節目の春。頑張った40代、精いっぱい生きる50代

2019年4月4日

仕事を辞めて1ケ月が過ぎました。丁度10年前の春、人生のターニングポイントを迎え自立に向けて歩きだしました。当時を振り返ってみると40代本当によく働いたということです。

自分の甘さを思い知った春

家事と自転車通勤と仕事。会社まで片道50分ほどの自転車通勤でした。就業開始時刻は9時ですが、その15分前までにタイムカードを押さないと、皆勤手当の1万円が消えてなくなるという、厳しいルール。家を8時前には出なくてはいけません。それまで勤めていた職場は家から自転車で10分ほどの場所にあり、遅刻も大目にみてくれる緩い会社でしたので自分の甘さを思い知った春でもありました。

自分に目覚める

朝5時頃に起き、夜の間に発酵させておいたパンを焼き、家族全員のお弁当を作り、夕飯の下準備をし、洗濯物を干し、軽く掃除をして出かけていました。職場は立ち仕事で目の回るような忙しさ、無言で作業をする姿が働きアリのように思えたものでした。当時を思い返して今こうして書いていますが、自分でもよく頑張ったと思います。
振り返ってみると、忙しいのにパンやケーキを毎日のように焼いていました。どこからそんなエネルギーが出ていたのだろうかと不思議に思います。きっと、それは新しい暮らしを造りたかった。暮らしの中で自分というものを表現したかったのだと思います。自分というものに目覚めたとも言えます。

頑張ることで充実感を得る

母として、働く女性として、ひとり何役もこなさないといけない忙しい毎日の中で、全力で頑張る。「100%の力をださなくてはいけない」と自分の潜在意識にあったのかもしれません。手を抜くこと、休むことを悪いことのように思っていたのです。そして止まることは死ぬことだとさえ感じていました。だから頑張ることが、精いっぱい生きることだと思い、そのことにも喜びを感じ充実感を持っていました。
40代はそう若くはないけれど、今と比べれば「若かった」。あのままの価値観を持ち続けていたら今頃どうなっていただろうかと思うことがあります。きっと、過労で倒れている。もしかしたら天国からお迎えが来ていたかもしれません。

55歳の春

55歳の今、当時の暮らしは到底真似のできるものではありません。歳を重ねるごとに「自分に甘く」休むことを心がけてきました。そして自分に許しをあげられるようになったのです。「まあ、ええか」と。できないことがあっても自分を責めることなく「しゃーない」と諦める。そういった「ふんわり」としたおおらかな雰囲気が似合う年になってきたと思います。
人生100年の時代に突入しましたので50代が折り返し地点ともいえます。子供が巣立ったのを機に、暮らしに変化が起きる人も多いでしょう。これから頑張って一花咲かせたいと夢を描く人もいるでしょう。同じように私も新しい人生を歩み始めたところです。

50代精いっぱい力を尽くして生きていく

「こうなったらいいな」「ああなったらいいな」と思う夢はあります。そして、それをただの夢で終わらせてしまう余裕は自分にはもうないとも気づいています。だからこそ「今」を精一杯生きる。5年後、10年後の夢がキラキラしているのではなく、そこへ向かう自分が輝いていたいと思います。そのために「頑張る」のではなく、精いっぱい力を尽くす。精いっぱい楽しみながら生きる。そんなことを思う節目の春です。

この記事のライター

中道あん

Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。

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