
前回は、水平の抵抗線と支持線をチャートに引いてみました。
今回は、トレンドラインの引き方を解説します。
トレンドラインとは、トレンドを判断するために引くラインです。上昇トレンドのときは、下値支持線を引き、下降トレンドのときは上値抵抗線を引いていきます。トレンドラインが機能している間は、相場はそのラインの方向に進むようになります。
トレンドラインの引き方
①支点はなるべくロウソクのヒゲから引く
②2-3箇所のロウソクの接点を通過させるようにする
③2のときは必ずしもヒゲから引かなくても、ロウソクの胴体の端(上昇 トレンドは終値、下降トレンドは始値)を捕らえていれば良い。多少目分量になっても可
上昇トレンドライン
※上昇トレンドラインは右斜め上に向けて引いていく。
支点の部分はなるべくヒゲから引き、あとはなるべく多く接点になりそうな場所を探してラインを通す。
上の例では 4つの接点をラインで結ぶことができた。
これでトレンドラインに当たるたびに相場が反発していくことがわかる。
下降トレンドライン
※下降トレンドラインは右斜め下に向けて引いていく。
A の地点はトレンドラインから多少はみ出ることになったが、このくらいは許容範囲。
厳密にロウソクのヒゲや始値を通過するように引かなくても可。
大部分のトレンドラインは大雑把にはみ出ていたりする事が多いので、
目視のレベルでラインが有効と認識できればよい。
場合によっては、複数のトレンドラインが引けるケースもあります。
基本となるトレンドラインを引いたあとに、相場のスピードが加速する場合は、最初に引いたトレンドラインの上 に もうひとつのトレンド ラインを引くことができます。
2種類のトレンドライン
※A は最初に引けるトレンドラインだが、途中で相場が加速して、Aの上にBのトレンドラインが引けるようになった。
この場合はしばらく相場は B のトレンドライン上を進むことになるが、力尽きると基本となるAのトレンドラインの地点まで落ちてくる。
トレンドラインブレイク
トレンドラインにも前回の水平線で説明したように、
チャートが線を突破すると抵抗線 (サポートライン)と支持線(レジスタンスライン)の働きが逆転する現象が起こります。
特にトレンドラインからチャートが飛び出したときは、窮屈なところに閉じ込められていたチャートが開放されたように、勢い良く逆方向に飛び出します。そして、再び飛び出したトレンドラインに当たったときは、今度はそのラインの働きが逆転することになります。