LED電球とは、発光ダイオードを用いた照明器具で、従来の白熱電球に比べて節電に大きな効果を得ることができます。
しかし、いざLED電球に買い換えるとなると……ネックになってしまうのが初期投資額。相場は約1,000円〜2,000円と従来の白熱電球より高価な場合が多く、交換を躊躇してしまった人も少なくないはず。
そんな中、いま東京都が、LED電球を無料入手できる施策を行なっているのをご存知でしょうか?
小池都政の目玉政策「LED電球・無料交換」
東京都は、家庭での電気消費量を削減するため、2017年7月10日から1年間“白熱電球2個以上とLED電球1個を無料で交換”する事業を開始しています。さらに今年には、交換可能な場として有名大型家電量販店と提携するなど、ますます普及に熱が入れられています。
以下、主なポイントと交換の手順を紹介致します。
交換対象者
都内に住所を有する18歳以上の都民。(交換は1人1回まで)
交換できる場所
「LED省エネムーブメント参加協力店」となっている地域の電器店や、ヤマダ電機・ビックカメラ・コジマなどの大型家電量販店、約900店舗での交換が可能。
筆者が実際にビックカメラに交換をしに行ってみると、参加協力店の目印となるポスターを確認できました。
交換に必要なもの
①家庭で使用中の白熱電球・2個以上
(消費電力が36ワット以上で、うち1つは口金がE26サイズのもの)
(未使用品・破損品は交換不可)
②本人確認書類
(健康保険証・運転免許証・マイナンバーカード・年金手帳・パスポートなど
公的機関が発行しているもので、氏名・生年月日・現住所が確認できるもの)
この①と②を持って、フロア内の交換受付所で手続きを行います。持参した白熱電球が交換対象と認められると、不正防止のためにその電球の処分が行われます。
提供されるLED電球
・電球40ワット相当又は60ワット相当
・口金のサイズがE26
・電球の形状がA型
(店舗ごとに取り扱う対象LED商品は異なる場合がある)
(ボール型やシャンデリア型などの形状とは交換不可)
これらを終えると、LED電球を受け取ることができます。所要時間わずか3〜5分程度で、約2,000円相当の品と無料で交換することができました。
都は同事業に17億円の予算を組み、LED電球・100万個の交換を目標としています。
仮に、60ワットの白熱電球が100万個のLED電球に切り替えられた場合、年間で約23.4億円の電気代削減が可能になると試算されています。
事業の詳しい内容などは、クール・ネット東京の「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」のホームページからも確認することができます。
参考:クール・ネット東京「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」
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省エネ以外にも、LED電球を使用するもう1つのメリットが“長寿命”であること。白熱電球の平均寿命が約1000〜2000時間とされているのに対して、LED電球の平均寿命は約40000時間とも言われています。電球交換の回数が少なく済む点も、節約に大きく貢献してくれるのです。
毎日・長期間で利用することを考えれば、節約のメリットだらけのLED電球。白熱電球を使用中の都民の皆様は、ぜひこのチャンスに無料で交換してみてはいかがでしょうか?