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2018年8月12日更新

これでもう怖くない! 年金事務所で相談する前に知っておきたいことアレコレ

将来の生活設計を立てるうえで、公的年金の金額を把握しておくことはとても大切です。ねんきん定期便でもある程度の金額はわかりますが、60歳定年後に再雇用した場合はいくらになるの? など細かい設定での金額は把握しにくいのが現状です。
一番確実な方法は年金事務所で試算してもらうこと。でも、相談はちょっと怖そう……大丈夫かな? なんて心配する方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は年金事務所で相談をする前に知っておいていただきたいことをお話しいたします。

年金事務所に相談に行くならまず予約!

50歳以上の方であれば、年金事務所で将来の年金額を試算してもらうことができます。最初に知っておいていただきたいことは、相談に行く前に「相談の予約をする」ということです。予約って聞くとちょっと面倒だと思ってしまいますよね。
しかし、年金事務所はいつも混雑しています。予約をしないで相談に行くと、場合によっては1時間以上も待たされてしまうこともあるのです。かく言う私も、急ぎの仕事でどうしても相談予約をする時間がない! ということで飛び込みで相談に行ったことがありますが、その時は3時間近く待ちました…。待ち時間なくスムーズに相談できるよう、日本年金機構でも予約相談をおすすめしています。相談の予約を申込む場合は、以下の3つの方法があります。
①予約受付専用電話から申込む 0570-05-4890
②最寄りの年金事務所に電話して申込む
③最寄りの年金事務所に直接出向いて、総合案内の窓口で申込む
※予約は今のところインターネットからはできません。
予約は1カ月前から受け付けています。予約できる時間帯は以下の通りです
月曜日から金曜日 午前8時30分から午後4時
第二土曜日のみ  午前9時30分から午後3時
延長開所日のみ  午前8時30分から午後6時
延長開所日は、その週の最初の開所日のことをいいます。通常は月曜日ですが、月曜日が祝日でお休みの場合は火曜日が延長開所日になります。月、火と連続で祝日の場合は、水曜日が延長開所日となります(以下同じ)。予約の申込みをする際には、基礎年金番号、氏名、連絡先、相談の希望日および開始時間などの聞き取りがあります。予約は早い者勝ちなので、希望した日に予約が取れないこともあります。日程の候補を2~3パターン用意しておくと安心でしょう。
また、当日は本人が相談に行くのか代理人が相談に行くのかも予約をする時にはっきり伝えておきましょう。代理人が相談するには委任状が必要になるからです。

よくあるトラブル事例

次によくあるトラブル事例についてご紹介しておきます。よくある主なトラブルは以下の2つです。
①本人確認のための身分証
②委任状
個人情報保護の関係で、本人の身分確認および委任状の確認が徹底されています。まずは身分証についてお話しします。年金事務所で相談する際の本人確認、つまり身分証は以下のように規定されています。写真がある身分証であれば1点でよい。写真がない身分証は2点必要。写真がある身分証は、例えば免許証(運転経歴証明書を含む)、パスポート、住民基本台帳カードやマイナンバーカードで写真付きのものなどがあります。
写真がない身分証は2点必要なので、例えば年金手帳と健康保険証などを組み合わせることが必要です。組み合わせが認められないパターンもあるので、必ず年金事務所などで事前に確認をするようにしましょう。身分証が足りず「さっきから俺は本人だっていってるだろ! 」のように怒鳴って何とかさせようとするケースも見受けられます。
しかし、大声で怒鳴れば何とかなるだろう、という考え方は今の時代もう通用しません。あまりにも大騒ぎしてしまうと警察に通報されてしまうこともありますのでご注意ください。次に委任状です。こちらも個人情報保護の関係で、本人以外の人が相談をする場合、必ず委任状が必要になります。「委任状なんて白紙の紙に名前とか委任内容を書けば十分でしょ? 」なんて思っている方もいるかもしれませんね。しかし、それは大変危険です。記載事項が足りず、委任状として認められないこともあるからです。
そのため、委任状は日本年金機構専用のものを使うようにしましょう。専用の委任状は、日本年金機構のホームページからダウンロードするか最寄りの年金事務所でもらうことができます。
参考:日本年金機構「年金相談を委任するとき」

いざ、年金事務所へ!

さて、いよいよ相談当日になりました。当日は予約した時間の5分から10分くらい前に年金事務所に到着するようにしましょう。総合案内の窓口で名前と相談時間を伝えると、番号札と受付票をもらうことができます。番号で呼ばれる前に、受付票に年金番号、氏名、住所、電話番号などわかる範囲で記入しておきます。
受付票の記入が終わったら予約時間になるまで椅子に座って待ちましょう。なお、前のお客さんの対応がのびてしまうなどで予約した時間ピッタリに呼ばれないこともあります。緊張や思い通りにいかないことでイライラしてしまいがちですが「お客さん対応も大変なんだなぁ……」くらいの広い心で、余裕をもって待つようにしましょう。
イライラしている状態で相談に臨むと、それが相談員にもしっかりと伝わってしまいます。そうすると、お互いぎくしゃくしてしまい相談がうまくいかなかった…なんてことにもなりかねません。深呼吸でもして気分を落ち着かせておきましょう。番号が呼ばれたら相談ブースに入ります。相談員に受付票を渡し、身分証明書を見せましょう。その後、相談したいことを伝えることになります。

相談をスムーズに気持ちよく進めるためには?

相談をスムーズに気持ちよく進めるためのコツは2つあります。
1つめは相談したいことを事前にメモしておくことです。メモはしっかりしたものでなくても十分です。聞きたいこと、よくわからないことなどを箇条書きでもよいのでメモしておきましょう。
2つめはできるだけ愛想よくする、ということです。相談員を敵に回すのではなく、味方につける、というイメージです。相談員を味方につけると、こちらの伝え方が多少不明瞭でもその内容をくみ取ってくれて、より適切なアドバイスをしてもらえる可能性が高まることでしょう。相談のしかたは、例えば年金額が知りたい場合、次のようにするとよいでしょう。
会社員の方なら「60歳で一度定年になり、65歳まで再雇用する予定です。再雇用後は給料が今の半部くらいになると思います」「60歳定年後はアルバイトをする予定なので、厚生年金保険には加入しない予定です」など。専業主婦(主夫)やパート主婦(主夫)の方なら「このままの状態で行くと、年金はいくらになりますか?」などと聞いてみるとよいでしょう。
また、最近は前もって遺族年金の金額も知りたい、というニーズも増えています。その際は「もしも夫または妻が亡くなった場合、遺族年金はどうなるのでしょうか? 」のように聞いてみるとよいと思います。年金額の相談の場合、金額が記載された用紙をもらうことができます。家に持って帰って見返した時にもう一度ご家族で話し合える様に、わからないことを質問したりメモをとったりしておきましょう。
公的年金の金額がわかれば、将来の生活設計の見通しを立てたり、今からできる対策などを考えたりできます。相談に行くのはちょっと敷居が高いかもしれませんが、今回のお話しをふまえてぜひ一度相談に行ってみるとよいと思います。
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この記事のライター

浜田裕也

社会保険労務士
ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士会の業務委託で年金相談の実務にも携わるようになり、その相談件数は年間1,000件を超える。複雑な年金制度の解説や具体的な申請の仕方のアドバイスには定評がある。
日本でいちばん簡単な年金の本(洋泉社 第3章監修)
転職したり、フリーランスだったり、離婚を経験した人は知らないと損する、年金の話(SB新書 監修)がある。

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