アラフィフおひとりさまが今から準備する老後の収入について

2017年5月11日

【2020.3.10.(火)にアップデートした記事です】
私は現在51歳のアラフィフの独身女性です。このままお一人様で生きていくとなると、将来の老いてからの暮らしを考えるだけでそれはもう不安でいっぱいになります。次第に年金への関心が高まっていて、年金が何歳になったら貰えるのかも気になってきました。

50代の年金の支給開始年齢は、段階的に引き上げられている

2017年現在の、いま50代の方々の年金支給は「基礎老齢年金」は65歳からとなっていて、「厚生年金の報酬比例」部分は生年月日によって60歳から65歳まで段階的に引き上げられています。厚生年金支給の段階的引き上げの対象は、女性で昭和41年3月以前に生まれた方までで、現在50歳の昭和41年4月1日以降に生まれた方は、完全に65歳からの支給となります。51歳の私に置き換えると、当然、年金支給開始年齢は65歳となります。現行の制度では、年金支給開始年齢を70歳まで繰り下げることで支給額を最大42%増額することができますが、2019年秋の厚生労働省の審議会において、「年金支給開始年齢を75歳まで繰り下げる場合は最大84%支給額を増額する」という案が出されたところです。

参照:日本年金機構「厚生年金の支給開始年齢」
現在の日本の企業は、多くの企業が60歳定年です。退職後は、65歳の年金支給開始までの5年間の収入が無くなることになります。平成25年施行の65歳定年制により継続雇用制度を導入する企業では65歳まで勤務が可能となりましたが、再雇用の条件によって収入の減額が予想されます。収入が無くとも、蓄えが十分であれば心配は要らないのですが、みなさんはいかがでしょうか。
残念ながら、私自身は老後を無収入で暮らしていくほど十分な資産を持っていません。そこで、ファイナンシャルプランナーとして、60歳以降の収入の不安を解消すべく、今からできる対策を考えて、少しずつ実践しているところです。
今回は、60歳以降の「年金以外の収入を得る」ことについて考えてみたいと思います。

定年後にも収入を得ていく! 3種類の「働き方」

私は、老後の生活を支えるためには、「収入の元を複数持つ」ことが大切だと思っています。
そもそも、60歳から年金を受け取るまでの数年の生活を考えれば良いのではありません。
支給される年金額だけでは、生活を賄うことが難しいと予想されている中で、老後の生活を支える、年金以外の収入源を、50代の今から作っていく必要があります。以下で、得られる収入を「働き方の種類」によって3つに分けて考察していきます。

【1】労働収入

労働収入とは自分の時間と身体を使い、働いて得る収入のことです。出来るだけ長く働いて、収入を絶やさないようにしたいです。労働収入には「雇用労働」によるものと「自営業の労働」によるものがあり、形態に違いがありますが、どちらも時間と身体を使って収入を得ることには変わりありません。健康状態には留意して、元気に働く時間を長く持つように努めたいです。

【2】自由裁量度の高い、労働収入

自分の時間と身体を使い、働いて得る収入が「労働収入」ですが、時間や場所などの制約を比較的受けにくい労働による収入です。
これは、株式投資、投資信託、FX等の譲渡益などが該当します。
売買を金融機関にお任せするタイプもありますし、自分でトレードすることもできます。いずれにしても、自分で購入を判断し売買する(営業に電話することも含めて)ので、自分の時間を使う労働収入であると言われます。老後、健康面の不安が出たり、体力が落ちて外に出て働くことが難しくなったとしても、家でゆっくりと楽な姿勢で取り組める労働であることから、自由裁量度が高いと言え、【1】との相違点になります。

【3】不労収入

ロバート・キヨサキ著の「金持ち父さん」によれば、不労収入とは「何もしなくとも、勝手にポケットに入ってくるもの」です。具体的に挙げてみると、以下のような収入が該当すると思います。

・銀行預金や有価証券の配当益。
・賃貸物件から得られる、家賃収入。
・外貨FXの金利差から生まれるスワップポイント。

不労収入の定義は、あなたが何もしなくとも入ってくる収入ですので、体調を崩して働くことが難しくなったとしても、あなたの手元に入ってきます。お金が自分で働いて、お金を殖やしてくれるのです。あなたが、働かなくとも入ってくるお金である不労収入を、少しでも多く得られるようにしていると心強いですね。

50代の今から取り掛かっても大丈夫! 老後にも得られる収入の道を探る

まだ50代の今だから、将来のために準備できることがあります。以前から気になっていた、またはこれなら出来ると思う投資法が見つかりましたら、「リスク」を含めてしっかりと調べてみましょう。
老後の設計には、蓄えを持つことも節約をすることも大切です。しかし、生涯好きなことを楽しみ過ごすためには、支出の削減だけではなく、少額でも収入が必要なのではないかと考えます。ご自分の事情や気持ちに合う方法で、将来の「年金以外の収入」に繋げていけると良いと思います。
ライフスタイルも多様化しています。未婚・離婚・死別などでシングルの方も多く、夫の定年退職を前提とした夫婦と子供二人がモデルとされている家族の姿は、もはや変化しています。
銀行の利率でお金を増やすことが難しい時代ですから、ご自分の事情や気持ちに合う方法で、将来の「年金以外の収入」につなげていけると良いと思います。
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この記事のライター

高橋禎美

ファイナンシャルプランナー/ 一種証券外務員/ パーソナルカラーアドバイザー
大手アパレルメーカーを退職後、FPとして独立。個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資」セミナーを開催中。お金とファッションに興味のある30代以上の女性に支持されている。

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