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2017年11月7日更新

小学生でもわかるビットコイン⑥ ママの暴騰暴落レッスン〜お小遣いがどんどん減る!

<前回のあらすじ>
ビットコインが欲しい小学生サトシ(12)は、母親の美奈子(38)からビットコインの入手方法、歴史、独自の管理システムなどを教わり、ビットコインの知識をどんどん深めていった。そんなある日、夏休みを迎えたサトシは遠くに住んでいる父親の元に遊びに行こうという計画をたてる。美奈子にお伺いをたてると、OKとのこと。出発前にサトシと美奈子はある約束を交わします。
「ちゃんとハンカチ持った?」
「持ったよ。もう子どもじゃないんだから、心配しなくて大丈夫だよ。」
「まだ小学生でしょうが。」
「ハンカチよりさ、東京まで交通費かかるんだから、お金をちょうだいよ。」
「いくら欲しいの?」
「5万円かな」
「そんなにかかるわけないでしょう。3万円で。向こうでかかる費用はあの人に出してもらいなさい。」
「えー!じゃあ4万円。」
「だめ。……2万8千円。」
「えー!マジで!下がっていくのかよ。」
「……2万7千円。」
「新幹線片道だけで1万5千円かかるんだよ。赤字じゃん。」
「お小遣い貯めたのがあるでしょう。2万6千円。」
「ストップ、ストップ。2万6千円で、お願いします!!!」
「よかったわね、サトシ。もう少し遅かったら2万5千円を割るところだったわよ。ドキドキした?」
「うん、ドキドキしたよ。……ほんと。」

値段の急激な変化が人気に火をつける

「これと真逆のことが2017年にビットコインで起きたのよ。」
「急になに……?」
「とても大事なことを思いついたから、いまサトシに伝えておこうと思って……。」
「いつも唐突だね、ママは。……うん、話していいよ。」
「あなたは知らないかもしれないけど、2017年の初頭にビットコインって暴落したのよ。1月5日に1BTC=15万円まで高騰した直後に中国がビットコインを規制するというニュースが入ったら、1月12日にはそのほぼ半値の8万8千円まで価格が落ちたの。

(bitflyer ビットコインリアルタイムチャートより引用)
「へぇ〜。」
「でも、その後は、段々と値段が上がっていったの。最初はみんな疑心暗鬼だったわ。『どうせ、また落ちるでしょう』って。」
「そうしたら?」
「あれよあれよと上がっていって、暴落前の値段を超えたとき、どうせ落ちるでしょうという気持ちから、早く買わなければ損するかも、っていう気持ちに変化したの。さっきのサトシの気持ちと似ているかもね。」
「僕の方はリアルにお小遣いを減らされたじゃないか。」
「そう。でも、この値上がりを見ている人は、サトシと同じようにいてもたってもいられなくなったわけ。早く買わないと、このビッグウェーブに乗り遅れて損をするって。そうなると、値段の上昇にも加速がついて……。」
「……あっという間に50万円を超えた。」
「そう。8万円が50万円だから、ほぼ6倍ね。
「グラフでみると、1月の暴落なんて小さいものだね。」

( ビットコインリアルタイムチャートより引用)
「そうね。もともとはビットコインって、2009年に登場し始めの頃に暴騰暴落を繰り返して去年までずっと値下がりしてたの。2016年の頭くらいは、だいたい4~5万円で買えたのに、今じゃあ50万円(2017年9月1日現在)って不思議と思わない?」
「そうだね。」
「いまの値段は正直、理屈も根拠もないわ。まだ値段が上がると思っている人が買っているだけで、ビットコインの利便性とか、先進性とは、また別のところにあるの。」
「ママは何が言いたいの?」
「サトシは、4~5万円で買える人になりなさい。さっき、ママが徐々に値段を下げていったでしょう。その時、どう思った?」
「やばい。早くしないと、もっと値段がさがって損をするって思ったよ。」
「そうね。それですぐに決断した。でも、その時点でサトシは相手の思惑に乗っているのよ。」
「ママはいつも難しいことを言うね。」
誰にも見向きもされないモノや人にもちゃんと気を配りなさいということよ。」
「わかった。パパにもそう伝えるよ」
「まぁ、気をつけて行ってらっしゃい。それじゃあね。」

<サトシがわかったこと>
1、人が注目する前に買う
2、値動きが激しいからソワソワする

この記事のライター

ルウ・ハイアン

文筆家・歴史家として各メディアに寄稿。投資家としての側面も持ち、投資界隈の話題には事欠かない。また経済のトピックを誰にでもわかるように話す技術には定評がある。映画や書籍、または海外ゴシップにも精通している。日本語の他に、中国語・英語も堪能。

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