
私は、昨年2017年9月末に定年を迎え、一旦、定年退職して、翌10月からは、再雇用制度を利用して契約社員として同じ会社で働いています。
契約内容は、週5日勤務で、給料は約7掛けになりました。
でも、大企業などでは、半分以下になったりする企業もあるようで、友人からは、条件的にはいいと思う、とも言われています。
ただ年収ベースでは、賞与の支給なども考えると約2/3となりました。
しかし、業務としては定年前と同じなので、正直釈然としない部分もあり、モチベーションも上がらなかったのは確かです。
今回は、定年後再雇用となり、同じ業務をこなしながら、年収が2/3になった私の心の変遷をお伝えしたいと思います。
同じ仕事なのに給料が2/3になった心境と対応
私が、会社と契約書を交わしたときに、自分の働き方として決めたことは、契約内容に何も足さない、何も引かない、ということでした。
つまり契約書通りに働くというのが、自分で決めたことです。だから残業もしなければ、もちろん休日出勤もしないことです。
ところが、私の誤算は、周囲の対応でした。
つまり、同じ部署で同じ業務をしているので、他部署の社員や取引先の担当者などは、同じように仕事を依頼してきたり、業務を振ってきたりするのです。
私の定年前の働き方は、ハードな方だったと思います。依頼された仕事はすべて受ける、残業はほぼ毎日、しかも休日出勤も辞さないというタイプでした。
でも、私は、契約通りに残業しない、休日出勤しないと決めたのです。当然、処理できる業務量は定年前に比べて大幅に減りました。
ここで、私が取った対応は「嫌われる勇気」でした。
前まで、受けていた業務でも当然できないものが出てきました。そんな時には、希望の納期までできないとはっきり言いました。前までは、残業すりゃいいか、と考えていたのです。
また、役職がなくなったことで、いうなれば権限も責任もなくなったわけです。だから、判断を求められても自分にはできないことをはっきりというようになりました。
時には、定年退職したのだから、そこまでできないし、考えて依頼してほしいということもありました。さすがに、対応された社員からは、そういう言い方は、やめた方がよいと諫められましたが。
でも、そういう対応を半年も続けていると業務量も契約の範囲内に収まるようになりました。
ただ、以前だったら依頼されていた仕事が来なくなったり、多少の寂しさを感じなくもありませんでしたが、自分は契約通りにやっているんだと自ら納得させました。
自分は用務員のおじさんに徹しよう
中学校の時に、とても頼りになる用務員のおじさんがいました。
学校のことで困ったことがあるといろいろアドバイスをしてくれて、それがとても的確だったのです。だから多くの生徒から慕われていました。でも、正規の教職員ではなかったようで、あくまでアドバイスだけでした。
僕は、定年後再雇用になって約半年で、自分は用務員のおじさんに徹しようと決めたのです。
特に権限はないけど、他の社員の困ったことに相談に乗り、アドバイスをする。そしてアドバイスされた社員が、仕事の悩みを解決する、その手助けをしていこうと決めたのです。
それが、36年間勤めてきた経験値が、他の社員のお役に立つということなれば、私自身のやりがいにもなりモチベーション維持につながると確信したのです。
定年後再雇用2年目の働き方
私が、定年後再雇用で悩みながらつかんだものは、
・依頼された仕事はできる、できないをはっきりさせる。
・受けた仕事は、一生懸命やる。
・他の社員の相談に乗り、自分の経験値を活かす
そして、現在2年目の契約が近づいています。2年目は、出勤日を減らしたりして、65才以降の働き方のベースを作っていこうと考えています。
次の契約更改まであと2ヵ月、僕の投げた条件に会社からまだ返答はありません。