FX初心者の頃、新しいことを始めたということもあって、常にトレードをしたくてしょうがない時があります。例えば、新しいトレード手法を覚えると、使いたくてしょうがなくて、トレードすること自体が楽しみになるなんてことも。
でも、トレードをするのに良くない相場状況でも、毎日むやみにトレードしてしまい、結局、口座資金や利益を減らしてしまっていることがあります。
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相場のリズムをつかむ
FX初心者の頃は、相場のリズムをつかむのが難しいと思います。例えば、上昇トレンドが続いてたとします。多くのトレーダーが、一旦、利益確定してもいいかな?と思うような節目があります。
そんな時、相場はレンジ相場になります。その後、調整後に上昇トレンドになったり、トレンド転換になり、下降トレンドへと移行することがあります。
FXを始めた頃、この判断がつかず、相場が方向感を失っている時に、むやみやたらとエントリーして損切りを繰り返し、せっかくトレンド相場で上手に利益を得てたものを吹き飛ばしてしまうことがあります。
こういう時、相場に方向感が出るまで、トレードをしない、つまり「ノートレード」という判断ができるようになることが大事です。
この判断は、テクニカル分析で判断することができます。移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、レジスタンスラインやサポートライン、エリオット波動など、自分が使いやすいと思うテクニカル指標を用い、相場が止まった時、トレンドが転換しそうな時、トレンドが転換した時の相場状況をチャートを使って、自分で検証することが大事だと思います。
そうすれば、「そろそろ上昇(下降)が一服するな」とか、「ここは一旦止まりそうだから利確しておこう」とか、「レンジ相場になるかもしれないからトレードはしないでおこう」とか判断することが出来るようになってきます。
それが察しできるようになれば、「今日はトレードしない」という選択ができますよね。つまり、トレードしてもあまり利益が期待できないような相場なら、「ノートレード」ということになります。
ノートレードのメリット
デイトレードで毎日の目標を設定している人は、トレードをしない日はトレードをさぼっているような気分になったり、トレードをしないと稼げないような錯覚に陥ったりします。でも、その日、トレードをして損失を出したら、目標に届くどころか利益を減らしているのですから、トレードしないほうが良かったという結果になります。
口座資金もしくは利益を減らさなかったら、それこそがノートレードのメリットと考えるようにしてくださいね。トレードしないということは、「資金は増えなくても資金が減ることはない」、トレードするということは、「資金が増えることはあるけど、資金が減ることもある」という当たり前のことを、ポジションを持つ前に意識することが大事だと思います。
さらにノートレードのメリットとして、「相場に対して冷静になれる」ことです。利益が積み上がってうまくいっている場合は、自分のトレードに対して過信しているかもしれません。逆に、負けが続いている場合は、妙にトレードに対して臆病になっているかもしれません。
相場があまり動かない場面では、相場を離れて今までのトレードを振り返ってみてもいいし、今までトレードしたことがない通貨ペアのチャート分析をしたり、前に読んだFXの本やブログを読み返すのもいいですね。
あるいは、いっそのこと友達と会ったり、趣味を楽しむなど、思いっきりリフレッシュしてくるのもおすすめです。ノートレードと決めた日が充実した日になれば、ノートレードのメリットはとても大きなものになると思います。
まとめ
ノートレードという判断も、立派なトレード判断のひとつです。トレードしなかったからといって、罪悪感を感じたり、さぼった気分になる必要はありません。
他のトレーダーさんがトレードをしていても気にすることは全然ありません。重要なことは、自分でノートレードという判断ができるようになることです。時間はかかりますが、チャート検証と経験を積めば、必ずできるようになるので諦めずに続けてくださいね。
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