株はいつ売るべき?売り時がわからない時の3つの解決策

2019年1月3日

株を購入したものの、売るタイミングがわからず、ズルズルと持ち続けていませんか?
買う時は期待して買うので気持ちが盛り上がりますが、売る時は結果が出るため、初心者は怖さもあり、先延ばしにしてしまう傾向があります。そうして含み損を抱えて塩漬けにしてしまうケースはよくあります。株の売買において、売るタイミングはとても大事です。そこで初心者におすすめの売るタイミングと方法を3つご紹介します。

短期売買と長期投資では売り方が違う

まずはじめに、投資スタイルによる売り方の違いを見てみましょう。
短期売買とは、1日~1ヵ月の間で購入、売却を繰り返す投資スタイルです。1日のうちに取引を終了させる「デイトレード」や数日間を使って取引をする「スイングトレード」などがそれにあたります。値動きの分析が必要となる一方、それほど企業についての知識がなくても売買ができます。売るタイミングの見極めはチャートを見て決める、テクニカル分析が必要となります。
一方、長期投資とは一般的に3年以上の長期にわたって金融商品を持ち続ける投資スタイルのことを言います。株価の変動に一喜一憂することなく、成長株に投資することでキャピタルゲインとインカムゲインを得ることを目的とします。
そのためチャートはほとんど気にする必要はなく、ファンダメンタルズ分析が重要となります。会社の価値に対して株価が割安か割高か、成長が見込める会社かどうか見極める必要があります。そのため、売ることよりも買うこと(銘柄選定)で多くが決まってしまうため、売るタイミングはさほど重要ではありません。長期投資の目的が老後資金を準備するのであれば、その資金が必要になった時に売ればいいわけです。但し、銘柄選定に失敗した時、その企業を見切った時には潔く売ることが大事です。
ここでは初心者向きの、値動きの分析をそれほど必要としないスイングトレードから、3年以内の中期投資を行う上での売るタイミングについて考えてみたいと思います。

解決策1 最初から売り注文を出しておく


株取引の初心者が、売るタイミングを見極めることは非常に難しいことです。早くに売ってしまって、そこからさらに株価が上がって後悔したり、いつか上がることを期待して売らずにいたらもっと下がってしまったり、株価に一喜一憂していると、利益が出る前に消耗してしまいます。そこで、買い注文の時に、一緒に売り注文も出しておけば、チャートに張り付いている必要がなくなります。
ネット取引では、指値の売り注文のほか、逆指値注文という機能があり、買値の2割下回ったら売るなどの注文を出すことができます。これによって損失を限定することができるので、株初心者は、この逆指値注文を必ず出しておくようにしましょう。
最初から、2割上昇(下落)したら売るなどの利益確定、損失限定の売りルールを取り決めておくことで、チャートに張り付いている必要もなく、余計な迷いもなく株取引ができます。

解決策2 保有する期間を決めておく


「3か月後にすべてのポジションを決済する」など、あらかじめ売る時期を決めておく方法です。ここで注意したいのは、含み損が出ているものはそのままにして、含み益があるものだけを決済したくなる点です。人は利益の獲得よりも損失の回避を優先すると言います。
この理論で言えば、損失をこれ以上大きくしないためにも決済するのが正しいのですが、そうではなく、もう少し待てば損失はなくなるだろうと思ってしまうので損失の確定を回避してしまうのです。
しかし、ここでは潔くすべて売ってリセットすることが大事です。そうすることで、新たな気持ちですべての銘柄と向き合えるようになります。塩漬け株によって拘束されていた資金でもっと有望な株に投資できるのです。

解決策3 数回に分けて売る


相場の格言に「二度に買うべし、二度に売るべし」というものがあります。これは最初からタイミングを見極めるのは難しいという前提で、大きく失敗しないための方法と言えるものです。「売るタイミングに自信が持てないのなら、少しずつ売ってみましょう」というわけです。
売った途端に上がった、という経験は株をやったことがある人なら誰もが持っているはずです。一遍に売っていたら、悔しい思いをするところですが、一部であれば、残りの株で利益を伸ばすことができます。
売った途端に下がったなら、判断は正しかったとして、残りの株も躊躇なく売ることができます。
この方法はリスクの分散につながり、初心者の投資スタイルとして効果的です。
以上3つをご紹介しましたが、これらは株初心者が売るタイミングを掴めない場合に、利用できる方法です。これらの方法とさらにテクニカル分析でタイミングを読み取る方法が習得できれば、もう株初心者ではなく、中級者~上級者の仲間入りです。
株式投資は経験がものを言います。くれぐれも株を塩漬けにして、資金と時間を無駄にすることは避けてほしいと思います。そういう意味でも売るタイミングはとても大切なのですね。

この記事のライター

石倉博子

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。

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