
FXでトレードを行う時にテクニカル分析やファンダメンタル分析といった用語は必ず耳にすると思います。それぞれの用語を簡単に説明すると、テクニカル分析はパソコン上でチャートを見ながら売買をする手法で、ファンダメンタル分析は、新聞やニュースなどの経済情報を基準にして売買をする手法です。
テクニカル分析には売買している通貨が買われすぎか、売られすぎかを判断する「オシレーター系」と、相場全体の方向性を示す分析手法の「トレンド系」があります。実際にトレードを行う時の売買タイミングを計る大きな指針となるため、今回はテクニカル分析の1つである、相場全体の方向性を示すトレンド系について説明をします。
テクニカル分析のトレンド系
通常FXでトレードを行う時にはパソコンかスマートフォンの前で取引を行います。その時に売買のタイミングを計る手段として用いられるのがチャートです。チャートは相場の動向がグラフで表されており、相場の方向性を見極めたり、相場の過熱度を見極めたりすることができます。このチャートで方向性や過熱度を見極めることをテクニカル分析といいます。
テクニカル分析の中でもマーケットの方向性を見極めることをトレンド系といいます。相場の中長期の動向を読み取る時に活用される手法で、相場が上昇局面をむかえているのか、下降局面をむかえているのかを判断するために活用します。一般的にはトレンド系のみでトレードすることは少なく、オシレーター系や他の分析手法と組み合わせてトレードすることが多いです。
人気のあるトレンド系の指標3つ
トレンド系の指標はいくつかあり、使いやすさには個人差があります。その中でもFX初心者にとって使いやすいという意見の多い3つをご紹介します。相場が上昇局面をむかえているのか、下降局面をむかえているのかを知るための目的はいっしょですので、自分に合うトレンド系の指標を見つけてください。
一目均衡表
日本人が考案したとされる一目均衡表は、全てを理解し、使いこなすには難しい指標とされていますが、トレンド系の指標では非常に有名な指標のため1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5つの線と、「雲」と表現する先行スパン1と先行スパン2の間の価格帯をチャート上に表しています。
一目均衡表ではこの雲の位置と厚みがチャートを読む上での判断材料となります。転換線と基準線も重要な判断材料となり、転換線が基準線を上に抜けた時を買いシグナルとし、転換線が基準線を下に抜けた時を売りシグナルと判断します。
移動平均線
相場の過去一定期間の終値を平均値で表した数値を線で結び、グラフに表したものを移動平均線といいます。相場の値動きの結果が最もシンプルに計算されグラフに表れます。移動平均線の読み方もシンプルで、移動平均線が右肩あがりであれば上昇トレンド、右肩下がりであれば下降トレンドであると判断することができます。シンプルであるがゆえに、トレーダーの中では最も一般的な指標とされています。
MACD(マックディー)
オシレーター系とトレンド系どちらにも使えるMACDは過去の価格よりも直近の価格を重視しています。上述した移動平均線をより発展させた指標ですので、シグナルの読み方は移動平均線と同じです。MACDで表示されたシグナルが上昇を表していれば買いシグナル、下降を表していれば売りシグナルと読み取ります。一般的に短期売買を目的にしたトレーダーに好まれる傾向があります。
いかがでしたでしょうか?FXでトレードする際は単にチャートを見るだけではなく、分析手法を知ることでもトレードのしやすさが変わってきます。自分に合いそうだと思った分析方法は試してみてオリジナルのトレード方法を見つけてみてください。