2010年に発売し、不動産投資家たちの間で話題となった不動産投資マンガ『恐る恐る不動産投資』。インパクトのある失敗談と独特なイラストで、多くの読者の心を掴みました。
今回はそんな不動産投資界のしくじり先生こと著者・河上まりお氏に直撃インタビューです。
1冊の本との出会いが、不動産投資のはじまりだった
マネラボ編集部:当時の所有物件と、家賃収入について教えてください。
まりお:マンションの一室が1つと、アパート一棟を1つです。マンションは自宅から車で1時間半くらいのところで、アパートは5分くらいの近場でした。家賃収入は月間80万、年間960万円ほどです。
マネラボ編集部:なにがきっかけで不動産投資を始めたのでしょうか?
まりお:いろいろあるけど、一つは『日刊SPA!』という雑誌の取材ですね。経済本のランキングをつけてくれ、という依頼で本が20冊くらい送られてきまして。その中の、加藤ひろゆきさんという不動産投資家の方の本がめちゃめちゃ面白かったのがきっかけですね。
マネラボ編集部:漫画では、加藤さんに「不動産投資が分からないので教えて欲しい」とメールをして、ご本人から電話がかかってきたんですよね。
まりお:そうですね。メールはダメ元でやってみてもいいんじゃないかなと思います。
マネラボ編集部:投資の勉強はどうやってしてましたか?
まりお:本と……あと加藤ひろゆきさんが「対談CD」というのも出していて、いろんな成功者の話が聞けるので車の中で何回も聞いてましたね、ラジオ代わりに。あとは基本的なお金の考え方は、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』で学びました。
不動産投資も実はスピード勝負
マネラボ編集部:物件の情報はどのように収集されていたのでしょうか?
まりお:Googleで直接検索するのが一番いいと思ってます。たとえば俺は上田市に住んでるんですけど、「上田市の売り物件」とかで検索すると、ガーッて出てくるので。あとは『ハトマーク』も使うかな。
でもサイトで見てるだけではなく、直接行った方がいいんじゃないかと思ってます。サイトだとすぐにいい物件が売れちゃう。サイトに出てないけどいい物件はいっぱいあるので、自分の足で直接見に行ったほうが、ライバルに勝てていいのかなと思いました。
特に痛手だった「しくじり」エピソード
マネラボ編集部: まりおさんと言えばコミカルな失敗談が特徴的ですが、特に痛手だったエピソードはなんですか?
まりお: アパート購入時に依頼したリフォームが、半年間やってくれなかったのが一番響きましたね。入居者がずっと募集できなくて……あれがなかったらうまくいったんじゃないかな(笑)。
今思えば、まだ実力のわからない業者にいきなり大規模なリフォームを頼んで、しかも先にお金を払うっていうのはおかしかったな。不動産業界の業者って、変な人多いんですよ(笑)だから相当、疑ってかかったほうがいいと思いますよ。
絶対にリフォーム代はあとで払う。業者に「振り込んでくださいね」って言われたら、そういうものなのかと思っちゃうんですけど、知らない人は本当に気を付けたほうがいいですね。
まりおさんの苦難はまだまだ続く……?!
【インタビュー後編はこちら】
不動産投資まんが家・河上まりお氏「俺みたいに『買っちゃえ!』って人は絶対だめ」
出典:Amazon『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った 恐る恐るの不動産投資』
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