないだろう、って思われていたとしたら、株価は下がりやすくなります。
なので、A社とB社を比べてみてどちらが割安か割高か、を判断していくのではなくて、今のA社の株価が実力に対して割高なのか、割安なのか、というものを判断します。ここで大事になってくるのが、A社の実力です。この実力を測るツールの1つとして、PERがあります。PERは株価 ÷ 一株益で計算できます。PERには平均値があり、日本も世界も一緒なんですけど、約15倍です。なので、15倍より上だったら、実力以上に評価されているので「割高」の可能性があり、15倍よりも下であれば、実力以下に評価されているので「割安」の可能性がある。そういうふうに判断できると思っておいてください。
PERの式の、株価 ÷ 一株益、この一株益のほうが会社四季報の業績欄に載っています。どの数字見るんだ?ということなんですけど、私たちは今の株価を知りたいんじゃなくて、これからどうなっていくのか、未来の数字を知りたいので、見ていく数字も未来の数字です。なので、予想値を見ていきます。34.5と44.8とあります。この当時のHameeの株価が455円でした。これを上の34.5で割るとPERが何倍なのか、と言うと、これ計算すると13.19倍。割安、ですね。
最後に3つ目のチャートです。Aのチャートのほうは下降しています、Bのほうは上昇しています。買うならどっちを買いたいですか?Bのほうが右肩上がりで、上がりそう、ですよね。業績がいいとみんなが欲しくなって、みんなが買って株価が上がっていく。なので、右肩上がりになっていないとおかしいんですよね。逆にAのほうの形になっているということは、何かある訳なんです。業績以外に何か悪いものがあったり良くないニュースが流れていたり。なので、こういう形だったら、今この会社の株、買うタイミングじゃないというサインになったりします。
PPCをそれぞれ見てきましたが、業績が良くて株価が割安で、チャートの形がいい。もし当時、私がこのルールを知っていたら、Hameeという会社がいい会社だと気づけていた。どこを見たらいいのか、見方さえ知っていれば、どなたでもできます。

資産が増えるとともに、夢も増えた

株式投資を始めて4年、株という資産を増やすことができるツールを味方につけることができて、今では2つのものを手に入れました。まず1つ目が「安心」です。お給料が減っても年金が減っても、自分の力で運用して増やすことができるようになりましたので、日々のお金の悩みや将来の不安をなくすことができるようになりました。毎日お金を意識することがなく、安心して生活を送ることができるようになっています。
そして、こんな私でも今では「夢」を持つことができるようになりました。経済的にも余裕ができて、行きたい時に旅行に行けたり、習い事を個人レッスンにしたり、タクシー利用や家事代行サービスで時間をお金で買うこともできるようになりました。不安や悩みがなくなると、やりたいことがどんどんどんどん出てくるんです。今、私が叶えたい夢は、京都でお茶室を建てて茶道という日本文化を世界中に発信していく、ということです。
私は、たった4年前に株式投資をスタートして、今では安心も手に入って、次から次に夢を持つことができるようになって、人生180度変わった、と言っても過言ではありません。皆さんは、今、どんな夢を持たれているのでしょうか?「将来余裕のある暮らしをしたい」「会社に縛られない生き方をしたい」私のように「好きな時に旅行に行きたい」「自分のお店、持ってみたい」、いろいろあると思います。
その夢を、収入が少ないから、とか、貯金がないから、とか、お金のせいにしたりしていませんか?正しい知識がないと、お金の悩みや不安をなくすことができないということは、私は身をもって体験していますので、痛いほど分かります。ただ、しっかりと勉強していけば、正しい知識をつけていけば、お金の悩み、不安をなくすことができて、夢を叶えていけることができると信じています。ぜひ、皆さんも、面白そうなものから、少しずつからで構いませんので、勉強を始めていって、たくさんの夢を叶えていただけるとうれしいです。
私は普段、こういった自分の体験を多くの人に伝えたいということで、ファイナンシャルアカデミーで講師をしておりますので、もし、「お金の悩みがなくなった」とか「自分の夢が叶った」ということがあれば、ぜひ報告に来ていただけると嬉しいです。
ご清聴いただきありがとうございました。

山本さんが講師を務める「ファイナンシャルアカデミー」で株の勉強をはじめる

この記事のライター

マネラボ編集部

節約から投資まで、お金に関するさまざまなテーマのコラムを、わかりやすく・楽しく発信することに日々奔走中。誰もがお金と正しく付き合うための教養を身につけ、豊かな人生を送るためのヒントを提供しています。

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※調査実施期間:2021年9月21日~2021年10月1日 ■開校年数:開校からの年数及び事業の継続期間 ■累計受講生数:開校から調査時点までの、講座受講申込者の総数。■受講生満足度:2021年上半期の有料講座が対象。当校調べ。■調査範囲:日本国内 ■第三者機関名:株式会社 ESP総研 調べ(2021年10月1日時点)


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