
FXを始めたばかりの人、これから始めてみようと考えている人にぜひお伝えしたいことは、「自分に合ったトレードスタイルを知る」ということです。FXのトレードスタイルにはスキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期トレードの4種類があるといわれており、FXでトレードをしている人のほとんどは自分のトレードスタイルを持っています。
ずっとそのトレードスタイルを続けるトレーダーもいれば、状況に応じて使い分けるトレーダーもいます。それぞれのトレードスタイルにも一長一短があるため、向いているタイプ、使う足、デメリットをまとめてみました。実際にそれぞれを体感して自分に合ったトレードスタイルを見つけてください。
スキャルピング
スキャルピングは1回のトレードを数秒から長くても5分以内に終了するトレードスタイルです。1分足や5分足のチャートを見ながら取引をするため、トレードに集中する時間を確保できる人がスキャルピングには向いています。自分が画面を見ている間だけ取引をしているため、含み損を抱えることもなく、全てのポジションを決済するため画面を見ていない時の急な相場変動に巻き込まれることはありません。
FXは24時間稼働しているため、日中は仕事をしていても夜に数時間でもまとまった時間を確保できる会社員でも取り入れることができます。利益確定もその日のうちに完了しているため、含み損を保有することもありません。
スキャルピングを利用する際のデメリットは、他のトレードスタイルに比べてスプレッド(手数料のようなもの)の負担が多いことです。
デイトレード
1日以内にトレードを終了するスタイルをデイトレードといいます。スキャルピングよりも長い時間保有するため、朝ポジションを仕込み、夕方に利益確定をするなど日中ずっと画面に向き合っていなくてもトレードすることができます。
チャートは10分足や60分足、日足などを見ながら自分のタイミングを見極めてエントリーします。そのため自分の勝ちパターンをしっかりと理解していることが大切になります。ポジション保有中に急な相場変動があった時はそれに対応できる人が向いています。
デイトレードのデメリットとしては、マイナスであっても1日で決済をしますので、長期的にみると相場が上昇し、利益になっていたという場合もあります。
スイングトレード
スイングトレードとは、数日から数週間ポジションを保有するトレードスタイルをいいます。4時間足から日足を読み取りながら、長期的なトレンドを予測します。上昇トレンド、下降トレンドをしっかりと見極めることで、スキャルピングやデイトレードに比べて大きな利益を獲得できることにつながります。
数日から数週間ポジションを保有しますので、決まった時間にトレードできない人、時間の融通が利かない人に向いているスタイルです。子育て中の主婦やサラリーマンにも人気のトレードスタイルといわれています。
スイングトレードのデメリットとしては、短時間で起こる相場の変動に対応できず強制ロスカットになってしまう場合があることです。レバレッジを低くしたり、証拠金維持率に余裕を持たせたりすることで回避することができます。
長期トレード
ポジションを数ヶ月から数年単位で保有するスタイルを長期トレードといいます。長期トレードを取り入れる人はほとんどの場合がスワップポイントを目的としています。外貨預金代わりに利用する人が向いているスタイルです。
長期トレードのデメリットとしては、最初に保有したポジションを維持し続けるため、相場が当初の予想と反対に動いた場合含み損を抱えてしまい、スワップポイントとの差し引きでも損失を抱える場合があります。