子育てをしていた頃、雨の日が続くと洗濯物が乾かなくて苦労しました。今でこそ乾燥機付き洗濯機はありますが当時はなかったのです。乾燥機だけ別に設置しなければならず、場所の問題もあって家には置いていませんでした。こんな時にコインランドリーでもあればいいのにと何度思ったことでしょう。郊外の住宅地ではコインランドリーとは無縁でした。
あれから20年以上たった今、ご近所に立派なコインランドリーができたのです。賃貸マンションの1階広い店舗に空きがでて、何ができるのだろうと見ていたら、コインランドリーができて、びっくりしました。
というのも、便利になった今はドラム式電自動洗濯乾燥機を持っているご家庭も多いのではないでしょうか。家庭でほとんど衣類を乾燥することが出来る時代です。コインランドリーといえば単身者や学生向けのイメージ。そのようなマンションなども少ない住宅街で需要があるのだろうか?と思いました。しばらくすると、直線距離で100メートルほど離れた場所にも新しくできたのです。ご近所さんに「コインランドリーが出来たのを知ってる?」「使う?」と聞いてみたら「まぁ普段使わないなぁ」「布団でも洗うことがあれば使うかも」と。布団かぁ、これまでに洗ったことがないのでやっぱり使わないのかな。
気を付けていると最寄り駅の近くにも大きなコインランドリーができていました。しかも綺麗で明るく開放感があります。いったい何故にコインランドリーが増えたのかとても気になりました。
そんな話を家族にしていると不動産関係の仕事をしている息子が、「コインランドリー投資やで」と教えてくれました。内装工事や機器設置費用は必要だけど、無人なので大きな人件費も要らず、かかる費用は水道、光熱費くらいなもの。管理会社に依頼すればオーナーは何もしなくていい。そして必ず収入は現金である。
プチプラファッションが人気でクリーニング屋さんの利用も減少している時代。私も昔は毎週利用していましたが、今は年に1度冬物をしまうときだけ。毛布などの大物は自分で洗った方が安上がりだから利用客も見込める。「商売として簡単なんだよな」という話をしてくれて、なるほどそうかと納得したのです。マンションやビルのオーナーは入居業者を探すより自分でコインランドリーを経営したほうが収入を見込めるのかもしれないなと思ったのです。なのであんな近距離に2ケ所もコインランドリーができたのか。
犬の散歩の途中でみてみるとそこそこ稼働している様子。併設している駐車場に車を止めて中に入る主婦。そうか車を運転できれば大量の洗濯物も楽に運べるし恥ずかしくはないな。昔にくらべ「乾燥スピード」も上がっているだろうし、ここで一気に乾かして洗濯ものを仕上げてしまえば家事時短だしラクか。暗くて不潔そう、漫画をよみながらポツン仕上がりを待っている。そんな昔のイメージは払拭されました。毎日のように見ていると、自分には縁がないサービスだと思っていましたが、一度は使ってみたくなるものです。
昔は全く使わなかったコンビニもあちこちにできたおかげで、たまに使うようになり、それが今は割高とわかっていても自然に利用頻度が増えました。目につけば使いたくなる人の心理。コインランドリーもコンビニのようにあちこちにできる時代がくるのでしょうか。次に洗濯機を買い替える時には「乾燥機なし」を買うつもりです。
増え続ける今どきコインランドリーでラク家事主婦が増えるのか
2019年10月19日
この記事のライター
中道あん
Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。
2019年2月フリーランスに転身。Eittoness美人のブログ塾やセミナー、Eittoness美人be塾を開講。