デジタル通帳のメリット、デメリットって何?

2022年1月18日更新

インターネットバンキングを利用している人には、既によく知られているデジタル通帳(通帳レスサービス)ですが、インターネットバンキングだけでなく、銀行業界全体でデジタル通帳化の流れが進んでいます。
デジタル通帳は利用者にとって利便性の高いものですが、メリットばかりでデメリットはないのでしょうか?
今回はデジタル通帳のメリットとデメリットを追求してみました。

三菱UFJ銀行が原則、紙の通帳発行中止!

三菱UFJ銀行では2019年6月10日から新規口座の開設者に対し、原則通帳を発行しない方針が発表されました(希望者には発行する)。
デジタル通帳化の流れは銀行業界全体で推進されていますが、三菱UFJ銀行が一歩先んじることになりました。
デジタル通帳化推進の背景には、紙通帳にかかるコストの削減があります。
紙通帳にかかるコストには、印刷費や管理コストの他に印紙税の負担があり、紙通帳が発行される口座は、1口座につき200円の印紙税がかかります。
この税額は銀行業界全体では700億円超になるといわれていますが、三菱UFJ銀行だけでも年間80億円近くの税負担があるとされています。
因みに、デジタル通帳の名称は各銀行によって異なり、三菱UFJ銀行では「Eco通帳」、三井住友銀行では「Web通帳」、りそな銀行では「りそなTIMO」と呼ばれています。

デジタル通帳のメリット

さて、デジタル通帳は利用者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?
以下にメリットを挙げてみました。

【通帳を紛失する心配がない】

紙通帳を仮に紛失した場合、再発行の手続きが必要です。再発行には1080円(税込み)の手数料がかかります。
デジタル通帳の場合は紛失の心配がありません。

【記帳や通帳繰り越しの手間がない】

紙通帳では、銀行窓口やATMに行って記帳や通帳の繰り越しを行わなければなりません。長期間記帳を忘れていた場合などは合計記帳されてしまうため、定期的に記帳に行く必要があります。
デジタル通帳の場合はいつでもどこでも取引履歴が確認でき、記帳や通帳繰り越しの手間がありません。

【一般口座より優遇されることが多い】

デジタル通帳の場合、銀行によって異なりますがATM利用手数料が優遇されたり、ポイントが付いたりなど、通帳がある口座に比べて優遇されるケースが多くなっています。

デジタル通帳のデメリット

【取引履歴の確認は期間制限がある】

取引履歴が確認できる期間は限られています。三菱UFJ銀行・三井住友銀行の場合は最大25か月分、ゆうちょ銀行では最大15か月分、りそな銀行では最大で13か月分の取引履歴が確認できます(三菱UFJ銀行では取引推移表の申し込みをすると、最長10年間の明細が確認できる)。
紙通帳の場合は、記帳さえしておけば何十年でも残すことができ、いつでも確認できるというメリットがあります。

【紙通帳と併用ができない】

現在紙通帳を使用されている人は、デジタル通帳口座へ切り替えることになるため、紙通帳との併用はできず、現在の紙通帳は利用できなくなります。
やはり紙通帳にしたいという場合は再度銀行窓口にて、印鑑・キャッシュカード・本人確認書類を持参して手続きが必要です。

紙通帳とどちらか向いているか調べよう!

デジタル通帳はスマホやパソコン使用者に限定されるため、当然ですがスマホやパソコンを使用していない人はデジタル通帳を利用することはできません。
また、やはり紙通帳ならでは便利さもあります。例えば、後で何に支払ったのかをわかりやすくするために通帳に直接メモ書きすることもできます。
長年使い慣れた紙通帳が無くなるのには、不安を感じる人も少なくないでしょう。
紙通帳は今後益々減少し、デジタル通帳へと移行することが予測されますが、紙通帳が全面的に廃止されることはないと考えられます。
自分にとって、どちらが向いているのかよく検討した上で選択することをおすすめします。

この記事のライター

宮崎悠

インテリアコーディネーター/福祉住環境コーディネーター。建築会社退職後、主婦ライターとして5年目。株式投資歴12年。

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