人は、何かを失ったときに心細い思いを持つものです。その原因にはコントロールできるものとできないものがありますが、お金なら、ある程度コントロールできるはず。
家賃などの固定費が大きくのしかかる一人暮らしの人は、実家暮らしの人に比べてお金のやりくりが大変です。財布の残金を見て、月末まで乗り切れるだろうかと不安を抱えてしまう人もいるでしょう。
一人暮らしでお金がないときの緊急対策についてご紹介します。
明るく急場しのぎを楽しむケースも
お金がないときの精神的なつらさは、経験した人でないとわからないものかもしれません。しかし、とっさの出来事による一時的な問題であれば、楽しみながら乗り切れる人もいます。
A子さんの例:
「マーケティングリサーチ会社主催の市場調査に参加し、試食やパッケージアンケートに答えて商品券やクオカードをもらいました。新宿や渋谷で行われることがあるんです。」
謝礼の額はリサーチ内容によって変わりますが、楽しみながらお小遣いを稼ぐノリで活用できるでしょう。ただし交通費のことも考慮に入れなければならないため、定期券内や居住地の近くで行われているかといった確認は必要です。
B子さんの例:
「友人や恋人に事情を話して食事や映画へ行くときに自分のクレジットカードで全員分の支払いをし、現金を受け取らせてもらう方法を活用しました。」
クレジットカードのポイント目当ての場合は相手に不快感を与えてしまうリスクのある方法ですが、金欠が理由であれば好意的に協力してもらえるかもしれません。ふだんから周囲の人と良好な関係を保っている人ならではの手段です。
クレジットカードは支払いを後に延ばせる便利なツールですが、後々のやりくりが苦しくなる可能性もあるため慎重に使う気持ちも忘れないようにしましょう。
明るく急場しのぎを楽しめるうちはいいものの、お金のない状況が続き過ぎると精神的なダメージが積み重なってしまいます。金欠リスクが高めな人には、根本的な解決を見据えた対策が必要です。
根本的な解決を見据えながらの対策
金欠リスクが高めかもと思い当たる人は、お金がないときの緊急対策を実行しながら、ふだんの行動を見直す意識改革もしていきましょう。
外食費・交際費削減対策
例えば、節約のために外食の誘いを断り食費や交際費を見直すきっかけにする、家では安い食材を使った節約レシピを積極的に活用するなどの方法がおすすめです。交際費に余裕のある実家暮らしの友人から遊びの誘いを受けて無理をしている人は、一人暮らしのやりくりの大変さをさらりと伝えて断る勇気を持ちましょう。
食費節約対策
緊急時の自炊では、家にある保存用食材を整理して賞味期限の近い物を積極的に活用します。賞味期限切れで無駄にしてしまう食材が出ないように時々チェックする習慣が大切です。会社のランチでもお金を使わず、家でお弁当やおにぎりをつくって持参します。部屋に物が多い人であれば不要品を売り、ふだんの買い物癖を見直すきっかけにしましょう。
貯蓄対策
臨時出費用の貯蓄を用意しておくのとおかないのとでは、心の余裕が全く変わるものです。お金がないピンチをきっかけに、コツコツと家計改善を始めてみましょう。
お金のピンチを招きやすい人は、とりあえずお金を使ってしまってから余ったお金を貯金すればいいと考える傾向があります。しっかり貯金するために先取り貯金の癖をつけ、残ったお金でやりくりする方法に変えてみましょう。家計に余裕がなければ通信費のプラン見直しなども検討したいところです。
家計改善は無理をすると続かないため、自分なりのスタイルが見つかるまで試行錯誤の期間があっても大丈夫です。お金がなくて困ってしまう状況を防ぐ生活スタイルづくりをしながら、貯金・投資などのお金への意識を前向きに高めていきましょう。
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