お金については、色々なことが言われている。その中には、真逆のことまで言われている。これらお金についての話は現実にどう考えるべきなのか。お金を持っている人たちを多数見てきた弁護士の意見を聞いてみた。
【ある20代女性より質問】
「お金は使えば使うほど入ってくる」と聞いたことが有ります。その一方、「お金を使わずに貯めて行かないと、お金持ちにはなれない」という意見もよく聞きます。お金については、正反対のことが色々な人に言われているように思えます。
法律の話ではないのですが、お金を持っている人たちにお会いする機会が多いであろう弁護士さんに、実体験に基づいての意見をお聞きしたいです。
お金の話はどれも正しい
お金持ちと言われる人達(大金持ちは居ませんが、年収2-3億円までのお金持ち)とかなり会ってきています。そこから得た実感としては、お金について世間で言われていることは、ある意味どれも正しいということです。
「お金は使うだけ入ってくる」という言葉についてですが、こういう人世の中に本当にいるんですね。パーッと気前よく奢って、欲しいものは何でも買って、としているうちに、また次の大きな仕事が舞い込んできて、さらにお金が入ってくるという人です。
ただ、こういう人の場合は、次に入ってきたお金も使ってしまいますから、なかなかお金が貯まる生活にはなりません。
金持ち父さんの教えを守る人達
一方、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん」の教えを守っている人もいます。「どれだけ稼ぐかよりも、どれだけ残すかが大切。」で、「稼いだお金は使わずに資産を買う。そして、資産から入ってくるお金を使う。」という生活です。(ファイナンシャルアカデミーに通っている人なら、当然良く知っていますよね。)
こちらは、パーっと使ってしまう人に比べて、自分の収入は増えないようですが、少しずつ資産は蓄積されていきます。従って、不労所得で「お金持ち」と言える収入を得ることが可能となります。
2通りの人達の違い
どちらのタイプの人達にも会ってきましたが、一般的に言って、「お金をパーっと気前よく使う」人の方が魅力的な人は多い気がします。その一方、「お金を出来るだけ使わずに貯めこんで、収益物件を購入しよう」なんて感じの人には、かなり変人が多かったなというのが実感です。(もちろん例外はありますけど。)
ただ、パーッと使ってしまう人は、途中でつまずいてしまうと、そのまま落ちていく人もかなりいます。収益物件をコツコツ買う人にはそういうことはありません。
普通の人は「金持ち父さんの教え」が向いている
世の中には、才能のある人がいるんですね。そういう人の場合、楽しく仕事して、気前よくお金使っても、またお金が入って来るようです。「好きなことをしていれば、お金は後からついてくる。」というわけです。ただ、こういう人は、各学年に一人いる程度だと思います。
ごく普通の人がお金持ちになる方法としては、金持ち父さんの教えの方が確かだというのが、私の実感的な結論です。