2024年7月20日、東京・荒川の河川敷で開催予定だった花火大会「第46回足立の花火」が雷を伴う荒天のため開催直前になって中止が発表されたことで、SNS上では賛否両論さまざまな声が上がりました。
また、開催予算が約2億7000万円とのことで、「花火師への報酬や設営にかかった費用はどうなったの?」という疑問の声もあり話題となりました。
突然の花火大会の中止。そのとき花火業者にお金は支払われる?
さて、花火大会がキャンセルになった場合、花火業者さんにお金は支払われるのでしょうか?
さらに、会場や周辺道路の設営、警備員の配置など、たくさんのお金がかかっていますが、そうした損失はいったいどうなるのでしょう?
一般的には、花火大会などの大きなイベントについては「興行中止保険」に入るそうです。
たとえば悪天候で中止になったら、損失額のおよそ8~9割の保険金が支払われます。(保険料は、保険金額の1割くらいです。)
保険金の支払限度額などは、イベントの収支計画に基づき設定されるそうで、保険の契約時には事前打ち合わせが必須とされています。
各社の「興行中止保険」の各種イベントの保険料の例がサイトに掲載されてますので、そちらでおおよその補償内容を参考にしてみてくださいね。
東京海上日動
三井住友海上
グッド保険サービス
興行中止保険の対象となるイベントは?
興行中止保険の対象になるイベントは、花火大会の他にも、
スポーツ大会
演劇・コンサート・音楽祭
展覧会・博覧会
映画製作
が対象となります。幅広いイベントをカバーしているのですね。
逆に対象外のイベントは、
自動車ディーラーの新車発表会
学習塾などの夏期講習
出版物の著作・編集
建設工事
遊園地
海の家
などです。
また、通常業務と区別ができないものや、イベント性がないものなども同じく対象外になります。
近年、異常気象が相次いておきており、日本を代表するイベントでさえ中止や延期を余儀なくされています。
「イベントに向けて一生懸命準備してきた人たちはどうなるの?!」と心配になるかもしれませんが、こうした保険が備わっていれば、ひと安心できますね。