ストックフォトクリエイターとしては、本来はタイトルのような考え方で撮影するべきではないのかもしれません。
購入者の視点を考えた「売れる」素材を撮り続けるのが、本物のストックフォトクリエイターです。
しかし、“自由に楽しむストックフォト”を提唱している私としては、売れる売れないを意識した写真を撮るより、自分の直感で「売れないかもしれないけど、この写真面白いかも」と感じた写真を撮り続けたいと思っています。
車に乗っていてもストックフォト撮影
トップ画像の夜景は、妻が運転する車の助手席に座っているときに撮影した写真です。
東京都内の環七通りの都市景観ですが、何気なく撮ってはみたものの、売れるとは思わずPIXTAとfotoliaに登録しましたが、どちらのサイトでもダウンロードしていただきました。
この写真も車の助手席に座っていて、何気なく下を向いたときに、これもストックフォトにしてしまおう、と思い撮影した1枚です。
実際にご購入いただいていますが、想像ですが、エコノミークラス症候群などのシーンで使っていただいたのでしょうか。
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何気なく撮った都市景観
でも、こんなシーンの使いみちが想像できず、売れないだろうなと思いつつ登録してみたら、この写真は5回ほどダウンロードしていただいている人気作となりました。
上の写真は、東京の西日暮里駅前の夕景です。
長く伸びた影が印象的だったので、撮影しましたが、これまた購入者がいるのだろうかと、半信半疑で登録しましたが、PIXTAやほかのストックフォトサイトでもお買上げいただいています。
この写真は我孫子駅前の風景です。
次女が暮らす我孫子へ電車で行ったときに駅を降りて、ストックフォトの素材はないかと、あたりを見回しながら歩いているときに撮影しました。
こんな地味な風景は売れないだろうと思っていましたが、これまで3回ほどの購入履歴があります。
あとになってわかったことですが、駅前の風景は、不動産会社にとっては貴重な画像となるらしく、新しいマンションの最寄駅の紹介などで使われるようです。
直感だけで撮ったストックフォト
アスファルト上の樹木の影のストックフォトです。
その模様が、なんとなく面白そうだと思って、何気なく撮影しましたが、この写真も実際にご購入いただいています。
どんなメディアで使っていただいたのか、興味津々ですが、ちょっと想像がつきません。
この写真も実際にお買い上げいただいているストックフォトです。
しかし、この写真を撮ったとき、審査申請に出してもまず採用されないだろうなと思ったほどで、まさか買っていただけるとは思いもしなかった作品です。
雨の夜に歩いていると、ビニール傘に当たった街灯の光が美しく、まさに直感で撮影した1枚でした。
今回ご紹介したストックフォトは、いずれの写真も撮影した時点では、正直なところ「売れないだろうな」と感じつつ撮影した作品です。
しかし、買う買わないを判断するのは購入者の考え方次第。
売れ筋の写真を狙って撮影するのが、ストックフォトクリエイターとしては当然のことですが、「ストックフォトを楽しむ」ためには、自分の直感だけで、好きなように写真を撮ることがポイントだと思っています。
そんな写真に共感して購入してくれる誰かが、きっと現れるはずです。