老後資産 一番大切にしたいもの

2020年2月24日

こんにちは。
こめまるです。
僕の住む横浜市港北区から数分車を走らせると江川せせらぎ遊歩道があります。
これは、鶴見川の支流矢上川からの用水路江川に沿って作られた遊歩道です。
ここに早咲き桜の並木があり、今まさに満開です。
ソメイヨシノに比べピンク色が濃いのでソメイヨシノの可憐な儚さよりもよりまだ寒い中で咲くので力強さと逞しさを感じさせ、僕は好きです。
今年は暖冬ということですが、咲くタイミングとして例年通りかなと思います。
さて、今日は老後資産というのはお金だけではないですよ、ということを考えたいと思います。

老後2,000万円問題の復習

昨年、金融庁が発表した老後2,000万円不足問題は、思いのほか炎上して、麻生財務大臣が、発表を撤回するというお粗末な尻ぬぐいをしたことで記憶の新しいところです。
世論が炎上したことで、きちんと説明もしないで撤回ということで鎮静化を図ろうとした金融庁を管理する財務省も情けないし、炎上を煽ることしか能のないメディアも情けないと感じました。
ひと言で言えば思慮が浅いというしかありません。
この発端は、金融庁の金融審議会における市場ワーキング・グループの報告書のなかにあった「30年で約2,000万円の取り崩しが必要になる」という一文を切り取り、「老後の生活に2,000万円足りない」とそそっかしい一部のマスコミが騒ぎ立てたことです。

大体モデルにしている高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)で、ひと月の実支出約263千円、実収入約209千円と算出し、毎月約54千円不足するので30年間で約2,000万円の取り崩しが必要と報告したのです。
そして騒いだマスコミは全く触れませんでしたが、この高齢夫婦無職世帯の平均純貯蓄額を2,484万円と設定していることです。
つまり単純に引き算すると、夫65歳、妻60歳が、30年間全く働かないで年金だけで生活した場合、それぞれ95歳90歳を迎えた時に、貯金は484万円になりますよ、ということです。
これはあくまでモデルケースで、100組の夫婦がいれば100通りの家計があるわけで、それぞれに照らし合わせて考えればよいことです。

定年後に開き直ったこと

僕はこのコラムにも書いていますが、定年時に貯金どころか借金があり退職金でなんとか生き延びた人間です。
その後、再雇用で約2年間働き、借金もなくなり、実支出は健全になりました。
そんな僕が、定年後に開き直ったのは、資産は自分自身だということです。
マイナスから定年後を出発した僕にとって、資産を守るというよりも自分が稼ぐということで開き直ることしかありませんでした。

そして何と言っても心強いのは働き者の妻の存在と年金受給が始まるということです。
僕は現在アルバイトと自営で年収150万円ベースです。妻と合わせて年収300万円ほどになります。
幸い二人とも元気なのでこのまま働けば10年間で3,000万円です。
これに年金額がプラスされます。
また、多少残った退職金と毎月のつみたてNISAがあります。
定年時マイナスからスタートした僕でさえ、なんとかなりそうです。
定年時貯金がない、老後の資金が不安という方、自分という資産があることを思い出してみてください。

働けることが一番

僕は、現在湘南になる合唱団に所属しています。在籍数100名以上、活動期間も30年という合唱団です。
男性メンバーは約30名いますが、僕ともう一人62歳の男性が最年少です。
中心の年齢層は、60代後半から70歳前後です。中には、80歳を超えた方も数名います。
そんな方と時々話ししますが、皆さん言われることは、また働きたい、もっと働き続ければよかったということです。
合唱団で活動されているということは、それなりに元気だから言えることかもしれませんが、皆さん揃って働くことを望まれています。
のんびりできていいよ、というコメントはまだ聞いたことがありません。

よく定年が70歳まで引き上げられるというと、現役世代は、そんな年齢まで働けない、働きたくないというネガティブに考える人が多いようです。
ようは働き方の問題です。
僕も30代、40代の時はそうでした。60歳になったらリタイアして好きなことをやるんだ、と漠然と考えていました。
でも今は違います。
ちょうど学生時代は、あまり勉強しなかったのに、社会人になって、もっと勉強しておけば良かったと後悔するようなものです。

最後に

定年後、老後資産として一番大切にしたいものは、自分自身です。
自分が健康で働けることが一番の資産だと思います。
退職金、年金にプラスして自分の稼ぐ力を資産にすれば、長く人生を楽しめるのではと思います。
ただ、人生なにがあるとかわかりません。健康状態も人それぞれです。
僕はたまたま60歳を過ぎた現在も元気ですが、だから定年時借金があってもいいですよ、というわけではありません。
借金があっても健康で働き続けれれば、挽回できる可能性はあるけど、もちろん定年時までにそれなりの貯金をしておく方が良いのに決まっています。
だから現役時代は、働き過ぎに注意しましょうというのが、僕の教訓です。
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この記事のライター

こめまる

1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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