キンコン・西野の「しるし書店」に学ぶ「価値のある」ビジネスモデル

2018年5月31日

お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏は、お笑いだけではなく絵本作家や小説家としても活躍する多彩な才能が魅力の芸人です。そんな西野氏が打ち出した「しるし書店」のビジネスモデルが注目を集めています。今回は、「しるし書店」とはどのようなものかを説明するとともに、「商品に価値をつけるビジネス」について考えてみました。

「しるし書店」とはどんなもの?

例えばもう読み終わって不要になった本があった場合、一般的に人々はどのような行動を取るのでしょうか。廃品回収に出す人もいれば、知り合いにあげてしまう人もいるでしょう。また、古本屋に買い取ってもらったり、メルカリなどのフリマアプリで売ったりする人も多いものです。
例え買い取ってもらえたとしても、買い取り価格はほぼ100%定価を割り込みます。「中古本だから仕方がない」、「タダで捨てるよりはマシ」と考える人がこれまでは大多数でした。
しかし、西野氏はその書籍は、持ち主によっては、定価以上の価値が生まれるのではないかと考えたのです。
確かに「大企業の〇〇社長が読んでいた」、「芸能人の〇〇さんが愛読していた」と聞けば、なんとなく読む価値がある本に思えてきますよね。書籍の中に書き込みやアンダーラインなど、本人が読んだしるしが残されていれば尚更です。そんな考えを基に無料アプリ「しるし書店」が誕生しました。
しるし書店は一言で表せば「古本屋アプリ」ですが、販売者のプロフィールを詳細に記すことができます。その本の価値が認められれば、定価以上で買い取られることもあるでしょう。始めるにはFacebookのアカウントが必要ですが、誰でも気軽に始められるので興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

何故「しるし書店」は注目を集めたのか?

しるし書店のリリースは、2018年2月に始まったばかりで、成功するかどうかは現時点ではなんとも言えません。しかし、これまでの中古品販売の常識を覆す、大変画期的なビジネスモデルということができるでしょう。
ものに付加価値をつけて定価以上の値段で販売する、という点ではしるし書店はビジネスの基礎基本に則っています。
商品の付加価値のつけ方はさまざまですが、これまでどちらかといえば「場所」が重視される傾向にありました。高級ホテルで1,000円のコーラを販売するのは、それの代表例です。
しかし、しるし書店では「どこ」ではなく、「誰が」という点に重きを置いています。これは自分自身が商品である芸能人ならではの発想といえるでしょう。始まったばかりのしるし書店が今後どのように発展していくのか楽しみですね。

付加価値を生み出すことに成功したビジネスモデル

しるし書店以外にも付加価値・希少価値をつけて成功した事例は他にもあります。例えば、実業家の堀江貴文氏がプロデュースしているグルメキュレーションサービスの「TERIYAKI(テリヤキ)」
グルメサイトといえば「食べログ」や「ぐるなび」のようにレビューがつきものですが、評価者によって星の数は変わってくるので、信用できないことが多々あります。高評価のお店に行ってみたものの「実際の味は大した事なかった……」と感じたことがある人は結構多いのではないのでしょうか。
その点、TERIYAKIでは評価を下しているのは料理家やグルメ雑誌編集者などの美食家のみ。有料サービスですが、一般的なグルメサイトよりも信頼性が高いため、食にこだわりのある人からは一定の需要があります。これもまた「誰が」という点に着目したビジネスモデルといえるでしょう。

まとめ

技術が発展し、便利な社会となったことで、今後はますます商品に付加価値を求める声が高まっていくでしょう。自分自身の価値を高めることによって、今ある商品も高値で売ることができる可能性があります。これから新しいビジネスを考えている人は、付加価値をつけることに着目してみてはいかがでしょうか。西野氏や堀江氏のように、新しいビジネスモデルを見つけられるのかもしれません。
「価値あるビジネスモデルの創造に役立つお金の教養が学べる!」

この記事のライター

Harumaki

愛知県在住のアラサー主婦です。趣味は株式投資で今は仮想通貨にも興味があります。長期休暇はよく旅行に出かけています。

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