初めまして。「わたし、すっぴんジャージで億稼いでます」(幻冬舎)の著者Sarahです。
FXトレーダー兼コラムニストです。
お金、投資に興味のある方ならば、「FX(外国為替証拠金取引)」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。
本コラムでは、これからFXを始めようという方向けに、FXの仕組みから取引できるようになるまで、また、現役トレーダーとして、取引に必要なスキル、コツ等に関するお話をしながら、皆さんをFXトレーダーへの道へと導いていけたらなと思っています。
今回は、自己紹介も兼ねて、FXとの出会いから、FXにハマったきっかけ、FXの魅力についてお話します。
なぜ投資を始めたのか?
私がFXと出会ったのは2005年。金融先物取引法が改正され、インターネット取引が普及し始めたFX黎明期でした。
当時、まだ世間にスマホは普及しておらず、ガラケーのみ。
SNSといえば、mixi。フェイスブックもインスタグラムもツイッターもありませんでした。
28歳だった私は、貿易会社でスニーカーやアパレルの卸、ネット通販事業に携わっていました。仕事は充実していたのですが、役職がつき、毎日終電の激務だったにも関わらず、ボーナスが翌年よりも減ったことに幻滅し、今のままその会社で働くことに疑問を感じていました。
30歳目前で時間的、金銭的余裕もない日常や将来への不安、キャリアへの焦り。
“結婚”という逃げ道も考えましたがうまくいかず、自分の道は自分で切り開くしかない。と腹をくくり、退社を決意しました。
仕事をやめ、会社から拘束されることなく自分でお金を稼ぎたい。経済的自由と時間的自由を手に入れたい。
そう考え、最初に手にした本が
ロバートキヨサキ著の“金持ち父さん、貧乏父さん”
でした。
印象に残った言葉は、
“貧乏父さんはお金のために働く。金持ち父さんはお金に働いてもらう。”
“インカムゲインとキャピタルゲインの両方を持つこと”
特に、“お金に働いてもらう”という発想は今まで自分の中になく、目からうろこで、
これがお金持ちになるための秘密なのか!
と本気で躍動したのを今でも覚えています。
ただ、この本の中で取り上げられていた“不動産投資“”株式投資“って、
投資家=もともとお金持ちの人
資産運用=金銭的余裕がある人がやるもの
というイメージで、抵抗がありました。
1年間働かずになんとか貧乏生活ができる程度の蓄えしかなく、かつ投資未経験の私には、ものすごくハードルが高く簡単に手を出せるものではありませんでした。
出典:Amazon『金持ち父さん、貧乏父さん』
なぜFXだったのか?
そんな時に目にしたのが、雑誌の中のとあるFX広告。
“5万円から始められる少額投資”
“毎日スワップ金利がもらえる”
庶民の私にとって魅力的なキャッチコピーが並んでいたのです。
少額から始められて毎日お小遣いが入ってくるなんて夢のようだ!お金に働いてもらうには理想の投資方法だ。
直感的にそう感じました。
そこから一念発起し、FX関連書籍を読み、30万円を元手にFXをスタート。もし失敗しても勉強代と思えるギリギリの額を用意しました。
FXは本当に儲かるのか
最初からうまくいくなんて全く想像していませんでしたが、FXを始めてからたった3ヶ月で会社員時代の月収分くらいは稼げるようになっていました。
私に特別な才能があったわけでも、極秘の情報を教えてもらったわけでもありません。
ただ、運がよかっただけなんです。
人生でもありますよね、何をやっても上手く行ってしまう時期が。FXでそのビギナーズラックが偶然やって来たのです。
2005年当時、高金利通貨といわれたオセアニア通貨の政策金利はニュージーランドドルが7.25%。豪ドルが5.50%。(2018年現在はそれぞれNZD1.75%、AUD1.50%。日本円は今も昔も0%。)その高金利通貨を買って持っているだけで、1日数百円、1ヶ月に数千円のスワップ金利がもらえる時代でした。
たった数百万円の元手さえあれば、ほったらかしで月数十万円の収入が手に入る、スワップ金利生活ができるということで、主婦層、ニートを中心に爆発的にFXが流行り始めました。
また、市場のトレンドもわかりやすく、右肩上がりで誰がやっても儲かってしまうような時期だったので、私も例外なく順調に資産を増やすことができました。
4ヶ月目になると、月の利益が100万円を超え、益々FXにのめり込んでいきました。寝ている間以外はPCにかじりつき、自分でも気づかない間に“FX専業トレーダー“になっていたのです。
こうなってくると、もう完全に天狗状態。自分には相場を読む才能があるんじゃないか?
と過信するようになります。
ミセスワタナベ・キモノトレーダーで世界が注目
2006年、FXというキーワードをよくテレビで目にするようになりましたが、その話題は主に
FXで●億円脱税
主婦がタンス預金で荒稼ぎ
こんな悪イメージばかりでした。ただ、そんなにFXって儲かるのか?とFXを今まで知らなかった人たちにも認知度が高まってきたのもこの頃です。
そして海外では、日本の個人投資家、特に主婦トレーダーがFX相場を動かしている、“ミセスワタナベ”として、一躍注目を浴びることとなります。(ミセス・ワタナベ(Mrs.Watanabe)、キモノ・トレーダー(Kimono Trader)は、個人の小口外国為替証拠金取引(FX)投資家を意味する俗称。語源は日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマン投資家。欧米の報道機関により名付けられた。
参考:ミセス・ワタナベ(Wikipedia)
実際、私も米国のビジネス紙“ウォール・ストリート・ジャーナル”から取材を受け、ミセスワタナベとして取り上げられました。
初めての挫折
ビギナーズラックで1,000万円近くまで資産を増やすことができたのですが、いい時期ばかりは続きません。
右肩上がりの相場がいつまでも続かないのと一緒です。30万円だった元金が800万円を超えたころでした。急激な暴落相場に対応し切れず、大変な損失を被ってしまいました。
一瞬で600万円を失ってしまうほどの大損です。その時のショックを思い出すと、今でも吐き気がするくらい、想像を絶する辛い経験でした。それでもFXを辞めるわけにはいきません。
生活を支えてくれる旦那様もいなければ、毎月お給料が入ってくるわけでもない。手に職もなければ貯金もない私には、FXでリベンジするしか道が残されていなかったのです。
ここからトレーダーになるための本格的な戦いが始まるわけですが、ありとあらゆる投資の専門書を読んだり、トレーダー仲間を作り情報交換をしたり、過去相場を徹底的に分析したり、徹底的にトレードの研究をしました。
そして、数年かけて、ようやく安定した収益を上げることができるようになりました。
私がどうやって挫折を乗り越え、今日までトレードを続けてこれたのか。
また次回にでもお話します。
出典:Amazon『わたし、すっぴんジャージで「億」を稼いでます。』
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