
前回の続きです。
今回は、水平線とトレンドラインを使って、レンジ相場とトレンド相場を見分ける方法をおさらいします。
相場の3つの状態【上昇トレンド・下降トレンド・レンジ】を見抜く
これまで解説してきたように相場には3つの状態しかありません。(詳しくは過去記事を御覧ください)
●上昇中(上昇トレンド)
●下降中(下降トレンド)
●行ったり来たり停滞している(レンジ)
この3つのタイプを見抜いて、使うテクニカルを選定し、そして使う手法(トレンドフォロー・カウンタートレード)を選ぶのが、正しいトレードの手順でしたね。
このタイプを見抜くのに、水平線とトレンドラインは大いに役立ちます。
これを駆使してレンジ相場とトレンド相場を見抜いてみましょう。
【レンジ相場の見抜き方】
レンジ相場を見抜くときは、上値抵抗線と下値抵抗線を使います。
この2つの線が平行に引けるところが、レンジ相場となります。
チャートが水平線に2回以上タッチしている(水色の○の部分)と、
抵抗線と支持線の力は強くなり、より強いレンジ相場となります。
(レンジ相場)
レンジ相場は、上値抵抗線と下値抵抗線の間を行ったり来たりします。
だから上値抵抗線のときにショートをして、下値抵抗線のときに利益確定。
逆に下値抵抗線のときにロングをして、上値抵抗線のときに利益確定をすればいいのです。
【トレンド相場の見抜き方】
トレンド相場を見抜くときには、トレンドラインを使います。
トレンドラインが斜め上に引ければ、上昇トレンド相場、斜め下に引ければ下降トレンド相場となります。
ラインに触れると反発しながら(下図の水色○の部分)、ラインの方向へ進んでいきます。
また、穏やかなラインが長く続くと、急進するのもトレンド相場の特徴です。
下の例では、Aのトレンドラインによる緩やかな上り坂が長く続いたので、B地点から相場が爆発してからさらに急角度のトレンドラインを引くことができています。こうなると、トレンド相場の力はより強いものとなります。
(トレンド相場)
トレンド相場は、トレンドラインに支えられて進むのですから、
上昇トレンドの場合は、上昇トレンドラインに支えられている間はロングをして、トレンドラインを割ったら損切や利益確定を行います。同じように、下降トレンド相場の場合は、下降トレンドラインに支えられている間はショートをして、トレンドラインを割ったら損切や利益確定を行います。
さて、これまでのコラムで、ロウソク足の見方、水平線である支持線と抵抗線の引き方、トレンドラインの引き方を解説してきました。そして、水平線とトレンドラインを使えば、レンジ相場とトレンド相場を見分けることもわかったかと思います。
チャートの基本的な見方を理解したら、これを踏まえてトレンド相場に強いテクニカル、レンジ相場に強いテクニカルを選んでトレードしていきます。
これについてはまた次回、詳しく解説します。
【前回の記事はこちら】
(テクニカルを極める)チャネルラインを使ったトレード戦略の立て方