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2017年11月9日更新

小学生でもわかるビットコイン⑦ ぼくでもできた!ビットコイントレード

<前回のあらすじ>
ビットコインが欲しい小学生サトシ(12)は、母親の美奈子(38)からビットコインの入手方法、歴史、独自の管理システムなどを教わり、ビットコインの知識をどんどん深めていった。そんなある日、夏休みを迎えたサトシは遠くに住んでいる父親・悠次郎(39)の元へ新幹線を乗りついで向かった。悠次郎は、まだ小学6年生なのに一人で会いにきてくれたサトシに感激して歓迎する。
「パパ〜、久しぶり!」
「こんなに遠くまでご苦労だったな!」
「新幹線に乗るくらいはなんでもないよ。ただママが交通費しかくれなかったから、そっちの方がしんどいかな。」
「そうかぁ。ママは厳しいもんな。」
「そうだよ。スマホも買ってくれないし。ビットコインだって買ってくれないんだ。同級生はみんな持ってるのに。」
「おいおい、“みんな”は言い過ぎだろう?」
「バレた?(笑)」
「まったく……。(こういうちゃっかりした所は誰に似たんだろうな)」
「お父さんはビットコインは持ってるの?」
「あぁ、持ってるよ。わざわざ東京まで来てくれたし。サトシにもあげようか?」
「欲しい!欲しい!」
「ようし、じゃあ、家に帰ってから俺のビットコインをあげよう。」
「うん!!!」

ビットコインを持つにはまず財布から

「ビットコインを持つには、まず財布を作るところから始めるんだ。Web上にまず、サトシの財布を作ってあげよう。」
「うん!」
「web上にはいろんな財布(ウォレット)ソフトがある。気に入った財布ソフトをダウンロードしてみよう。」
「うん。」
「じゃあ、財布を作ったら、次にその財布のビットコインアドレスをQRコードで提示してごらん。」
「うん。『アドレスを表示する』というボタンを押せばいいんだね。」
「よし、よくできたね。じゃあ、このアドレス宛にパパのビットコインの一部を送ってあげよう。」
<パパは表示されたQRコードを携帯で読み取って、自分のスマホからビットコインを送信する操作をした。すると、しばらくした後に、サトシのビットコインウォレットには0.001ビットコインと表示された>
「どうだ? これで、サトシもビットコイナーだぞ。」
「うん、ありがとう。」
「どうした? あんまり嬉しそうじゃないな。」
「うーん、やっぱり単純にもらっただけだと、あまり嬉しくないよね。」
「……ん?」
「ママがよく言うんだ。自分が手に入れたものじゃないと、持ってても意味がないって。」
「自分で手にいれるか……。」
「うん、だからこのビットコインはすぐに使えないと思うし、パパに返すよ。」
「そっか。そういうことなら、仕方がないな。……そうだ!それならビットコインの取引所(※)で売ってみるのはどうだ?」
「取引所って……?」
「ビットコインを売りたい人と買いたい人が集まって、取引をしているところがあるんだよ。」
「そんな場所がどこにあるの?」
「インターネット上にいくつかあるよ。多くの人がビットコインを売買しているのは、そういう取引所なんだ。」
「うん、わかった!」
<さっそく、取引所のアカウントをとって、取引所をのぞいてみることにした二人。そこには数字が羅列されている板と呼ばれるものがあった。>
「ほら、みてごらん。買い板と売り板というのがあるだろう?」

(説明を簡単にするため単位を1万円単位で表示)
「うん、あるね。これはどういう意味なの?」
「たとえば、売り板の一番下には500000(3.5)とあるだろう? これは、50万円で3.5枚分のビットコインが売られているという意味なんだ。」
「じゃあ、買い板の一番上は、49万円で2.5枚分のビットコインを買いますという意味なの?」
「その通り。サトシは頭がいいな。」
「じゃあ、この人たちはずっと取引が成立しないじゃないの?」
「市場参加者は、この板に注文を出している人だけじゃないんだよ。もし、すぐにでもビットコインが1枚欲しいという人がいたら、すでに出ている注文(この場合は500000の売り注文)から1枚分買うんだよ。」
「そっかぁ。じゃあ、僕の0.001ビットコインは?」
「すぐに売りたければ、49万円に2.5枚分買い注文があるから、ここの買い注文に対して売ればいい。49万円の0.001枚分だから、今なら490円になるよ。」
「どうせなら500円がいいけど……。」
「それなら、50万円で売り注文を出せばいい。そうすれば、すぐには注文は成立しないけど、50万円でも買いたいという人が現れたら、取引はすぐ成立する。今、注文を出したら、50万円の売り板は3.5枚+0.001枚で、3.501枚分になるぞ。」
「なるほど。これは面白いね。」
「そうかい?パパはせっかちだからすぐに取引してしまいそうだけど。」

<夏休みのおかげで、一週間パパの家で過ごしたサトシ。いろんなところに連れていってもらったが、パパが仕事のとき、サトシは、ほとんどパパの家のパソコンの前でビットコインの取引をしていた。そして明日、美奈子ママのもとに帰るという日……。>


「サトシ、明日帰るんだな。最後に行きたいところはないか?」
「大丈夫だよ、パパ。最後にお願いがあるんだけど、取引所に預けてあるお金を現金で引き出したいんだよ。」
「あ〜、取引所ってビットコインの?」
「そうだよ。パパ。僕は今のところビットコインを使う予定もないし、現金で引き出しておこうと思って。」
「いいだろう。500円で売れたのか?」
「ううん、5,000円だよ。」
「え?どうして5,000円なんだい?」
取引してたら増えていったんだよ。最初500円で売れた後に、半値まで暴落したんだ。その値段で倍の枚数を買ったら、また売った時と同じ値段まで暴騰して、それでまた売って。そんな風に売買してたら、いつのまにか増えたんだよ。」
「……サトシ、お前すごいな……!」
「あともう少し時間があったら、もっと増やせたと思うけど、5,000円くらいがちょうどいいかもね。これならママも文句は言わないよ。自分の力で手にいれたからね。」
「偉いな、サトシ。それじゃあ、この取引所にある現金はサトシに渡すからな。」
「うん、あともう一つ。お願いがあるけど……。」
「なんだい?」
「パパは戻ってこないの?パパに戻ってきてほしいと思っているけど……。」
「……そうか。じゃあ、仕事が落ち着いたら、会いにいくよ。ママにもそう伝えておいて。」
「うん、わかった!絶対だよ。」
サトシは新幹線に乗って、美奈子ママの元へと帰っていった。

<サトシがわかったこと>
1、 ビットコインを所有するには財布(ウォレット)が必要。
2、すぐにビットコインが欲しい場合は、取引所で手に入れる。売りたい場合も同様。
3、パパが会いにきてくれるかもしれない。
※注)ビットコインの取引所は、取引の仲介をしてくれるインターネットサイトで一般企業が運営をしています。日本だけでも大きなところで4〜5サイト存在しています。取引所に参加しているコイナー同士で相対取引をするスタイルですので、取引自体に取引所は関与しません。アカウントを登録したら、すぐに使えるようになります。
次回へつづく……

この記事のライター

ルウ・ハイアン

文筆家・歴史家として各メディアに寄稿。投資家としての側面も持ち、投資界隈の話題には事欠かない。また経済のトピックを誰にでもわかるように話す技術には定評がある。映画や書籍、または海外ゴシップにも精通している。日本語の他に、中国語・英語も堪能。

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