株式投資のポートフォリオを組む際に初心者が気をつけるべき点とは

2019年12月26日

ポートフォリオは株式投資においてとても重要で、ポートフォリオ次第で投資成績は大きく変わります。
そのため、資産運用にあたりポートフォリオを作る際は、運用のリスクなど様々なことを考慮しなければなりません。
今回は株式投資におけるポートフォリオの重要性と注意点について紹介します。
ポートフォリオを組むために必要な様々な情報を紹介しますのでぜひ参考にしてください。

ポートフォリオとは

ポートフォリオとは、どの金融商品をどの程度の割合で投資するのかを定めたものです。
株式投資の場合であれば、どの銘柄をどの程度保有するのかを表します。
似たようなニュアンスの言葉でアセットアロケーションという言葉がありますが、こちらはどの資産クラスにどの程度投資するかを表したものです。
例えば、米国株式25%、日本株式25%、米国債券50%や米国株式50%、日本株式50%といったものがアセットアロケーションになります。
アセットアロケーションで決めた資産クラスの具体的な銘柄を表すのがポートフォリオです。
最近では世界中の株式や債券、REITなどを決められたアセットアロケーションやポートフォリオで投資する投資信託なども増えてきています。
そういった投資信託は各証券会社で簡単に検索できるようになっていますので、証券会社に口座をお持ちの方はぜひ一度様々な投資信託のアセットアロケーションやポートフォリオを確認してみてください。
証券会社のサイトではその他色々な投資情報を見ることができますので、定期的にサイトを見てみるのも投資の勉強になるでしょう。

長期投資をする上で必要不可欠

ポートフォリオは資産運用を長期で行うのであれば必要不可欠です。
特に値動きの大きな株式投資ではよりその重要性は高まります。
株式投資はハイリスクハイリターンな投資であり、債券などに比べ値動きが激しいのが特徴です。
ですが、複数の銘柄をうまく組み合わせてポートフォリオつくり資産運用することで、リスクを抑えながらリターンを得ることができます。
1つの銘柄にのみ投資をしていると、投資した時はいくら素晴らしい企業であってもその後、大きな不祥事が判明するなどといったリスクはあります。
それに対して、10銘柄に投資をしていた場合は1つの企業に問題が起きてもその影響は1/10です。
このようにポートフォリオを組むことで、単一の銘柄に投資するのに比べて大幅にリスクを軽減することが可能となります。
どのようなポートフォリオを組むかは投資家によって様々で、例えば配当金に着目した配当金利回りの高い銘柄で構成した高配当金ポートフォリオなど投資家ひとりひとりにそれぞれのポートフォリオがあるのです。
何も情報が無い中で、初心者がいきなりポートフォリオを組むのは難しいですが、最近ではブログなどで有名な投資家がポートフォリオなど様々な情報を公開していますので、そういったブログの情報を参考にすることもできます。
投資ブログの中には失敗談も成功談も豊富にありますので、色々な投資ブログを見てポートフォリオの参考にしましょう。

ポートフォリオを組む際に注意すべき点

ポートフォリオが重要であることは説明しましたが、ではどういった点に注意してポートフォリオを組めばいいのでしょうか?
ここでは、ポートフォリオを組む際の注意点について解説します。

過度な分散は避ける

ポートフォリオを組むことでリスクが軽減できるのは前述のとおりです。
ですが、過度に分散させるのも避けましょう。
あまりにも多数の銘柄を保有すると投資先の業績などの確認ができなくなってしまうからです。
購入した時は優秀な企業であっても、10年先、20年先はどうなっているか分かりません。
自分の大切な資金を投資するのですから、投資先のチェックは定期的に行う必要があります。その際にあまりにも多数の銘柄を保有していると各企業の業績チェックなどがおろそかになってしまいます。
最近では株主優待が脚光を浴びる機会が多く、優待狙いで多数の銘柄を保有している方もいます。
もちろん、適切な投資判断ができていれば何も問題はありませんが、優待ありきで投資した結果、銘柄数が多くなりすぎて投資判断がおろそかになり損を出してしまっては、本末転倒です。
ポートフォリオを組む際は過度な分散は避けましょう。

10銘柄程度を上限に決める

過度な分散は避けるべきだと先ほど説明しましたが、では何銘柄程度が適切なのでしょうか?
複数銘柄を保有することによるリスク分散効果は、10銘柄程度に分散を行えば十分に得られると考えられています。
10銘柄程度でリスクを軽減することができますので、安易に銘柄を増やさず選りすぐりの銘柄で勝負しましょう。

相関性が高い銘柄には分散しない

分散投資において重要となるのが、相関性です。
相関性は銘柄同士の株価の動きがどれくらい連動しているのかを表します。
全く同じ動きをする場合は1、完全に正反対の動きをする場合は―1とし、1~―1の数字で表したものが相関性です。
相関性が高い(1に近い)銘柄に分散投資を行っても、結局1つの銘柄が下落する時は他の銘柄も下落する可能性が高く、リスク軽減効果が少なくなります。
そのため、分散投資には相関性が低い銘柄をできるだけポートフォリオに組み込むことが重要です。

配分を考えてバランスよく投資する

ポートフォリオの運用にあたり重要なのはバランスです。
ポートフォリオの大半を1つの銘柄が占めている場合、その銘柄の動きでポートフォリオ全体の成績が決まってしまいますので、しっかりとリスクが分散するようにバランスよく投資する必要があります。
また、ポートフォリオを組んだ時にはバランスが良くとも、その後の株価の動きは銘柄毎に異なりますので、いつの間にかバランスが崩れているということがあります。
そういった時に当初のバランスに戻すことを「リバランス」と言い、リバランスはリスクを抑えた長期投資には必須です。
定期的にリバランスを実施し、安定して利益を得られるポートフォリオを維持しましょう
初心者だけど、、、自分の力でそろそろ投資を始めてみたい

この記事のライター

森田賢一

FP2級資格を持つ30代男性会社員。10年以上の投資歴を持つ現役投資家。
10代から投資をはじめ、リーマンショックでは投資家としての心構えを鍛えられた。
株式を中心にETFやREITへの投資も行い、現在の運用資産は5,000万円。アーリーリタイヤを目指し投資の勉強は欠かさない。
ブログにて株式投資に関する情報を発信中
【ブログ】FP森田の株式投資ブログ

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