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2018年10月8日更新

マイホーム、二世帯住宅か近距離別居、どちらを選ぶ?

30代を目前にマイホーム購入を考えているAさん夫婦。マイホームを購入するときに考えるのは、勤務先との距離、雰囲気、学区、いろいろとありますが、Aさん夫婦には、「Aさんの親と二世帯住宅での同居か、別居か」という問題がありました。Aさん夫婦が出した結論はどのようなものだったのでしょうか?

二世帯住宅か近距離別居か。悩める夫婦

Aさん夫婦は、正社員で共働きの30代を目前にした夫婦です。日ごろの節約生活のおかげで、マイホーム購入の頭金を貯めることができました。
そんなAさん夫婦に、Aさんの両親から「資金援助するから二世帯住宅を建てて同居しないか?」という話が出ました。Aさんは長男です。弟、妹がいますがみな結婚して実家を出ています。そろそろ子どもも欲しいAさん夫婦、子育てしながら仕事を続けたいAさんの妻の意向を考えると、Aさんの両親の近くに住んだ方が何かと便利です。Aさんの妻の実家は遠距離です。
ただ、Aさんの妻は「同居」について心理的な抵抗を感じています。そこで、Aさんは二世帯住宅の同居、近距離別居についていろいろと調べることにしました。

二世帯住宅同居のメリット、デメリット

平成33年12月31日までの特例として「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例」があります。 この特例は、父母や祖父母などから資金援助を受けて、自宅を建てた場合に一定額の贈与税が非課税になる制度です。

メリット

二世帯住宅で同居の場合、親とAさんとの持ち分を 上手に調整すれば、非課税特例のぎりぎりの枠まで活用することが可能です。この「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例」は、暦年贈与の非課税枠110万円、相続時精算課税制度 との併用も可能です。
また、子どもができた場合のことを考えると二世帯住宅のメリットはかなりあります。Aさんの妻は、仕事を続けることを望んでいます。子どもの急な発熱、残業しなくてはならない場合のお迎えなどAさんの両親が対応してくれるのであれば安心でしょう。二世帯住宅で祖父母が見てくれるならば、子どもにとっても安心です。
さらに介護の問題もあります。今はまだそうではありませんが、将来、Aさんのご両親の介護を考えると、二世帯住宅のメリットは大いにあります。

デメリット

デメリットでまず挙げられるのが「プライバシー」です。完全分離二世帯住宅にする場合でもやはりAさんの妻には夫婦のプライバシーが保たれるのか?という懸念があります。
さらに二世帯住宅で水道・ガス・電気などのメーターが同じだと、水道光熱費の分担をどうするかという問題もあります。昼間自宅にいるAさん両親と昼間は留守にしているAさん夫婦はライフスタイルに違いがあります。それでも平等に分担するかどうか、話し合いが必要です。
またAさんの妻は忙しい仕事なので、Aさんの両親が料理を作る場合もあるでしょう。そのときの材料費なども全部Aさんのご両親に負担させると後々の問題になるかもしれません。
相続の問題もあります。二世帯住宅の親の持ち分は相続の対象となりますので、兄弟との話し合いが必要になるかもしれません。

近距離別居のメリット、デメリット

メリット

まずは、夫婦のプライバシーがある程度守られるという点があげられます。Aさんの妻は、一番夫婦のプライバシーのことを心配しており、相談の上、近距離別居ならば……とAさんに伝えていました。別居だからと言って、「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例」が利用できない訳ではありません。
ただし、別居の場合はAさん両親は住宅資金の贈与をするつもりがないので、このケースでは関係ありませんが……。
さらに完全別居にした場合、二世帯住宅を建てた場合に比べて、相続時の対応がシンプルになります。Aさんご両親が居住している土地建物は相続財産の対象です。相続で土地建物を処分して現金で財産分与をすることになった際、近距離別居であれば、今のご両親の土地建物を処分するだけですみます。
それに対して、二世帯住宅を売却することになれば、Aさん家族の住み替えも必要です。また、一般的に二世帯住宅は一般住宅に比べて売却しづらいと言われています。
相続のことを考えると、近距離別居の方が良さそうです。

デメリット

近距離でもプライバシーが保たれにくいという声もあります。
たとえば子どもの急な発熱などで保育園から呼び出しがあったときの対応をAさん両親が担当してくれることになったとします。
その場合は、子どもを義理実家まで迎えに行くことになります。病児保育 施設が増えたとはいえ、子どもの病気、発熱の場合、義理実家に預けることを躊躇する人もいます。Aさんの両親に家に来てもらうにしても気を遣うこととなるでしょう。ただ、この点は、二世帯住宅でも同じです。
また、両親の介護が始まった場合、近距離とはいえ別居だと不安に感じることもあるでしょう。その場合は二世帯住宅の方がほぼ同居に近い形のため何かあったときでも安心です。

二世帯住宅、近距離別居、Aさん夫婦はどちらを選んだか?

結論として、Aさん夫婦はどちらを選択したか……というと、まだ話し合いの最中です。
住宅資金の提供、Aさん両親の介護のためならば、二世帯住宅の方がメリットはあります。いつかできる子どものことを考えると、祖父母が側にいた方が、子どもの負担にもならず、世代間で教わることも多いでしょう。
資金面での優遇はあっても、Aさんの妻は二世帯住宅にした後のプライバシーや生活費などの問題を懸念しています。Aさん夫婦とAさん両親は、これまで波風立てずに割と仲良くやってきて、嫁姑問題などはありません。それでも気を遣うのが義理実家です。マイホームは人によっては一生に一度の買い物です。Aさん夫婦の話し合いはまだまだ続きそうです。
みなさんは、Aさん夫婦の立場になったら、二世帯住宅と近距離別居、どちらを選びますか?

この記事のライター

木暮ゆい

宅地建物取引士。株主優待中心の日本株、海外高配当株、債券、投資信託、純金、プラチナ、銀積立、ソーシャルレンディング等に投資中。最近では優待クロスでの株主優待品を取得と、ふるさと納税に夢中です。

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