FXを始めたい人の やっていいこと・悪いこと (前編)

FXを始めたい人の やっていいこと・悪いこと (前編)

2019年5月7日

FXを始めたい人の やっていいこと・悪いこと (前編)

FXとはForeign Exchangeの略語です。FX取引会社に運用資金である証拠金(保証金)を預けて外貨を取引することを外国為替証拠金取引(FX)といいます。
今回は2回に渡ってこのFXの説明をしていきたいと思います。
初回の今回はFXのメリット、基礎用語、口座開設のまでの流れを解説します。

FXを始めたい人の やっていいこと・悪いこと (後編)はこちら

FXの5つの特徴

FXには大きく5つのメリットがあります。
まずは、FXの魅力についてに確認していきましょう。

1.少額からレバレッジを効かせて取引ができる

FXは、一定の証拠金(保証金)を預けることにより、その10倍、20倍の金額の外貨を取引することができます。
このような仕組みをレバレッジと呼びます。レバレッジを効かせれば、自分の持っているお金よりも何倍もの額での取引が可能になります。
証拠金とは、FXを行うにあたり、FX取引会社に口座開設をした際に担保として預ける一定の資金のことです。この資金のことを証拠金、または保証金といいます。
レバレッジとは、日本語に訳すと「てこの原理」のことです。小さな力で重いものを動かすことができるように、少額で大きな取引ができるということを意味しています。
以下で例を見てみましょう。

1ドル=100円の時に、資金が10万円あったとします。
・レバレッジなしの場合
10万円=100円×1,000ドル→1,000ドル買える
・レバレッジ10倍の場合
保証金10万円。
10万円×10倍=100万円=100円×10,000ドル→10,000ドル買える

これが、100円から110円に上がったとしましょう。すると利益は、
・レバレッジなしの場合
(110-100)×1,000ドル=1万円の利益
・レバレッジ10倍の場合
(110−100)×10,000ドル=10万円の利益

資金は同じ10万円であるにも関わらず、レバレッジを使うと利益に大きな差が出てきます。

ただし、レバレッジはメリットばかりではありません。期待と反対に為替レートが動けば、それだけ損失も大きくなるということです。

レバレッジを使うことで、少額から投資が可能になる点も魅力のひとつです。
初心者の方は練習も兼ねて、自分の無理のない金額から始めてるのがよいでしょう。まずは、1,000通貨単位で各国のさまざまな通貨を試してみて、自分が取引しやすいと感じる通貨に絞っていくのです。
買ったり売ったりする通貨の額が大きいほど、為替が動いたときの利益と損失の幅が大きくなるため、自分のリスク許容度にあわせて調整しましょう。

2.円安でも円高でも利益を得るチャンスがある。

外貨の価値が上がっても下がっても(円安でも円高でも)利益を上げられるという点もメリットといえます。
一般的に何かで儲けようと考えたときには、安いときに買って、高いときに売るというような法則が思い浮かぶと思います。
しかしFXでは、円安のときにドルを売り、円高のときに買い戻すことでも利益を得ることができます。
上昇局面だけでなく下落局面でも利益を上げられるということは、為替相場など市況が整うのを待つことなく、いつでも投資がスタートできるといえるのです。

3.スワップポイントがもらえる

スワップポイントとは、2種類の通貨を交換するときに生じる「金利差調整額」のことをいいます。
金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ると、その金利差に相当する「スワップポイント」を毎日受け取ることができます。
銀行預金で金利を受け取るときは、数ヶ月や1年などある程度の「期間」に対してまとめて清算されますが、FXのスワップポイントは日割り計算で毎日受け渡しが行われます。
注意点は、金利の高い通貨を売って低い通貨を買った場合は、スワップポイントは支払わなくてはいけない点です。

4.手数料が安い

FXは、外貨預金などの外貨商品とくらべ、為替手数料が安いのが特徴です。また、取引手数料についても無料のFX会社が数多くあります。
特に少額で取引をする人や頻繁に取引をする人にとっては、「手数料が安い」ということは大きなメリットといえます。

5.24時間いつでもどこでも取引ができる

FXの取引現場である為替マーケットは、24時間、常に世界のどこかで開いています。昼間は会社で働いているという人でも、休憩時間や帰宅後に開いているマーケットを探し、リアルタイムで取引をすることができます。

基本用語

FX取引でよく使われる言葉が3つあります。

・レバレッジ
・スラッシュ
・ポジション

レバレッジは上記で既に説明済みなので、「スラッシュ」「ポジション」を説明していきます。

スラッシュとは?

取引のときの、表示のルールのことを指します。
左の通貨を1通貨買うのに、右の通貨でいくら必要かということをあらわしています。

ドル/円 ユーロ/ドル 豪ドル/ドル

例)1ドル/100円、1ドル/0.95ユーロ、1AUD/0.75ドルなど

ポジションとは?

FXの取引の注文〜決済までの流れは以下のようになります。
1)新規注文
2)ポジション保有
3)決済注文
4)利益/損失の確定

新規注文とは、最初に注文を出すことをさします。
新規注文が成立したら外貨を保有している状態になりますが、このことをポジションといいます。
決済して利益や損失を確定する前の状態のことでもあります。
ロングポジションとは、「買い」ポジションを保有することで、ショートポジションは「売り」ポジションを保有することです。
また、ノーポジションとは、「通貨を買っていない」または「 売っていない状態」をさします。
FXはロング(買い)・ショート(売り)の、どちらからでも始めることができます。

FXを始めるまでの5つのステップ

FXを始めるまでには大きく分けて5つのステップがあります。
1)FX会社を選ぶ
2)FX口座を開く
3)お金を口座に入れる
4)買う通貨を選ぶ
5)タイミングをはかって買う

FX取引を行うためには、FX会社に口座を開設することが必要です。
口座を開設し、その口座に資金を振り込むと、それが証拠金として扱われ、取引ができるようになります。

FX会社選びのポイント

FX会社選ぶ際に大事なポイントが2つあります。
「信頼性」と「取引コストの安さ」です。
一言でFXといっても投資家個人によって取引金額や取引頻度は千差万別ですので、どのFX会社が合っているかも人によってそれぞれ異なるのです。
長期タイプなら、倒産リスクが少なくスワップポイントが高い会社を選ぶべきです。取引手数料が多少高くても、スワップポイントが高いほうがメリットが大きくなるからです。
短期タイプなら、取引手数料がゼロの会社を選ぶべきです。スワップポイントより、取引の都度に発生する取引手数料を減らすことを重視すべきからです。
長期にも短期にも運用したい場合は、用途に合わせて2つくらいの会社に口座をつくることがおすすめです。
また、初心者で資金が少ない人は最小取引単位にも注目し、「1,000通貨〜」という会社を選ぶとよいでしょう。

比較サイトを利用しよう

数多くのFX会社から自分にぴったりのところを探すには比較サイトが便利です。
比較サイトを使うと、取引手数料やスプレッド、取引通貨ペアの数などを一覧でチェックすることができます。
その際の注意としては、ランキングやおすすめはサイト運営側の意図も含まれるため、あまりあてにしない方が良いという点です。
取引通貨ペアの数などの客観的で正しい事実情報をチェックし、自身で会社を選べるようになってください。

まとめ

FXを始めたい人の「やっていいこと」「悪いこと」の前に、FX全体の概要や基本を掴んでもらえたでしょうか。
次回は具体的にどんなことをやってはいくべきか、やったらダメなのかということについて解説していきます。

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