小さな「お金」を消費から投資へのススメ

2018年3月21日更新

来春末っ子の娘が大学を卒業する予定のわが家。これまで、生活費や子供3人の教育費などに多くの「お金」を費やしてきました。それに並行して老後資金も用意しなければいけない、30年前には予測していなかった事態となっています。同世代には将来に漠然と不安を感じている方も少なくないと思います。しかし、今できることを少しずつ対策し準備していくことで、将来に対する不安が少しは軽くなるのではないでしょうか。

私の株の失敗

私は結婚して直ぐに妊娠し、ほどなくして勤めを辞めました。世はバブルの頃、職場では先輩方から株投資で儲けた話をよく聞いていました。利益が出たらそれをお小遣いにと結婚までに貯めた「お金」で株を買ったのです。全く勉強もせず、頼りは新聞の株式欄だけ。なじみのある企業に投資してしばらくすると、バブルがはじけて大暴落。私のもくろみは一瞬にして泡と消えたのです。そんな痛い思いも月日が経つと忘れさり、ネットで株取引きが出来るようになってからは、四季報や関連雑誌で勉強し、再び投資を始めましたが、うまくいきませんでした。理由は簡単。勉強不足の上に、投資ではなく投機的なスタイルだったからです。先日、お小遣い程度の小型株が塩漬けから10年以上たってやっと買値に戻りました。
今まで買った株もアベノミクスまで持っていたら大きく利益を上げていたでしょう。
それができなかったのは、余剰資金でなかったことも大きな理由です。

小さな「お金」を無駄にしない

最近では人生80年から100年ととらえられており、その老後資金はウン千万円と聞くことが多いです。50歳手前でシングルとなり、働いている期間の短い私には、大きな資産形成は無理と諦めています。それでも、60歳までには私にできそうな目標金額を毎月引き落としで積立をしているところです。その他にも出来るだけコツコツと銀行で積立を。…とは思えなくなりました。それはほとんど利息が付かず、下手をすれば引き落とし手数料を取られるからです。「お金」を増やすにはやはり投資をしてみたい。といってもまとまった資金はありません。なので自分の生活の中で小さな「お金」に目を付けたのです。なにげなくいくランチ代、嬉しいことがあった時のご褒美代、ちょっとした臨時収入。こうしたちょっとした「お金」は探してみれば結構あるものです。その内の一部を投資に回す。それなら例え損をしても、元は消費するべきものだったので痛くはありません。

純金積立で始める少額投資

これまでの失敗を踏まえ、また株を始めるのは未熟な私。バブルやリーマンショックに打ち勝つ技量もなかった私は、有事に強いといわれる「金」に着目。又、株券が紙くずになった経験を持つことから価値が「0」にならない「金」は魅力です。最低開始額が1,000円と少ないことや、ドルコスト平均法でのリスクの低さから、ネットで純金積立を始めることにしました。

はじめは2,000円から

一般に金投資は初心者に向いている投資方法だといわれています。それも安心のポイントでした。
まずは一回のランチ代を投資にと2,000円からはじめました。決まった日に口座から引き落としされるので楽チン、保管料も必要なし。後はひたすら放置しています。
ですが、それではあまり貯まった感覚を得られないので、徐々に投資金額を増やしていきました。今は1万円を毎月投資しています。それなら年間12万円とまずまずです。

ないものと思え


どんどん貯まっていくと嬉しいものです。利益が上がれば売りたくなるもの。損をすればこれ以上損をしたくないと焦るもの。
それが、無知な私が投資に失敗した要因の一つだと考えています。元々は日々の暮らしで消費してしまう「お金」だったので、無いも同然。これはずっと貯めておき、いざという時まで続けて積立、おばあちゃんになるまで長期で投資したいと考えています。「お金」は無いと不安ですが、一番の財産は自分の体。健康で元気でいれば、現在の高齢化社会では長く働くことができると信じています。貯める力も重要ですが、生み出す力も同じくらい重要だと考えています。

この記事のライター

中道あん

Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。

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