大学生のころまでは、趣味は何ですか?と聞かれれば、「写真です」と答えることができました。しかし、その後の人生では、カメラを手にすることもまったくなくなり、ごくありきたりなサラリーマン生活の連続。
つまり、PIXTAに出会うまでに30数年ほどの空白ができたことになります。
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カメラから遠ざかっていたサラリーマン生活
20代前半の頃のアルバイトから正社員となった会社でフォークリフトの資格を取得し、以後も物流業界一筋。ガテン系の職場で汗を流してきました。しかし、管理職経験もあり、誰でも知っている医薬品企業の物流センター長業務についたこともありました。会議、会議、残業、残業の毎日でしたっけ(笑)。
そして、これまで書いてきたようにストックフォトの世界、PIXTAとの出会いで、新しい人生がスタート。すでに57歳という年齢になっていました。
どんなデジカメを選べばいいんだろう?
ストックフォトクリエイターになってみたい!でも、どんなカメラで撮ればいいのか?そのあたりは、ずいぶんと悩みました。
まずは、ネットでカメラのカタログを片っぱしから読み漁って、カメラ選びの始まりです。
ただし、条件がありました。
- 価格が10万円以下、できれば5万円前後。
- コンパクトでいつでも持ち歩けるサイズであること。
- 画素数が低くないこと。
こうして出会ったカメラが、Canon Power Shot G7Xでした。一眼レフではありません。コンパクトデジカメで、いわゆるコンデジと呼ばれる小型のカメラです。
画素数は2020万。これは魅力でした。他メーカーの一眼レフでも、画素数は1630万レベルのカメラはたくさんありました。
キャノンの製品で調べても、アマゾンで12万円台でボディのみの一眼レフでも2020万画素。現在の製品で調べてみても、EOS kiss X7のミラーレスが1800万画素です。
画素数で満足出来て、コンパクトで価格も当時のアマゾンで5万円台でした。
コンデジを手にした日に撮影した作品
さっそく、アマゾンでCanon Power Shot G7Xを注文しました。
そして、カメラが手元に届いた日、すぐさまカメラを持ち出して撮影スタートです。ちょうど出かける用事があったので、地元の駅に着くとピンときました。こんな素材もストックフォトとして需要があるんじゃないか?と。
私の作品ではありませんでしたが、実際にほぼ同じ構図の線路のストックフォトが「鉄道自殺」の記事で使われているのを見たことがあります。
この西洋アジサイのストックフォトも同じ日に撮影しました。東京都足立区にある都市農業公園です。
ひさしぶりにカメラを手にして、何度もシャッターを押していると、次第にかつて写真にのめり込んでいた当時の感覚がよみがえってきました。これから楽しそうな生活が始まるぞ、という予感と同時に。
ちなみに、このCanon Power Shot G7Xは、現在も愛用しています。常に持ち歩いている状態。歩いて2分のコンビニに出かけるときでさえ、ウエストバッグに入れて出かけます。
そんなわけで、こんな小さなコンパクトデジカメでストックフォトライフを続けている私です。販売するような写真は、高価な一眼レフじゃないと無理なのでは?と思わないでください。現在のPIXTAではスマホで撮った写真でも受け付けてくれます。まずは始めてみる。それが大切だと思っています。
【ここがポイント!】
上の西洋アジサイの写真は、いわゆる「日の丸構図」と呼ばれるフレーミングで、撮りたい素材を画面の真ん中に配した撮影法です。様々な構図の決め方については、のちほど書きたいと思いますが、今回お伝えしたいのは、「シャッターは何度も押すこと!」というポイントです。
よしこれを撮ろう、と素材を決めて構図を決めてシャッターを押しますが、私の場合、1枚だけ撮って終わりということは絶対にありえません。どんなに少なくても2~3枚。多い時は同じ素材を5~10枚撮影することもあります。昭和のフィルム時代と違って、何枚撮っても金額が増えることがないのがデジタルの利点。同じ素材であっても、必ず数枚の写真を撮ることを習慣にしましょう。その中からベストの1枚が見つかるはずです。
ところで私の場合、シャッターを押す瞬間はいつも、集中するあまり息を止めてしまいます。撮影枚数が多くなると、息切れするほどですが、これは真似しないことをオススメします(笑)。