価値観によって幅広くバラつく家賃
家計簿の数ある費目の中でも、もっとも大きな割合を占めるのが「家賃」。そこで今回は、その「家賃」にスポットを当ててみます。
25~34歳の女性336名にアンケート調査を行ったところ、家賃の中でもっとも大きい割合を占めたのが4万円未満で、全体の38.7%。実家暮らしの場合もここに含まれますから、だいたい25~34歳の3人に1人ぐらいは実家暮らし、という仮定が成り立ちそうです。
そして、4万円以上になると、4〜6万円未満が20.2%、6〜8万円未満が17.9%、8〜10万円未満が12.8%、10万円以上が10.4%と、家賃が高くなるにつれ、割合が少しずつ減っているものの、広くばらけるという結果に。
風呂・トイレなしのボロアパートから高級タワーマンションまで、住まいの選択肢はいろいろ。だからこそ、「家賃にいくらかけるのか」には、その人の価値観がかなり色濃く出ます。
「寝る場所さえあればいい」という人もいれば、「ほかの費用をめいっぱい節約してでも、住まいにはお金をかけたい」という人も。まさにそんな価値観のバラツキが現れたアンケート結果といえそうですね。
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収入のいくらまでなら家賃に使ってOK?
このように、それぞれの価値観によってもバラツキが出そうな家賃ですが、実際のところ、いくらまでなら家賃に使ってもOKなのでしょうか。
理想は、手取り収入の25%まで。手取り収入が20万円なら5万円まで、25万円なら6万2,500円までということになります。
とはいえ、地方であればこの金額内で探せそうですが、首都圏ではなかなか気にいる物件に出会えなさそうなのも事実。特に、女性の一人暮らしなら、セキュリティなどもしっかりしたところに住みたいですよね。
そうした場合にはやむなく金額が上がることになりますが、それでも手取り収入の30%以内には収めたいところ。手取り収入が20万円なら6万円まで、25万円なら7万5,000円まで。これを超えると、それ以外の生活費が足りなくなかったり、貯金に手がまわらなかったりといろんな弊害が出てきやすくなります。
家計のなかでもっとも大きな固定費であるからこそ、家賃はぐっとこらえて低めに設定するのが大きなポイントです。
シェアハウスを活用するのも◎
「一人暮らしはしたいけれど、家賃が高いのは困る……」
「できるだけ家賃を抑えながら、快適なお部屋で暮らしたい!」
そんな女性たちの間でここ数年、人気急上昇中なのがシェアハウスです。
シェアハウスとは、自分のお部屋を持ちながらもリビングやキッチン、お手洗い、バスルームなどを共有するスタイルの賃貸住宅です。一人暮らし用のアパートやマンションと比べると家賃がリーズナブルなのが大きな魅力。加えて、電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの家電もあらかじめ設置してあるので、初期コストが抑えられるのも人気の理由です。
そして何より、共有のリビングやキッチンでの交流がシェアハウスの醍醐味!年齢やお仕事の枠を超えて、同じ屋根の下で交流しながら暮らせば、世界もぐんと広がりそうですね。
限られた予算のなかでも、自分らしい暮らし方にこだわって、賢く家賃とお付き合いしていきましょう。