投資成果の計り方

2019年6月18日

FX会社からFPへの転身した訳

FX会社にいる頃、投資家に相場の方向性や状況をアドバイスする事が求められたのですが、同じアドバイスでも投資家の行動は様々でした。
例えば下落局面で下値メドを伝えたとしても、その水準まで持ちこたえる投資家もいれば、不安で損切りする投資家もいました。投資家は欲と不安の中で戦っており、行動を左右する大きな要因はメンタルであり、それは背景にある資産額が影響します。性格やキャリアの違いなど考慮しても、背景にある資産を知らなければ、投資家の考えや行動が理解できないのです。FX会社では、投資家の資産は口座に入金してある資金で考えます。特にFXはレバレッジ取引が可能なので、投資家の資産把握は難しく、適切なアドバイスもできないのです。よって全資産をある程度把握できるFPに転身したのです。

成果のモノサシ

成果のモノサシは様々です。どのくらい利益を上げたかを計る基準があいまいです。例えば年間100万円儲かりましたと言われ、良い成果かどうかを判断するには、その投資家の純資産によります。1億円持っている投資家であれば、100万の儲けは年率1%の儲けです。良い成果とはいえません。
資金が10倍になりましたというケースでも、FX会社に預けたお金を基準にしていれば(例えばFX会社に預けたお金が投資家の純資産のわずかであれば)良い成果といえないでしょう。大きく成果を示す時はFX会社の入金額を基準にしているケースも多いようです。それでは本当の成果はわかりません。また大きく儲かったように見せかけ、含み損(実損ではないと考え)を抱えているというケースもよくあります。

妥当な基準と利率

成果のモノサシは自分の純資産をどの程度増やしたかで考えると良いでしょう。自分の資産から借金を引いて純資産を割り出し、投資での増減を計算して、年率で成果を示すと良いでしょう。たまたま大きく儲かるケースがあるかもしれませんが、長く継続させる事が重要です。超一流の投資家の年率は平均22%程度ですが、50年以上の実績です。5%や10%の年率でもいかに長く続けられるかが重要なのです。
一時的に大きく儲かるのは、運の要素が大きく宝くじが当たったようなイメージです。それは長く続きません。しっかりとした実力がなければ、運で得たお金はいずれ失うケースが多いようです。安定した成果を続ける事ができなければ実力がないと考え、精進すべきでしょう。運で儲かった事と実力で儲かった事を混合しないように注意しましょう。

投資成果は目先でなく長年で

投資成果は長年の蓄積で考えましょう。目先に一喜一憂せず、投資哲学に基いてトレードを長く続ける事が重要です。長年投資を続ければキャリアや知識が増え、信念も生まれてきます。それらがますます投資に活かされ利回り向上に繋がります。長く続けるほど実力がつくのです。投資は近くをみて歩くのではなく、遠くを見て歩くようなイメージで。
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この記事のライター

田中和紀

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX・外貨投資スクール」で教壇に立つ。福岡大学卒業後、証券会社入社。金融ビッグバン当時、業界初のFX事業の立ち上げに関わる。投資実績としては、ドル/円、豪ドル/円のロングポジションの長期投資。年率にして平均15%で10年以上運用した。その他様々な金融商品を取引中。オプションSQに合わせて、オプションの短期売買を実施しています。2006年よりKAZUKI FP事務所代表。証券会社、情報ベンダーなどで講演・執筆を中心に活動。
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