マイホーム購入がきっかけで夫婦不和に? 夫婦円満に必要なもの

2019年3月28日

住まい選びにおいて、夫の意見と妻の意見がわかれることはよくあることで、100パーセント一致するなどということはありません。先日、東京都の郊外に一戸建てを購入した原田さん夫婦(30代、子供2人)は、物件引き渡し後にマイホームがきっかけで激しい口論になりました。一時は二人で納得して決めた家だったにも関わらず、です。さて、住まい選びで夫婦の意見調整に必要なものは何でしょうか?

きっかけは住宅ローンの負担増によるお小遣い減

東京郊外の一戸建て。駅からは歩いて徒歩13分ですが、閑静な第一種低層住居専用地域で、静かな環境。もちろん日当たりもよい庭付き物件です。また東京郊外とはいえども駅には百貨店があり、商業施設も多々あり、駅周辺の土地は大手マンションデベロッパーが買い占めタワーマンションなど分譲中。公立学校の評判もよい人気が高い土地でした。旦那様は都心の企業勤務、奥さまは副都心の企業でパート勤務です。

夫の不満は駅からの距離と「自由に使えるお金」

旦那様の不満はお小遣いのほか、「駅からの距離」もありました。夜遅くなるまで働いていると、意外と駅からの徒歩が気になるものです。疲れているときに徒歩13分はきつく、特に雨天の時は帰宅が嫌になるほどの状態でした。時々は奥さまが送迎してくれることはあるものの、毎日は難しく疲労がたまっている状態でした。

妻の不満は間取りと「生活コストアップ」

旦那様の書斎は用意したものの、残りのプライベートなスペースは子供部屋になったため、奥さまが一人で使える部屋はありませんでした。奥さまは自分にもプライベートな空間が欲しいという不満を募らせていました。また、旦那様の希望でリビングを吹き抜けにしたので、冬寒いときには光熱費が意外とかかることなども不満でした。駅から遠くなったため、生活用品の買い出しや、旦那様の送り迎えに時々車を使うようになり、ガソリン代など生活費が若干アップしたため、やりくりに頭を悩ませることもありました。

住まいが原因だけじゃない?

ささいなことからお互いに不満があることを知った夫婦は、その後じっくりと話し合いました。
この場合、夫の意見と妻の意見どちらを尊重すべきか……ですが、これは各家庭によってパターンが異なります。住宅ローンの名義人にするか、多く資金を用意した方にするか、登記名義人にするか。ただ、どちらにしても大事なことがあります。それは「お互いの意見をよく聞き、そしてお互いを尊重すること」です。
ただ、原田さん夫婦の場合、よくよく話を聞くと旦那様は「自分の時間、自由に使えるお金が欲しかった」ことがわかりました。休日もわりと子煩悩で子供の面倒など見ていたけれども、通勤に時間をとられて疲れていたため、たまにはゆっくり一人で休みたい、自分の趣味に使えるお金が欲しいというのが希望だったのです。
奥さまも同様で、たまにはゆっくり一人で休みたいというのが奥さまの希望でしたが、生活コストもアップしたため、なかなかそれもかなわずストレスがたまっていた状態でした。今回の喧嘩は「住まい」というよりは「お互い疲れていた」「お金のやりくり」という原因が正しいのかもしれません。

「お金のゆとり」は「心のゆとり」。お金の知識をつけよう

原田さんの場合、お互いが腹をさらけ出して話し合ったせいか、うまく意見がまとまりました。夫婦が出した結論は、
1.子供が大きくなって独り立ちしたら、少し狭い駅が近いマンションに引っ越そう
2.旦那様はお小遣いアップ、ただし奥さまの自由時間も増やす
まずは、お互いに家計を見直し、自治体のサービスや無料で遊べるスポットを活用することによって娯楽費などを削減し、旦那様のお小遣いに回すことにしたのです。一度は住宅ローンの締結の際にFPにライフプランニング表を作成して貰っていたものの、さらに見直し、住宅ローン減税の外にもふるさと納税の返礼品、株主優待、返礼品のあるソーシャルレンディングなども活用して食費、消耗品費などの生活コストを削減することにも成功しました。お子様が小学校低学年のためまだ働き方をセーブしている奥さまも、子供がもう少し大きくなったらより働く方向で調整しています。
住まい選びには、100%はありません。0か100という白黒つくものでもありません。でも、その中でお互いが妥協し、作り上げていくのが「マイホーム」です。体感的に理想の住まいの7割くらいが達成できていたら、「うまくいった方」ではないでしょうか。
マイホーム購入には多額の出費が伴います。購入後も住宅ローンなどで「こんなはずではなかった」と金銭面で後悔することも多々あります。お金のゆとりは心のゆとりも生み出します。家計の見直しを夫婦で行い、じっくりと住まいについて夫婦で話し合うことが大切です。家計の見直しなどが必要だけれどもどうしてよいかわからない場合は、お金に関する知識について学んだり、FPなどお金の専門家に相談することをおすすめします。
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この記事のライター

木暮ゆい

株主優待中心の日本株、海外高配当株、債券、投資信託、純金、プラチナ、銀積立、ソーシャルレンディング等に投資中のライター。最近では優待クロスでの株主優待品を取得と、ふるさと納税に夢中です。

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