【検証】年収100万円の差で生活はどれだけ変わる?

2019年1月4日

年収300万円VS年収400万円 生活水準の差はいかに!?

皆さんは現在の日本の平均所得はいくらがご存知でしょうか?国税庁の民間給与実態統計調査(※)によると、給与所得者の平均給与は【432万】ほどと言われています。しかし当然ながら年収400万より低い年収300万円台と言われる方も多く、ここだけで給与をもらってる方の3割がこの層に該当します。
※参考:国税庁による平成29年分 民間給与実態統計調査(平成30年9月付)
年収400万円なら、平均的な給与水準が実現できるでしょう。
年収300万円でも、支出を洗い出し、費目ごとに予算化していくことで、赤字家計になることはありません。
皆さんは「収入が増えたらどんな生活になると想像しますか?」
ここでは、具体的に年収300万と400万円を例に出して、実際にかかる生活費や支出の割合を比較しながら、両者2パターンでどのくらいお金の使い方に差が出るかを実際に見ていきたいと思います。
※ここでは内容をわかりやすくするために細かな数字は提示しておりません。所得税や年金、保険料、ボーナスや結婚の有無などの情報を排除し、シンプルな数字を提示しておりますので、あくまで目安としてご覧ください。
筆者が考える月額支出の目安(%)
・家賃 25〜30
・食費 15〜17
・水道光熱費 5〜7
・通信費 5〜10
・教育娯楽費 5
・交際費 5
・貯蓄 10〜20

年収300万円の生活(月額手取り額:20万円のケース)

毎月の支出額
○家賃 50,000〜60,000円
○食費 30,000〜34,000円
○水道光熱費 10,000〜14,000円
○通信費 10,000〜20,000円
○教養娯楽費 10,000円
○交際費10,000円
○貯蓄 20,000〜40,000円
○その他(保険・医療費、被服代、日用雑貨など) 12,000円~

意外と苦しくない!?

様々な家庭を調査していくと、だいたい上記の様な生活費の割合や支出データに収斂されていきます。今回はあくまで目安として提示した金額になりますので、扶養家族の有無や、都道府県によってはこれより余裕を持てる人も多いのではないでしょうか?
年収400万円より100万も少ないため、「肩身の狭い生活」を強いられると思われる方も多いと思いますが、支出単位で書き出してみるとそんな事はありません。
後術します「注意点」を守って生活してもらえれば、赤字にもならず、むしろ快適な生活を送ることが出来ます。

予算の徹底管理!ただし行き過ぎた管理にはご注意を!

月の予算を自己管理出来る事はとても大切な能力になります。更にこれを継続していく事で、ご自身の目標や夢を達成することが可能になります。
しかし行き過ぎた管理には注意が必要です。よくある例としては、仕事や貯蓄に精を出すあまり、食費などを削減してしまっては、偏りのある食事になるといったことがあります。こうなってしまっては元も子もありません。元気が無くなったり、病気になったりと、結果的にマイナスな面が作用し、かえって支出を増やしてしまいます。管理する事は良い事ですが、自身を追い詰める様なやり方は避けましょう。

年収400万円の生活(月額手取り額:25万円のケース)

毎月の支出額
○家賃62,500〜75,000円
○食費 37,500〜42,500円
○水道光熱費 12,500〜17,500円
○通信費 12,500〜25,000円
○教養娯楽費 12,500円
○交際費 12,500円
○貯蓄 25,000〜50,000円
○その他(保険・医療費、被服代、日用雑貨など) 15,000円~

これが100万の差!よりゆとりの持てる生活スタイル!

これがいわゆる日本の平均的な生活水準と言えます。年収300万円と比較すると手取りでは5万円違ってきます。ただし支出データに置き換えると、これだけそれぞれの項目にゆとりが出ます。東京都内の家賃相場(ワンルーム)は平均約7.3万(※)と言われていますので、この年収であれば都内に仕事を求めることも可能になります。
※参考:公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会 2018年12月16日付 「家賃相場:東京都」

注意も必要!?年収アップが招く生活レベルの引き上げ!

年収がアップしているからと言って、同時に生活レベルもアップすることは大変危険です。人はその生活水準に慣れてしまう傾向があり、慣れてしまうと生活水準を下げる事は出来ません。仕事のなどのキャリアにおいて上を見る事は良い事かもしれませんが、生活水準を単に上にしていく事は得策とは言えません。
初心忘れず、身の丈にあった生活をされることをオススメします。

毎月の収入を増やす方法は?

いかがでしたか?年収300万円と400万円の違いがお分かりいただけたかと思います。
使い過ぎは論外ですが、節度ある生活を心がけて頂けたら困る事はないと言えます。
ただこの水準に安定するのではなく、収入を増やすために、より高みを目指していくことも将来を考えると必要となってきます。

投資を始めてみる!

どちらの年収でも1年間で数十万単位の投資を行うことが可能です。
ただ銀行にお金を預けておくだけではもったいない!貯蓄を無理なく投資に回すことも重要です。

転職してみる!

今の職場で昇級していくことも一つの手段です。
ただ近年では多くの方が転職をして、よりよいキャリアを積むことが増えてきているように感じます。定年まで1つの企業で勤めあげることも立派だとは思いますが、ご自身の能力を信じて、良い環境への転職もお考えください。

ダブルワーク(副業)をする!

「転職するほど勇気は出ない。」
そんな方にオススメする方法は、自身のスキルや知識を活かした副業です。
最近では自身の能力を活かして、活躍される方も増えてきました。自分では当たり前と思っていたことも、世間に出してみると案外その知識や能力は当たり前でないことが多いものなのです。
もちろん所属している会社の「副業の可否」を聞く必要性はありますが、もし出来るのであれば、選択肢として大いにありだと思います。
年収が増えたら、そのお金を生活水準の引き上げに使うことも、”人生のゆとり“という意味では正解かもしれません。しかし、せっかく増えたお金なら自身の収入がより増えるように使った方が、今後のご自身の為にもなります。
最初は分からないことだらけで戸惑う事も多いとは思いますが、慣れてしまえば「あの時決断して良かった」と思える日が必ず訪れます。是非1つ上の年収を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

この記事のライター

ミハエル

20代の経営者。FPと簿記の資格を持つ。
現在では、複数の会社を経営する傍ら、オーナー業・投資家・大家・車コレクターの肩書きを持ち、日々奔走中!

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