目からウロコの「人生を変える習慣の作り方」!

2017年3月30日

「習慣は、時の流れが人の顔つきを変えていくかのように、人生の顔つきをゆっくりと変えてゆく。そして自分はそのことに気がつかない」
本書でも紹介されているこの言葉は、19~20世紀に活躍したイギリスの小説家、ヴァージニア・ウルフの言葉。小さな水滴でも絶えず滴ることで岩をも砕くことができるように、習慣には人生を変える力があるというものです。
逆に、良い習慣を身に付けコントロールすることができれば、頑張らずに人生を好転させることができる。アメリカ人女性作家、グレッチェン・ルービン氏がこの考えをまとめた著書はミリオンセラーを記録。世界30か国以上で翻訳され、彼女がMCを務めるポッドキャスト番組はiTunesの「2015年ベスト番組」にも選ばれたそうです。
そんな彼女の新著が『人生を変える習慣の作り方』(文響社刊)。新たな習慣を「身に付け」、悪い習慣を「断つ」ための方法を紹介したものです。毎日の運動、資格を取るための勉強、ダイエット…etc。これまでいろんな習慣化に失敗してきた人は、アプローチが間違っていたのかもしれません!まさに目からウロコの知識が紹介されていました。

自分はどれに当てはまる!? 習慣の「4タイプ」!

この本の中で最も大きなインパクトがあり、ルービン氏が最も伝えたいことが凝縮されたのが第一章。すべての人は「他者からの期待(交通ルールや設定された締め切りなど)」と「自分への期待(ダイエットや新年の抱負など)」に対する反応によって「4つのタイプ」に分類されるというもの。そして、それを理解すれば習慣化の方法が見えてくるといいます。著者が分類する「4つのタイプ」がコチラ。
「アップホルダー(約束を守る人)」…外から課される期待と自分で課す期待の両方に進んで応えようとする人。不言実行できてしまうタイプ。
「クエスチョナー(疑問を持つ人)」…あらゆる期待を疑問視し、自分で正当だと判断した期待にだけ応えようとする。
「オブライジャー(義務を果たす人)」…外からの期待には進んで応えるが、自分で課す期待にはうまく応えられない。
「レブル(抵抗する人)」…外からの期待、自分で課す期待に関係なく、あらゆる期待に反発する人。
アップホルダーは、朝目覚めるとすぐに「今日やることは何だったかな?」とスケジュールを確認するような人。自分で立てた目標を常に意識して締め切りも守ろうとする。まさに習慣化に長けた人ですが、残念ながら割合はかなり少なめ。クエスチョナーは、自分が納得した事なら頑張れるけど、そうでないことは頑張ることが難しく、何をするにでも「正当な理由」が必要なタイプ。オブライジャーは、周囲の期待や責任がなければ動き出せない人。例えば「部活では毎日休まず走れていたのに、卒業して自分ひとりでは走ることは続かない」といった状況が思い当たる人はこのタイプ。自分はまさにこれでした…。レブルは、習慣を身に付けるのは正直苦手ですが、自発的に目標を達成することを好む人。
かなりの確率で自分に当てはまるタイプがあったのではないでしょうか?次は、これを意識することで習慣化を目指すステップです。

自分のタイプを意識して習慣化を目指す!

自分がどのタイプに属するかを知ったら、次は習慣化を成功させるための作戦を立てましょう。例えば、毎日のランニングを習慣化させたい場合。
アップホルダーは、毎日のスケジュールに「ランニング」と書き込めばOK。自分で課した期待に応えるために自発的に走ることができるでしょう。正当な理由が必要なクエスチョナーは、ランニングで得られる健康効果やメリットを並べ立てる。自発的な行動が苦手なオブライジャーは、誰かと一緒に走るか「自分は毎日ランニングして痩せます!」と周囲に宣言する(責任を発生させる)。レブルはちょっと難しいですが、好きな場所でランニングをすることが最も自立した健康法だと知ることで習慣化につながりやすいそうです。
タイプによって習慣化へのアプローチがまったく異なることが分かりますよね?これまで有名人の習慣などを取り入れようとして何度も失敗してきた人もいると思いますが、それはタイプが異なるため。実は「成功者の真似」だけは絶対にNGなんだそうです!
そして他にも、習慣を身に付けるうえでのNG行為が存在しました。
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「中断」と「ご褒美」は大敵!

習慣を身に付けるうえで、最初の一歩には大きな決意が必要ですが、そこには前向きなエネルギーやポジティブなイメージもあります。対して一度やめたことを再開するときには、すでに前向きなエネルギーは失われネガティブなイメージばかりが思い出されるため、ゼロから始めるよりも大変。どうしても中断をする必要がある際は、必ず『戻る日』を決めておくことが大切なのだそうです。
さらに、一見効果がありそうな「ご褒美」も習慣の大敵なのだとか。それは自分の中で勝手に「ゴール」を定めてしまうから。ご褒美は一時的な奮起を促すことはできますが、終わりを意識してしまうため毎日の習慣化には向かないようです。それでも何か目標やモチベーションが欲しい!という人は「達成する前に、次の新たな目標を決めておく」ことで維持しやすくなるのだそうです。
このように、習慣を身に着けるまでには「やり抜く力」も必要です。

この記事のライター

横山ケン太

趣味は財テクとアウトドア。フリーの作家として活動中。

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