買い物依存症…病気のような言い回しですが、医学的にどうなのかは別として、ついつい自身のストレスの解消などで買い物をしてしまうことは誰しもあると思います。
これを克服するにはどうすればいいのでしょうか?
買い物依存症の克服には感情のクールダウンが必要
私たちが生活する上でとても欲しくなるものを目にすることはたくさんあります。
「欲しい!」と思わせるような魅力的な商品がたくさんありますよね。それらを通販番組や広告文面などで上手くプレゼンテーションされたりします。このように私たちの周りには、私たちにお金を使わせるための誘惑だらけです。
もし「この商品、欲しくて欲しくてたまらない!でも本当にこれはお得なの?私にとって本当に必要な商品なの?」と欲しいけど購入することに多少の迷いがある場合、どうしたら良いか?
そういった心の葛藤、迷いがまだ少しでもあると自分自身で認識できるときはどうすれば良いのか?
そんなときは、その感情をちょっとクールダウンしましょう。そのクールダウンをする方法は3週間その商品を買わないでおく…という方法です。
買い物依存症の治し方はまずこの方法を試してほしい
私がこうアドバイスすると、たいてい反論が返ってきます。
その反論の内容は…
「今スグ買わないと、この割引の値段での販売は終わってしまうじゃない!」
「3週間経ってもやっぱり欲しかったらどうしたらいいの?」
といった反論です。期間限定で割引されている場合は、たしかに3週間後は正規の値段になっているかもしれません。
たしかにもっともな反論ですよね。
しかし、この割引・お得系の商品に感情が揺さぶられている場合は「値段・価格に重きを置いているからであり、自分にとって本当に必要なものなのかどうか今の段階では正しい判断ができていない状態ではないですか?」
ということです。
つまり、安売りに感情が揺さぶられている段階では、「価格が安い」ということにフォーカスしています。
その商品を買って実際に使用しているイメージや、どれだけその商品が自分の価値観にマッチしているかなどには冷静に想像できていない可能性があるのです。
3週間もの期間、買いたいと思っているものを買わずに我慢することは、たしかに長く感じられるでしょう。
割引で販売されている場合は、3週間のうちにその割引期間は終わるかもしれません。
でも、自分自身の気持ちに迷いが少しでもあるのであれば「買わない」という選択肢が一番なのです。
なぜなら、とりあえず手元のお金が減らなくて済みます。
3週間を過ぎても「欲しい!」という気持ちに変わりがなかったとしたら、それは自分にとって必要な商品なのでしょう。
そのときはすでに正規の値段になっているかもしれませんが、自分にとって価値があるという確信があるので、どうしても欲しければ買えばいいのです。
そういう判断方法を重ねていると、ムダなものを買わなくなっていますから、正規の値段で買ったとしても結果的にトータルで考えるとムダなお金が出ていくことが少なくなっているはずです。
もし、それが自分にとって本当に必要な商品でなかったら、3週間経つうちに「あれ…なんかどうでもよくなった」となるはずです。
人の習慣化、記憶に強く残る期間は21日間(3週間)と言われています。
この法則を利用して自分は今、ひとときの感情に流されていないか?を確認するために利用してみましょう。
買い物依存症の本質は大人も子供も一緒
お子さんをお持ちの方には、この3週間の法則は子供を見ていると良くわかると思います。
子供は「あれが欲しい、これが欲しい、買ってくれ!」と、イヤになるほど毎日言ってくることを経験したことがあるでしょう。
親としては買ってやれば落ち着いてくれるので楽なんですが、ここを頑張って無視しておいたとします。
するとたいていの場合、3週間も経たないうちに子供は「買って!欲しい!」と言わなくなります。
そうなる理由は、子供はその商品が欲しかったわけではなく、「所有している」という感情が欲しかっただけだったということです。
実際、買ってあげたとしても、さほどその商品で遊ばなかったり使わなかったりするところを目にしたことが多いのではないでしょうか。子供を見ていると、この3週間の法則が働いているな…ということがよくわかります。
大人も子供も結局のところ同じなんですね。