リボ払いはこんなにも損!すぐ分割払いに変えるべき理由

2017年10月18日

【2019.12.25.(水)にアップデートした記事です】

老後に備えて、「リボ払い」はスグにやめる!

ほとんどの方はクレジットカードを1枚は持っていると思いますが、利用の仕方によってはムダな出費につながります。その利用方法を「リボ払い」にしているなら、スグにやめなければいけません。
老後に少しでもお金を残したいのであれば、カードでの支払い方の基本は利息が発生しない一括か2回払い、もしくはボーナス1回払いが原則です。
リボ払いにしていると、どうしてもムダな利息の支払いが膨らんでいく可能性が高いのです。また「自動リボ払い」サービスのように知らない間に設定がリボ払いになっている場合がありますので今一度確認し、変更するようにしましょう。

「分割払い」と「リボ払い」のちがい

「分割払い」とは支払い回数を指定して、その回数の返済が終われば支払いは完了します。
支払い回数によって金利は6%や12%など回数によって変わります。
それに対し、「リボ払い」は支払い回数を指定するのではなく、決められた金額の範囲内で何度でも利用でき、返済は毎月一定の金額を支払う方法です。
追加で何かを買うために利用したとしても返済額が定額なので「無理なく返済!」や「ポイント優遇がある!」というのがクレジットカード会社の売り文句です。
しかし、ここに落とし穴があります。
例えば、元金と利息を合わせて毎月1万円の返済プランを組んだとしましょう。
そして20万円の商品をリボ払いで購入したとします。リボ払いの金利は各クレジット会社だいたい年15%くらいです。
この購入時点での利息が20万円×15%÷12ヶ月=2,500円。
これが初回月の利息ですので、元金部分は1万円から2,500円を引いた7,500円です。
つまり借りた20万円のうち、初回の返済では1万円支払ったにもかかわらず7,500円しか返済していないことになるワケです。
2回目の内訳は元金が20万円から7,500円しか引かれてないので192,500円
これに利息が年15%ですので約2,406円。元金部分は約184,906円残ります。

通常の分割払いなら、いくつも商品を買うとそれだけ毎月の支払い額が増えてしまうので使い過ぎに気付くことができますが、リボ払いだと限度額内だったら商品を何回買おうと毎月の返済額が1万円のまま変わらないので、ついついムダ遣いをしてしまいがちになります。と、まあこんな具合でチンタラチンタラとしか元金が減っていかないですから、利息負担も大きくなるわけです。
借りている金額が大きくなれば、それだけ利息返済分も大きく膨らみ、いつまでたっても毎月1万円を支払い続けることになるのです。
カード会社側からすれば、少ない金額を短期間借りられても儲けは少ないですが、長い期間に限度額いっぱいのお金を借りてもらった方が儲かるわけです。
だから「リボ払い」という一見お得に見える支払い方法を薦めるのです。

キャッシングのリボ払いは危険!?

キャッシングリボ払いとはキャッシングで借りたお金をリボ払い(毎月一定の金額を返済する)方法です。長く借りた分だけ高い利息がつきます。また長く借りるほどカードの限度額をキャッシング枠に取られてしまうのでおすすめできません。

ローン(分割払い)で金利・手数料0円の場合はどう考える?

「ローンの金利・手数料は0円!」
これは通販、特にTVショッピングなどでよく見かけますよね。
そもそも、20回や30回もの金利をローン会社が0円にしているってあり得るでしょうか?
ローン会社は金利で儲けています。ローン会社はあなたの代わりに商品の代金をその通販会社に払い、あなたに貸した商品代金の金利をあなたからもらって商売が成り立っているわけです。
なのでローン会社が金利を0円にすることはあり得ません。
だとしたら、通販会社が本当に金利を負担しているのか?
通販会社は店舗販売している会社よりも商品価格を安く設定して売っていることが多いです。その上、金利までまともに負担して果たして商売が成り立つでしょうか?
企業はそんな損をするようなことはしません。社員の給料を毎月払わなければいけませんし、さまざまなお金(経費)がかかります。
金利まで負担していたら利益が目減りしてしまいます。
じゃあ、どうやっているのか?
そうです、ちゃんと商品販売価格の中にローンの金利分も込みで価格設定しているんです。
その「金利0円」というのは売り文句で、販売を促進しているワケです。いわゆるマーケティング戦略ですね。
その金利0円につられてスグに買ってはいけません。
他社の通販や店舗販売しているお店との商品価格を調査して、購入を検討することは当然です。
ただし検討した結果、結局その通販会社で購入を決めたとしても、支払方法は「一括払い」で買ってはいけません。ぜひともローンを組んで買いましょう!
なぜかと言うと、どうせ商品価格の中に金利分が含まれているのですから一括で支払っても金利分も支払っていることになるんですよ。
だったらまとめて財布の中身がなくなるより、ローンで毎月少額払っていった方が楽じゃないですか。
小さなことと思われるかもしれませんが、そのようなお金と世の中のしくみを敏感に感じ取りながら買い物をすることで老後に必要な「お金を残すスキル」と「感覚」を養うのも、一つの備えではないでしょうか。

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この記事のライター

末永健

家計の学校S.H.E代表。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP認定者。主婦層を中心に、家計の管理・節約と保険の見直し方・選択法の情報発信に特化した完全独立系ファイナンシャルプランナー。【A-LIP式必要保障額計算メソッド®(商標登録)】を考案。保険商品を販売しないFPとして、ネット上のみで真の情報を配信する異色のFP。著書に「書けばわかる!わが家にピッタリな保険の選び方」(翔泳社)がある。

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