体験しなければ分からない地震時の行動

2018年6月19日

6月18日7時58分ごろ、大阪市で最大震度6弱を観測する地震ありました。
丁度、私は朝食を食べ終えた頃で、カップにまだ半分ほどコーヒーが残っており、これからゆっくりと飲もうとしていた時でした。
愛犬のガクは私が食べ終えたのを見て、おこぼれをもらえないと分かるとリビングの方へと、とてとてと歩いていったのです。

ドン!グラグラ、ガタガタ

最初のドンで地震の大きさを感じる衝撃でした。「地震やーっ」と大きな声を上げて愛犬の名を呼び「ガク―。隠れてぇー」と。
普段は悪戯をするとソファーの下に隠れて出てこないガクですが、こんな時に限って、ソファーの周りで飛び跳ね「ワンワン」吠えて抱きかかえようにも動きが止まりません。
「ガタガタガタッ」「ミシミシ」と家が悲鳴をあげて捻じれているように思えました。「これはヤバイ。逃げなきゃ」と愛犬に名前を連呼して、やっと抱きかかえると「ギャイン」と鳴いて右手の甲を思いっきりかぶられました。
「痛いっ」と思わず言葉がでましたが、そのまま玄関から外に飛び出しました。目の前には道路の真ん中で裸足のまま立っている息子の姿が。

火事場のばか力

生後11ヶ月のEコッカーのガクは普段は陽気で明るくやんちゃ坊主です。それがじっと抱きかかえられたまま大人しくしています。「怖かったねぇ」と顔を近づけてみると何やらとても臭い。
でも、どこか覚えのあるその臭いは、月に一度動物病院で処置してもらう肛門嚢から出る分泌液の臭いでした。
大揺れの中、パニックになるガクを両手で前後から挟むように力いっぱい捕まえたので肛門を圧迫したのかもしれません。
どさくさに紛れ、普段自分では怖くて出来ない肛門絞りをしてしまったのでしょう。その痛さで頭側に回した手をがぶりとやられたのかもしれません。手をみたら歯型がくっきりと残っていました。

直ぐに平常心に戻るが


揺れは30秒くらい、長かったと感じたのですが、行動時間からみると10秒ほどでしょうか。いやもっと短いかもしれません。
普段テレビを見ない生活をしていますが、さすがに大きな地震なのでつけてみると、大きくニュースになっていました。震源地は大阪府北部。震源の深さは約13キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6.1と予測されていました。
私の住む市は震度5強でした。隣接する隣の市は震度6弱。
平成7年1月17日に起きた阪神・淡路大震災の翌日、この家の売買契約日でした。震災の日、この辺りも塀が崩れたりして被害があったのですが、この家はなんともなくて、そのまま契約したのを覚えています。
今回も、花瓶が一つカフェテーブルから落ちた程度で何ともなかったのです。表に飛び出たのはわが家だけ。ご近所はいつもと変わらぬ静けさに包まれていました。私は、二階で寝ている娘の名前を大声で呼んだり、愛犬の名前を連呼したりの慌てぶりをはしたないと恥ずかしく思い、朝のゴミだしも身を隠すようにこっそりと出ました。
すると運悪くお向かいの奥様に呼び止められ、被害の状況を尋ねられたのです。「お恥ずかしい限りで」と照れながら朝の事を話すと、そのお宅では食器棚からお皿やお茶碗が飛び出し割れて、片づけている最中だというのです。
奥様の手にはガチャガチャと音を立てた重そうなビニール袋がありました。
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不安になって備えを確認する


それを見て、たまたまうちは何ともなかったけれど、もしかしたら頭になにか落ちてもおかしくはなかったのだと気が付きました。
つけっ放しのテレビでは想像よりも大きい被害状況が流れています。もしかして熊本地震の時のようにこれが前震だったら。
そう考えると今できることは何か。防災グッズの点検でした。物置の引き出しから黄色の非常持ち出し袋を取り出し、中味をチェック。
ひもじいながらも、三日分くらいの食糧をまとめてレジャーバックに詰め込みました。

SNSでアドバイスを受ける

私のブログやツイッターには、有難いことに安否確認のメッセージやコメントをたくさん頂戴し、中にはアドバイスもありました。後になって断水する可能性もあるので、大鍋やバケツ、浴槽にもお水をためておくこと。確かに水は命の源です。今のうちに氷もたくさん作っておこう。ペットボトや冷水ボトルを冷凍庫に保管しました。

それでも体験しなければ分からない

そうしてやっと落ち着き、お昼の支度をしようとガスコンロのボタンを押したのですが点火しません。
「あれぇおかしいなぁ」と、そしてはたと気が付きました。ガスが止まっている。電気も水道も大丈夫だったのでまさかガスの供給がストップしているとは予想もしませんでした。

大阪ガスのHPを参考に開栓手順に従い、何度かやってみて元のように点火した時にはほっと安心しました。
これまでに大きな地震を何度か見聞きしていますが、実際自分が体験してみないと思うような行動には移せないと分かりました。
大きな地震は人の命を一瞬にして奪ってしまうこともあります。そうならないように、防災の意識を高め災害時の行動を家族と話し合うことにしました。

この記事のライター

中道あん

Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。

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