会社四季報を読んでいますか?
会社四季報は国内の全上場銘柄の詳細な情報が記載されている投資家必須の季刊誌です。全上場銘柄が載っていますので、本自体の分厚さ・文字量の多さから全てに目を通している人は投資家であっても少ないかも知れません。
しかし、会社四季報をしっかりと読みこなすことで優良銘柄を見つけることができるのです。
今回は会社四季報を使って優良銘柄を見極める際のポイントを紹介します。
「会社四季報の読み方を知りたい」「優良企業を見つける際のポイントを知りたい」という方はぜひ参考にしてください。
Contents
会社四季報を読むのは難しい?
会社四季報は文字量・情報量が多いため、一見読むのは難しいと感じるかもしれません。
しかし、掲載情報の体裁は整えられており一つ一つの情報はわかりやすくコンパクトにまとめられていますので、慣れてしまえば会社四季報を読むことは難しくありません。
むしろ、慣れれば色々な企業のことを知ることができるのが楽しくなってくるでしょう。
そのためには、どこにどんな情報が記載されているか知ることと、各項目の意味を把握することが重要です。
会社四季報では、初めて読む人にもわかりやすいように冒頭部分に会社四季報の読み方が記載されていますので、ぜひそちらを一度読むことをお勧めします。
優良銘柄を見極める指標10つ
多くの方にとって会社四季報を見る目的は優良銘柄を探すことでしょう。
何せ会社四季報には全ての上場銘柄が載っていますので、まだ知らない優良銘柄を探すにはうってつけです。
ここでは会社四季報を使って優良銘柄を見極めるのに重要なポイントとなる10の指標を紹介します。
どれも重要な指標ですので全て覚えるようにしましょう。
1、営業利益
営業利益は企業の本業での利益です。
売上から仕入れなどの売上原価をひいた売上総利益から販売にかかる費用、管理費用、人件費などをひいたものが営業利益となります。
本業でしっかりと利益を稼げているかどうか確認しましょう。
2、経常利益
経常利益は営業利益に支払利息や受取利息など企業活動に経常的に発生する収益・費用を加えたものです。
3、PER
PERは株価が企業業績に対して割安か割高かを判断する指標です。
株価を1株当たり利益で割って計算します。
現在の上場企業平均PERは15倍程度ですので、これを目安に判断しましょう。
ただし、業種によってPERは異なりますので同業他社のPERも確認することが大切です。
4、株価チャート
株価チャートは過去の株価の動きを一目でわかるように表したものです。
株価が上昇中なのか下落中なのかは最低でも確認しましょう。
5、自己資本比率
自己資本比率は企業の総資産に対して自己資本(純資産)がどの程度あるかを示した指標です。
自己資本比率が高いほど財務健全性が高く安全性の高い企業ということができます。
6、有利子負債
有利子負債は利息の発生する負債のことです。
銀行からの借入金などが該当します。
有利子負債が多いと多額の利息返済により資金が圧迫されます。
7、営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー
キャッシュフローとは、現金がどれだけ増減したかを表します。
キャッシュフローがプラスであれば現金を得たということであり、キャッシュフローがマイナスであれば現金を失ったということです。
営業キャッシュフローは営業活動での現金収支、投資キャッシュフローは設備投資などの投資活動での現金収支、財務キャッシュフローは銀行借入などの財務活動での現金収支を示します。
8、ROE
ROEは自己資本に対してどれだけ純利益を出しているかを示した指標です。
%表示で表し、おおむね10%を超える企業は収益性の高い企業といえます。
9、EPS
EPSとは1株当たり利益のことです。
EPSが増えているかどうかは企業価値が上がっているかどうかを確認する重要な情報となります。
10、株主構成
会社四季報では大株主上位10位までの株主構成が記載されています。
企業の代表が大株主なのか、関係企業が株主となっているのか、証券会社やヘッジファンドが株主となっているのかなどを確認することが可能です。
オンラインの四季報も活用してみよう
四季報はオンラインでも見ることができます。口座を開設していればオンラインで四季報を見ることのできる証券会社も多く、その場合は無料で会社四季報が読むことができます。積極的に活用することをお勧めします。
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