シニア世代に入っても、夫婦や友人たちとお出かけしたり、運動したりと、元気で若々しくしている人は素敵ですよね。できれば自分の親にもずっとそうあって欲しいもの。
でも、どこへ行くにも何をするにもやっぱりお金が必要です。悠々自適な年金生活ならいいですが、できれば節約しながら年金暮らしをしていきたいという人のほうが多いでしょう。そこで、アクティビティがおトクになる、自治体が支援しているシニア特典制度をいくつか紹介します。
乗車パスポート
自治体が指定する交通機関のバスや地下鉄、電車などに乗車できる年間パス。交通機関の利用頻度にもよりますが、バスや電車によく乗るというシルバーさんには、乗車料金が割安になるおトクな制度です。
たとえば、東京都では、満70歳以上の都民に対し、東京バス協会が発行する「東京都シルバーパス」の申込支援を実施しています。シルバーパスは有料ですが、住民税非課税者、および住民税はかかるけれども前年の合計所得金額が125万円以下の人は1,000円で取得可能。それ以外の人は20,510円です。このパスポートがあれば、都営交通(都バス、都営地下鉄、都電、日暮里・舎人ライナー)と都内の民営バスの利用が可能です。
年間乗車パスではなく、一定金額の範囲内で公共交通機関の回数券購入に対する補助金を支給する自治体や、1乗車100円で市内の一般路線バスを利用できるワンコインパスを発行する自治体もありますよ。
観光施設等の入場優待制度
美術館の展覧会や日本庭園、バラ園等々、入場料が無料または割引になる制度を実施している自治体もあります。
たとえば千葉県では、満65歳以上のシニアに対し、さまざまな観光施設の入場料が無料または割引となる優待制度を実施しています。千葉ポートタワー、千葉県立幕張海浜公園日本庭園美浜園など、22の施設が無料。京成バラ園、スパ&リゾート九十九里太陽の里など18の施設で入場料の割引があります。
施設によっては、県民のみ、市民のみという場合もありますので、ホームページなどで事前に確認しておきましょう。
レストランやお買い物特典制度
ショッピングやレストランで食事をするときに、割引やポイントアップ、またはプレゼントをもらえたりするシニア特典制度を実施している自治体もあります。
たとえば茨城県では、「いばらき高齢者優待制度」を実施。県内の65歳以上の人が協賛店舗で利用できる「いばらきシニアカード(優待カード)」を発行しています。協賛店舗でカードを提示するとさまざまな特典を受けられるのでおトクです。協賛店舗は買い物、スーパー、飲食店などジャンルもさまざま。
たとえば、県内のかっぱ寿司での食事の際にシニアカードを提示すれば、108円(税込)の商品を1品サービス(本人のみ)してもらえたり、イトーヨーカドーでは毎月20日、レジでシニアカードを提示すれば5%割引になります。お出かけだけでなく日々の生活でも上手く、おトクに利用していきたいですね。
敬老祝い金
長年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝うために、自治体によってはお祝い金やお祝いの品物を支給してくれる制度を設けています。お祝い金の金額や支給対象年齢は自治体によってさまざま。たとえば高松市では、8月31日時点で1年以上市内に住んでいる88歳の人に対して2万円、99歳の人には3万円が支給されています。
高齢化が進行するなか、敬老祝い金制度を縮小または廃止する自治体が増えてきていますが、まだ制度がある地域に住んでいる人は、お祝い金を楽しみに、長寿を目指していって欲しいですね。
早速調べて申込もう!
ますますお出かけするのが嬉しくなって、イキイキ元気なシニアライフを過ごせそうな支援制度はぜひとも利用したいですね。
しかしながら、通常、これらの自治体の支援制度は必要書類を揃えて自ら申請することが必要です。ご両親や身近な人がまだ利用していないなら、早速、該当する自治体のHPなどで支援情報をチェックし、教えてあげましょう。これからのシニアライフをおトクに楽しく過ごせるようになるための、最高の敬老の日のプレゼントになるかもしれませんね。
参考:東京シルバーパス
千葉県「高齢者に対する入場優待施設」
いばらき高齢者優待制度