「給料が上がらなくてもお金が増える方法」 なんてあるの?

2017年8月23日

一流アスリートや経営者を顧客に持ち、年収1億円超えの人々を対象にしたセミナーや出会いの場を提供する『1億円倶楽部』の主宰者でもあるフィナンシャルプランナーの江上治氏。今回紹介するのは彼の新著です。タイトルは『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』
まず触れておきたい最大のポイントは、この本の編集者(男性)が、自分の年齢や家族構成、年収や手取りの給与、お金の使い方など“すべて”を明らかにしたうえで、いかに資産を増やしていけばいいのかを教えてもらう手法で書かれていること。相談スタイルのビジネス本は数あれど、編集者自身がここまで身を削っている本はあまり見かけません。それだけに、よりリアルな相談を読者も「体感できる」内容になっています。
・「給料が増えない」
・「ボーナスがない」
・「臨時収入もない」
・「このままじゃヤバい……」

将来のお金に関する悩みを抱えている人は、どうやって解決すればいいのでしょうか?「給料が上がらなくても確実にお金が増える」方法なんて本当にあるのでしょうか?その秘密に迫りたいと思います!

家計は「手取り」で計算すべし!

まず始めに、相談者であり本書編集者の経済状況について触れておきましょう。年齢は32歳。家族構成は子供2人と妻(専業主婦)の4人。年収はボーナス込みで400万円で、数年前にマンションをローンで購入。実際にこれぐらいの家族構成や収入の人は多いのではないでしょうか?自分に置き換えて考えられる人も多いと思います。
が!江上氏いわく、彼の家計は崖っぷち。
将来、子供の教育費にかかる経費を計算したところ、ある年齢で赤字に転落していました。
さらに危険な点も。相談者の彼は、これまでボーナス込みの400万円を収入として家計をやりくりしていましたが、毎年必ずもらえるとは限らないボーナスを見込んで将来設計をするのはNG!確実にお金を増やすためには、確実に手に入る「手取り額」をベースに収支を考えなければならないのだといいます。
でも、贅沢をしているわけでもないのにギリギリ家計の相談者が給料も上がらないままにお金を増やすことなんて、本当にできるんでしょうか?

「お金を増やせる方程式」は唯ひとつ!

給料が上がらずともお金を確実に増やす“唯一の方程式”があるといいます。それは……
(収入―支出)+(資産×利回り)
つまり収入を支出が超えないようにしながら、資産(貯金)を使い出来るだけ利率の良い運用をする、というもの。
「確実にお金を増やす方法」とは「絶対に儲かる方法」ではありません。シンプルですが、これがきちんと理解できている人ほど、余計なギャンブルや儲け話に乗って一発逆転を狙うようなことはしないのです。
さらに、年収400万円。ギリギリ家計の人でも10年後に1,500万円貯めるための方法も伝授します!

10年後に1,500万円貯める方法!

「10年後に1,500万円貯める」。そう目標を定めたとして、ザックリですが毎月10万円を積み立てて運用してゆく必要があるといいます。
相談者の場合は年収400万円。学資とその他のお金を毎月1万円ずつ貯蓄に回しているそうですが、さらに8万円も毎月生み出すのはかなり大変のはず!いや、果たしてそうでしょうか?江上さん曰く、彼に出来ることは沢山あるといいます。
まずは、毎月支払う通信費、保険料などの「固定費」の見直し。さらに、小さくても会社を作って自分のスキルを活かした事業で稼ぐ。最近は副業を認める企業もどんどん増えているので、始めている人も多いのだそうです。
このほか、毎月8日間ある土日休みを利用して新聞配達しても数万円を稼ぐことは可能でしょうし、夫婦共働きにすれば2人が4万円ずつ稼げばいいので、随分目標が具体的になってきます。
ここで重要なのは、この「具体性」なのではないでしょうか?ギリギリ家計なのに10年後に1500万円を貯めるなんて絶対ムリ!と思っていた相談者が、目標を立てたことで何をすればいいかをハッキリ見定めることができました。これって不安を解消してお金を貯めるうえで大切なことですよね!

貧乏人とお金持ちの決定的な違いとは?

富裕層専門のフィナンシャルプランナーとして活躍する江上氏が気が付いたことがあるといいます。それは「貧乏人は収入を、お金持ちは資産を気にする」ということ。
例えば貧乏な人は、車を「お金のかかる乗り物」ととらえがちなのに対して、お金持ちの場合は乗らない時はレンタカーにしてお金を生み出すことができるか?つまり資産になるか?を考えるのだそうです。
以前『3億円使ってわかった資産の作り方』という本を読んだ時も、世の中には値段が全く落ちない車があり、乗っている間ずっとタダになったという体験が紹介されていましたが、まさに同じことが言えますね。
資産になるかどうか?を意識すれば、余計な支出を抑えることにもつながりそうです!
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編集者が自身の年収や手取り給料までさらけ出したうえで相談する形式の本書。個人的にはこれまで読んだビジネス本には無い共感を持って読むことができました。また今回紹介したほかにも、セレブ御用達のフィナンシャルプランナー江上治氏の資産運用のコツなども紹介されているので参考にされてはいかがでしょうか。

この記事のライター

横山ケン太

趣味は財テクとアウトドア。フリーの作家として活動中。

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