【2019.12.24.(火)にアップデートした記事です】
実家暮らしの人の生活費の実態は?
家賃も光熱費もタダ、場合によっては3食賄い付き、洗濯までやってもらえちゃうという「実家天国」。この恵まれた環境の恩恵を受けているアラサー女子は少なくないことでしょう。
そんな実家暮らしの女子の間でときどき話題になるのが「家にお金、入れているの?」ということ。これまでマネー相談に来た人のケースを振り返っても、毎月決まった金額をしっかり入れているという人もいれば、学生時代からそのまま、特にお金は渡していないという人も。
では、実際のところ、全体の割合としてはどうなのでしょうか。
25~34歳の女性357名に調査を行ったところ、実家住まいで、家にお金を入れているという人は74人と全体の20.7%でした。また、一人暮らしやすでに結婚している等で、実家(親)に仕送りをしている人は11人。全体の3.1%とごくごく少数という結果に。いずれもしていない人が272人、76.2%と圧倒的な多数のようです。
親とお金と家事の分担を話し合おう
実家暮らしの人のほとんどは、子どもの頃からずっと親と同居している、というパターンのはず。そういった人は、一度改めて機会を設けて、お金と家事の分担について話し合ってみてはいかがでしょうか。
社会人になって約10年が経つアラサー世代。親も昔のまま体力があるとは限らないですし、年金生活になることで家計の状況が変わるということもあるでしょう。「毎月お金を入れようと思うんだけど、いくらあったら助かる?」「お米を買って運ぶのもそろそろ大変になってくるかもしれないから、お米は私がインターネットで注文して買うようにするね」「休日の食事は私が作るから、平日はよろしくね」などと、率直に話をしてみるのがおすすめです。
それでも「お金はいらないから、自分のために使いなさい」と言われたら、「実家に入れたつもり」で毎月一定額の貯蓄をしてはいかがでしょうか。毎月5万円を貯蓄したとしても、一人暮らしの人の家賃よりは安いはず。実家を出て生活をしている「つもり」で貯蓄をすると、ぐんぐんお金が貯まっていきますよ。
仕送り代わりにできること
離れて暮らす実家の親に仕送りをしている人は本当にわずかの様子。確かに、日々顔を合わせている親にお金を渡すのとは異なり、わざわざ振込や現金書留でお金を送るとなると、よほど明らかに親が生活に困っていない限りはやりにくいですよね。
そんな場合は、感謝の気持ちも込めて、食料や衣服などの日用品や旅行券などを定期的に送るというのもおすすめ。また、お正月に帰省した際に、お年玉を渡すというのもいいかもしれません。子どもの頃と立場が逆になるので最初はびっくりされるかもしれませんが、娘が一人前になったことを実感して心の中ではきっと感動してくれるはず。
「ふるさと納税」を活用して、実家の親に贈り物をするという方法もあります。好きな自治体、応援したい自治体に寄附をすると、実質2,000円の負担でその自治体の名産品がお礼の品としてもらえるという「ふるさと納税」。このお礼の品の送り先を自宅ではなく、実家の住所にしておくことで、親に贈り物ができるというわけです。ふるさと納税サイトの返礼品一覧には、その土地のお米や高級肉、旬のくだものなどたくさんの魅力的な品が並んでます。選んでいるあなたもきっと楽しい気分になれるはず♪
ことお金の話となると、親子だからこそかえって照れくさくなったり、遠慮してしまったりしがちですが、一度、本音で話し合うことでその後の関係がより円満になるかもしれませんよ。