初心者でも安心。 確定申告で気になるポイント

2017年3月7日

今年もいよいよ「確定申告」のシーズンが到来しました。
2016年度分の申告の受け付け時期は、2017年2月16日〜3月15日までの約1ヶ月間。今回から初めて申告をする場合はもちろん、例年より作業をスムーズに行い節税をする上で、疑問に上がりがちなポイントをチェックしておきましょう。

申告書の主な入手方法は?

最も基本的な方法は、①税務署や申告相談会場に行き直接入手することですが、もし面倒な場合は、②希望書類を税務署から取り寄せることや、③国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」からダウンロードする方法などもとれます。
③の利用が念頭にある場合、「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」を利用すれば、作成した申告書を自宅からインターネットで提出(送信)することも可能となります。

白色申告と青色申告、その違いは?

青色申告は、白色申告に比べて帳簿を厳密につけなければなりませんが、白色申告には無い
節税メリットがあります。
最も大きな違いは、①「青色申告特別控除」を受けられることで、帳簿付けが複式簿記の場合は65万円・簡易簿記の場合は10万円を、課税所得から差し引くことが認められています。
他にも、②「青色事業専従者給与に関する届出書」を税務署に提出することで、家族に対する給与を経費として計上することが認められる、③「赤字」を3年間繰り越すことが出来る、④30万円未満の減価償却資産を一括で経費として計上することが認められる(白色申告の場合は10万円未満まで)・・・など、青色申告はその“手間”の分、様々な特典が用意されていると言えます。

領収書はどう整理すれば良い?

確定申告をする上で大変なのが、日々の領収書の保管と計算。しかし、煩雑にまとめず“出費のジャンル別に分ける”だけで、仕訳の際の負担を減らすことが出来ます。
例えば、封筒やファイルなどに、「交通費」「交際費」「雑費」といった項目の名前を書いていき、その中に領収書を入れていきます。こうするだけでも、よりスムーズに仕訳をすることが可能になります。

レシートの場合は経費として認められない?

結論から言うと、実は「領収書か?レシートか?」ということ自体は問題になりません。
「日にち・お金を払った相手・用途・金額」などが明記されており、業務に関係あると認められる内容であれば、手書きの領収書でもプリントアウトされたレシートでも、経費として計上することが出来ます。
(昨今でも会計の際に「領収書を下さい」と言う光景が日常茶飯事となっていますが、昔はそもそもレシートが普及していなかったため、この様に領収書をお店の人にお願いする慣習があったからだと考えられています。)

マイナンバー制度で申告の手続きはどう変わるか?

「ただでさえ大変な確定申告が、さらに面倒になるのでは?」と思われがちなマイナンバー制度の導入。
しかし、申告書に記入する際の変更点は“該当欄にマイナンバーを記入する”ことのみで、実際に税務署に書類を提出する時にも“本人確認書類の提示又は写しの添付が必要となる”程度しか手続きの変化はありません。

少しでも節税するには?

個人事業主や小規模企業経営者などの場合、「小規模企業共済」という制度を利用出来ます。
「小規模企業共済」とは、事業を辞めることになった場合や、高齢となり退職をした際に、それまで積み立てていた掛金(月額1000円~7万円の範囲)に応じた共済金を受け取ることが出来る、いわば小規模経営者の退職金制度と言えるものです。
この制度が“節税”になる理由は“その全額が「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除の対象になる”ため。言い換えれば、支払った掛金を、経費と同じ様に事業の所得から差し引くことが認められるのです。
<小規模企業共済>
http://www.smrj.go.jp/skyosai/index.html

万が一、提出後に内容の間違いに気がついた場合は?

税額を実際よりも多く申告していた場合は、所轄税務署に「更生の請求」を行いましょう。
更正の請求ができる期間は、原則として、法定申告期限から5年以内とされています。(例えば、平成28年度分の所得税及び復興特別所得税の場合、平成34年3月15日まで)
もし、実際よりも少なく申告していた場合は、なるべく早いうちに「修正申告」の手続きを取りましょう。税務署の調査を受けた後で修正申告をしたり更正を受けたりすると、新たに納める税金に加えて過少申告加算税がかかってしまいます。

他にも疑問が出てきた時には?

国税庁が「税についての相談窓口」を開設しており“匿名”で“無料”で電話相談する事が出来ます。以下の国税庁のページから、自分が住んでいる地域を管轄している税務署を調べ相談してみましょう!
<税についての相談窓口(国税庁)>
https://www.nta.go.jp/shiraberu/sodan/sodanshitsu/9200.htm
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この記事のライター

石田ケント

バブル末期に生まれた放送作家。クレジットカードは持たない派。

About the author

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