住宅ローンが家計を圧迫している家庭は多い。
「住宅ローンの借り換え」をするといいらしいが、どうしたらいいかわからない。本当に得するのだろうか。そんなふうに思って行動できないでいる人もいるのではないだろうか。
住宅ローンの借り換えをする前に、やっておかなければならないことがある。
それは、キャッシュフロー表を作ることである。
キャッシュフロー表というとなんだか難しそうで、それだけでも「もういいや」という気持ちになってしまいそうだが、なんのことはない、自分の家計におけるお金の流れを見てみましょうということである。
具体的には、家計にどのくらいの収入があって、支出がどのくらいで、これからどのくらい預金が増えていくのか、いつどのようなお金が出て行くのかを確かめてみる。もちろん住宅ローンの残りがどのくらいあるのかも確認してみる。
そうすることによって、借り換えのメリットや注意すべきことが明確になってくるので、より有利な借り換えが可能になってくる。
一般的に、住宅ローンの残高が1000万円以上あり、支払期間が10年以上残っていて、金利が1%下がったら効果があるとされているが、有利な借り換えには3つの方法がある。
借り換えのメリットを享受する方法
1. 金利が下がった
2. 金利タイプの変更
3. 返済方法の変更
1. 金利が下がった
やはり金利は高いより低い方が支払額は軽減される。しかし、手数料などのコストによっては効果がない場合もあるので、きちんとシミュレーションすることが大切である。
2. 金利タイプの変更
金利タイプには変動金利と固定金利がある。
変動金利は半年ごとに金利の見直しがある。短期間で借りる人や繰り上げ返済をしていく人に向いている。
固定金利は固定金利期間が選べるものがある。期間終了後は金利タイプを変更することも可能である。最初の数年間の負担を減らしたい人に向いている。
また、全期間固定金利というタイプもある。
3. 返済方法の変更
元利均等返済と元金均等返済がある。元利均等返済は返済額が一定のため、予定が立てやすいことがメリットだが、期間が同じなら元金均等返済より総返済額が多くなる。
元金均等返済は返済額がだんだん少なくなっていくが、返済開始の返済額が大きい。退職などで収入が減る人に向いている。
借り換えは金融機関にとっては新規のローンと同じなので、最初に住宅ローンを組んだ時と同じような段取りが必要になる。
金融機関によって金利や借りやすさ、サービスもいろいろなので、どの金融機関を選ぶかによってずいぶん違うこともある。
変動金利は都市銀行が有利であるし、地元民や組合員が優遇される金融機関などもあるので、金利情報や比較サイトなどで調べてみると良い。
同時に、金融機関から審査される立場でもあるので、審査項目をクリアできているか、できていなかったらどのように有利に話を進めるか、きちんと準備しておくことも大切である。
住宅ローンの借り換えはよくわからなかったり手間がかかったりとハードルが高い印象があるのは事実だが、借り換えによってより豊かな暮らしができるようになるかもしれない。一度調べてみて損はないはずである。
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2015年10月15日