前回までは、勝つために必要なトレード理論の基礎について説明してきました。
今回は、具体的なチャートの認識方法と、トレンド相場やレンジ相場の判定方法について解説をしていきます。
チャートの縦軸と横軸の見方
まずは基本的なロウソク足を使ったチャートの見方から解説をしていきます。
以下は日足でロウソクを使用したチャート画面になります。
縦軸は価格帯を示し、横軸は時間の流れを示します。
画面上に描写され るチャートは値動きを表しています。
チャートは過去の価格の足取りを記録してくれるもので、
過去のパターンから未来の状況を予測することができます。
縦軸の価格帯はトレードをするときに、利益確定の損切のラインを決めるのに使います。横軸の時間の流れも重要で、
トレンド相場などは時間が立つごとに強まっていく傾向があります。
このチャートの上にいろいろなテクニカルを表示して、
トレードプラ ンを立てたり、エントリーやエクジットのポジションを決めていくことになります。
ロウソク足とは?
チャート表示で最も基本となるのがロウソク足です。
ひとつひとつの足がロウソクの形をしているから単純に「ロウソク足」といいます。
ロウソク足は、タイムフレームに合わせて内容が変化します。
つまり5分足なら5分間の値動きの様子が、1日足なら1日間の値動きの様子がすべてロウソクに詰められることになるわけです。
ロウソクの構造は、胴体・始値・終値・ヒゲで構成されており、
陽線と 陰線に分かれます。
■ロウソク足の見方 陽線・・・値段が上がった場合のロウソク 陰線・・・値段が下がった場合のロウソク 始値・・・その足で最初についたレート
終値・・・その足で最後についたレート 高値・・・その足で一番の高値になったレート 安値・・・その足で一番の安値になったレート
陽線というのは、値段が上がった場合のロウソクの形で、
陰線という のは値段が下がった 場合のロウソクの形になります。
記事内でのチャート画像では、陽線は白色、
陰線は青色で表示しています。
ロウソクの胴体の部分が「始値」と「終値」を表しています。
つまり1日足だったら、チャートの1日足が更新されたときが始値で、その日 が終わったときが終値となります。
(なお、1日の区切りは、ニューヨーク市場の終了時=日本時間早朝となるのが一般的です)
その上下に伸びているのは、ヒゲといって、1日足なら、その日中で価格が上下し、一番安い値段=「安値」と、一番高い値段=「高値」の部分を記載します。
長い陽線になればなるほど買いの勢力が強いことを表し、
長い陰線になればなるほど売りの勢力が強いことを示します。
というように使用している足での値動きが一目でわかるという優れた テクニカルツール、それがロウソク足というわけです。
60 分足、日足、週足、月足などのロウソク足を見て、
始値や終値、高 値と安値を確認しておくことは大切なので見方は覚えておきましょう。
チャートに水平線(サポート・レジスタンスライン)を引くロウソク足を使ってチャートを表示したら、
チャートが折り返している地点を見つけて水平の線を引いてみます。これがテクニカル分析の第一歩となります。
サポートライン、レジスタンスラインの使い方
水平線には、抵抗線=レジスタンスライン、支持線=サポートラインの2種類があります。
抵抗線は価格が上がろうとする動きを抑える線で、
支持線は価格が下がろうとする動きを抑える線です。
水平線の基本は、最低でも 2つの突出したロウソクの部分をヒゲ付近から結びます。
3つ以上になると、さらに抵抗や支持が強まることになります。
水平線は利益確定と損切のラインに使うことができます。
例えばロング をしているなら、上にある抵抗線のところまで進んだら利益確定をして、
下にある支持線のところまで落ちたら損切をします。(次回に続く)