
チャート上のトレンドの流れを知ろう
今回は、
チャートを使ってどのようにトレードをしていけばいいのか?
について、解説をしていきます。
なお、チャートの詳しい見方とトレンドの判定方法については後ほど詳しく解説するとして、
ここではトレンドの概念だけ抑えておきましょう。
まず最初に
「相場がどのようにして形作られていくのか?」
これを理解することが肝心です。この部分はすべてのトレード手法の基礎になります。
数学でいえば足し算や掛け算のように最も基本的な土台となります。
百聞は一見にしかずということで、チャートを表示してトレンドの流れを見てみましょう。
まず、チャートにロウソク足だけを表示させてみてください。以下はドル円の月足になります。
このチャートから何かイメージできたでしょうか?
おそらく初めてチャートを見た人はクネクネとわからない動きで法則性はないように見えるでしょう。
それではこれにラインを引いてみます。これでどうでしょう?
最初のチャートに比べてかなりハッキリと相場の流れを認識できたのではないでしょうか?
たった直線的な1本のラインを引くだけで、
上昇しているところ
下降しているところ
行ったりきたりしているところ
の3つが存在することがわかるはずです。これがトレンドの流れです。
このように相場には以下の3つのトレンドの状態しかありません。
・上昇中(これを上昇トレンドといいます)
・下降中(これを下降トレンドといいます)
・行ったりきたり停滞している(これを持ち合い状態=レンジといいます)
上昇トレンドとは、値段が切りあがっていく状態です。
その通貨を買いたい人たちが増えてきて、価格はどんどん吊り上っていきます。
早く買わなければ値段が高くなってしまうという市場心理から、上昇トレ ンドが築かれていきます。
ブル相場・ベア相場・レンジ相場とは
この相場状態を突進する牛の姿に見立ててブル相場と呼びます。
下降トレンドは値段が切り下がって行く状態です。
その通貨を売りたい人が増えて来て、早く売らないと値段が下がってしまって損をしてしまう、
といった市場心理から下降トレンドが形成されます。
相場の格言で「上がり100日、下り3日」といいますが、
上昇トレンドよりも、下降トレンドは数倍スピードが速く進行する特徴があります。
この弱気の相場状態を、腕を上から下に振り下ろして攻撃する熊に見立 ててベア相場といいます。レンジとは特定の値段の範囲を行ったり来たりしている状態です。
その 通貨を買いたい人と売りたい人の勢力が拮抗することで出現します。
値段が少しでも下がったら買いたい人が現れて上がります。
そして値 段が上がると売りたい人が現れて下がります。
これを繰り返すことでレンジ相場(ボックス相場ともいう)が形成されます。
相場はこの3つのパターンが組み合わさって進んでいくのです。
いうなればこの3つのピースを局面局面で、つなぎ合わせながら進んでいく、
ジグソーパズルともいえるでしょう。
だから局面ごとにどのピースが選ばれているのかを知ることは大切なことなのです。
現在の位置が3つのパターンのどの状態なのかを最初に把握してから、
トレードに使うテクニカルや、手法を選択するのです。
ここを誤解している人がたくさんいると思います。
最初にテクニカルや手法を選んで相場を分析するのではなく
「相場状況を把握した上で、現在の状況に合致するテクニカルと手法を使う」
の です。この順番を間違わないようにしてください。
ダウ理論について
この相場には3種類のトレンドしかないという概念は、
アメリカの 「ダウ平均株価」などアメリカの主要経済指数を発表している
ダウ・ ジョーンズ設立者のチャールズ・ダウが提唱した「ダウ理論」に基づくものです。
これが現在のテクニカル分析の土台となっているといっ ても過言ではありません。
ダウ理論は、6つの主張から成り立っていますが、
テクニカルトレード でとくに重要なのは、この3種類のトレンドの理論と、
「平均は全ての事象を織り込む」
という理論です。これは、需要と供給に影響を与える全ての事象は、
瞬時に市場に反映されているという理論です。
例えば突発的なニュースも予期せぬ災害などが発生したとき、
それに関連する通貨や株価は瞬時 にその影響を織り込んだ価格に調整されるということです。
この2つは実際のトレードを行う上でも大切な概念になりますので、
しっかりと覚えておきましょう。
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