なぜ会社の株価は下がる?下がった時の対処法のメリット・デメリット

2020年4月7日

株式投資をしている人は、当然ながら株価の動向は気になるものです。そこで、この記事では、会社の株価が下がる理由と、株価が下がったときの対処法、およびその対処法のメリット・デメリットについても解説します。

株価の値動きの仕組み

株価の値動きの仕組みを簡単にいうと「需給バランス」です。需要とは株を取得したい人のことで、供給とは株を売却したい人のことです。
つまり、その株を取得したいと思う人が多ければ株価は上がり、その株を売りたい(不要)と思う人が多ければ株価は下がります。シンプルですが、これが株価の値動きの仕組みです。

株価が下がる理由は?大きくわけて2つ

株価が下がる理由は、大きく分けて個別銘柄の問題と経済・市場の問題の2つあります。ただ、その問題が起こったときに必ず株価が下がるというわけではなく、「下がる可能性が高い」という点は認識しておきましょう。

個別銘柄の問題①業績が悪化

個別銘柄の問題1つ目は、業績が悪化したときです。たとえば、A社の決算発表などで前年より利益が減少していたり、競合他社よりも利益が小さかったりするときは、A社への期待感は下がり、株価も下がります。

個別銘柄の問題②不祥事や問題が起きる

個別銘柄の問題2つ目は、会社で不祥事や問題が起きたときです。たとえば、A社が顧客の個人情報を流出したり、幹部が罪を犯したりします。その場合、A社の製品やサービスの提供がストップしたり、消費者が離れていったりする可能性があるのです。
つまり、不正や問題を起こしてしまった会社は信用悪化につながり、ひいては業績悪化にもつながる可能性があるので、株価は下落します。

個別銘柄の問題③決算報告で下方修正

個別銘柄の問題3つ目は、決算報告で下方修正したときです。下方修正とは、当初予定していた利益が減少するということなので、市場では失望売りが広がり、株価は下落します。

個別銘柄の問題④配当金がなくなる(もしくは減る)

個別銘柄の問題4つ目は、配当金がなくなったり減ったりしたときです。配当金は、会社の利益を株主に分配することであり、その配当金を目当てに株式を保有している人もいます。
また、配当金がなくなったり減ったりするときは、業績悪化に伴うことも多いです。そのため、株式は売られ、株価が下落していきます。

経済・市場の問題①世界経済が落ち込んでいる時

ここからは、経済・市場の問題を解説します。経済・市場の問題11つ目は、世界経済が落ち込んでいるときです。たとえば、コロナウイルスのまん延により、世界の市場で株価は大暴落しています。今は、国内企業であっても海外の影響を大きく受けるので、国内企業の株価も連動して暴落します。
たとえば、観光・旅行・小売業界はインバウンド需要に支えられていますし、海外からの輸出入に頼っている会社も多いです。そのため、特に主要国で大きく経済が落ち込めば、それは日本まで波及してきます。

経済・市場の問題②業界全体の不調・同業他社の倒産

経済・市場の問題2つ目は、業界全体の不調・同業他社の倒産です。たとえば、「出版不況」という言葉があるように、出版業界は低迷気味です。
それは、特定の出版社に限った話ではなく、「紙の本が昔ほど売れなくなった」ことが原因なので、業界全体の不調といえるでしょう。そうなると、業界全体で株価は下がっていきます。

経済・市場の問題③自然災害による影響

経済・市場の問題3つ目は、自然災害による影響です。たとえば、大震災が発生すると、以下のようなことが起こります。
・震災が起こった地域の会社は稼働停止
・流通がストップする
・資材や人手が被災地に集中する
・災害による損害を国が補填する
これらは全て会社にとってマイナスの要素なので、全体的に株価は下落するのです。

株価が下がったときの対処法のメリット・デメリット

次に、株価が下がっときの対処法である以下について、メリット・デメリットを交えて解説します。

損切りで損失の増加を防ぐ

まずは、損切りで損失を防ぐことであり、損切りとは「損失を受けることを覚悟して株を売却すること」です。
損切りのメリットは、損失の拡大を防ぎ次の投資に移行できることです。一方、デメリットは損失が確定され、将来的に株価が回復しても損失はそのままという点になります。
損切りは王道の手法であり、特に暴落時は際限なく下がるので推奨されることが多いです。

売らずに持ち続けてあがるのを待つ

次に、売らずに待ち続けて株価が上がるのを待つ方法です。メリットは、損切りしていないので損失も確定していない点です。デメリットは、いつ回復するか分からないので、その期間は次の投資ができない点と、そもそも回復するか分からない点です。
損切りするか?待つか?の判断は難しいです。たとえば、株価の下落が一時的なハプニングによるものであり、中長期的に回復する可能性を見出せれば「待つ」という選択肢もありでしょう。

ルールを決めてそれに達したら行動する

次に、ルールを決めてそれに達したら行動することです。たとえば、「10%下落したら売却する」というルールを決めたら、必ずそのルールを守ります。メリットは余計な心情に左右されずに機械的に取引できる点で、デメリットは臨機応変に対応しにくい点です。

株式投資以外の資産運用も並行する

次に、株式投資以外の資産運用を並行する点です。たとえば、1,000万円の資金がある場合、全額株を取得する費用に充てるのではなく、投資信託・REIT・外貨(FX)など、色々な資産を取得する…要は「分散投資」するということです。
分散投資のメリットはリスクが分散されるという点で、デメリットはある資産が大きく上昇したときの利益が小さくなる点です。

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