マイホーム購入費用はいくら必要? 予算決定の目安や返済割合は?

2019年10月6日

結婚や出産などのタイミングで、マイホームを購入しようと検討している方がいるのではないでしょうか。憧れのマイホームですから、自分たちの条件や希望に合った物件を選びたいですよね。
そこで今回は、マイホームの形態による費用の違いや予算の目安などを解説します。この記事を読むことによって、マイホームの購入に関する理解が深まるでしょう。

マイホームの形態による費用の違い

マイホームには大きく分けて3種類の形態があります。1つずつ解説しましょう。

注文住宅の場合

注文住宅の場合、キッチンやお風呂などの設備のグレード、間取りや収納箇所、外装・内装の色などを自由に決められます。したがって、注文住宅を選択すれば自分たち好みの家を建てることができるのです。
ただし、自由に決められる反面、建売住宅やマンションと比較すると費用が高くなりがち。設計変更などで追加工事費用がかかることがありますので、注文住宅の場合はあらかじめ予算をしっかり決めておくことをおすすめします。

建売住宅の場合

建売住宅では、既に完成されている住宅を土地ごと購入できるという特徴があります。建売住宅の場合、実物を確認してから購入できたり、注文住宅よりも購入までにかかる時間が短かったりするメリットがあります。
一方で、間取りや設備を自由に決められない点がデメリットです。建売住宅の場合は建築業者に決められたプランに沿って建てられていることが多いため、注文住宅と比較すると費用を抑えられるという一面があります。

マンションの場合

マンションのメリットとして、セキュリティ面がしっかりしていたり、ゴミ出しや宅配BOXなどの設備が充実していたりすることなどが挙げられます。マンションの場合は土地と建物を区分所有という形で多くの人と共有します。そのため、注文住宅・建売住宅と比較して、立地条件の割に費用が抑えられています。
しかし、マンションの場合は管理費や修繕積立金、駐車場代などが毎月かかります。
上記の3種類を比較する場合は、「戸建て」か「マンション」どちらを選択するかを先に決めると良いでしょう。

新築と中古の諸費用の違い

通常、不動産販売価格のみを見れば新築物件よりも中古物件の方が安いでしょう。しかし、利便性などの価値が高かったり、購入後にリフォームをしたりする場合では、総額で中古物件の方が高くなる可能性があります。
また、マンションの場合は大規模修繕の問題があります。築年数が相当経過している場合、管理組合の運営状況によっては修繕費用を求められることがあります。新築・中古どちらにおいても、購入後を含めた総合的な視点で検討することが大切です。

マイホームの予算決めの目安は?

全国の平均費用はあなたの適切ではない

住宅金融支援機構の行った調査(2018年7月)によれば、土地付き注文住宅の取得資金の全国平均は4,113万円となっています。しかし、これはあくまで「全国平均」。あなたの適切な予算ではありません。マイホームの予算は、家族の収入、人数、生活スタイルなどにより様々です。「平均」に惑わされず、ご自身に合った予算決めを行うことをおすすめします。

家賃の200倍

住宅購入価格を考える際に「家賃200倍の法則」という考え方があります。これは、不動産の購入価格を不動産の家賃相場200倍と比較する考え方です。例えば、マンションの購入価格が周辺の家賃相場の200倍以内であればお得、ということになります。
マイホームを購入するということは資産を持つということですから、いずれ賃貸に出したり、売却したりすることも視野に入れて考えると良いでしょう。

年収に対するローンの返済額の割合は25%

年収に対するローンの返済額の割合として「25%」が1つの基準となります。ただし、同じ年収の人でも家族の年齢や人数、生活スタイルなどが異なります。人によって25%だと厳しい生活を強いられたり、逆に25%でも余裕を持った生活ができたりすることがあるのです。今後必要となる教育資金や老後資金などを計算し、あなたのライフプランを踏まえて考えると良いでしょう。

頭金は2割用意した方がいい?

頭金と住宅ローンでの借入金額がマイホームの購入資金となります。よく「頭金2割を用意した方がいい」といわれていますが、なぜでしょうか。その理由について解説します。

金融審査に通りやすい

頭金2割を用意した方がいい理由の1つは、金融審査に通りやすいからです。以前は、購入金額の8割までしか住宅ローンを借りられないということがありました。金融機関側から考えれば頭金2割を準備しているとその分借入金額が減るため、万が一返済が滞っても資金回収をしやすいと考えられます。そのため、金融機関の心象は良くなるでしょう。

月々の返済負担を減らせる

頭金を準備すれば、その分借入金額が少なくなります。支払う利息が少なくなりますので、ローンの支払い総額にも影響があるでしょう。頭金を準備することが、月々の返済負担を減らすことに繋がるのです。

借りられる金額と無理なく返済できる金額は違う

金融機関から借りられる金額と、無理なく返済できる金額は異なります。同じ年収の人でも、年齢や家族の人数、生活に必要な金額が異なるため、「無理なく返済できる金額」は人それぞれです。まずは自分たちの生活を見つめ直し、今後の生活も考えながら予算を考えると良いでしょう。
知っているだけで1,000万円以上差がつく、マイホームを賢く買うには

この記事のライター

マネラボ編集部

節約から投資まで、お金に関するさまざまなテーマのコラムを、わかりやすく・楽しく発信することに日々奔走中。誰もがお金と正しく付き合うための教養を身につけ、豊かな人生を送るためのヒントを提供しています。

About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

マイホーム購入をもっと知るには?

マイホームのお金
「7つの落とし穴」解決セミナー

学べる3つのこと

家計、年金、住まい、仕事、資産運用、医療・介護、相続など「定年後のお金」への備え方をまるごと学べます。人生100年時代を安心して迎えたい人のためのセミナーです。

受講料 無料
受講期間 申込みから3日間

申込みかんたん30秒!

ファイナンシャルアカデミーは
「お金の教養」を身につけるための
日本最大級の総合マネースクールです。

開講年数No.1|受講生数No.1|受講生満足度98.7%

※調査実施期間:2021年9月21日~2021年10月1日 ■開校年数:開校からの年数及び事業の継続期間 ■累計受講生数:開校から調査時点までの、講座受講申込者の総数。■受講生満足度:2021年上半期の有料講座が対象。当校調べ。■調査範囲:日本国内 ■第三者機関名:株式会社 ESP総研 調べ(2021年10月1日時点)