仕事と生活の調和をはかり55歳以降をどのように自分らしく生きるのか模索中です。ワークライフバランスを確立して、いきいきと人生を歩みたいと考えるようになってからはドイツや北欧の暮らしにとても興味があります。まだヨーロッパを旅したことはありませんが、本などから得た知識で、ドイツのメリハリある生活に憧れ、冬はデンマークで流行したというヒュッゲに影響をうけて「心地よい空間や時間」を意識して寒さで縮こまりがちな冬も快適に暮らせるようになってきました。ワークライフバランスにとても興味があるせいか、書店で表紙のタイトルだけを見て購入した本があります。堀内都喜子さんのご著書「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」です。
表紙にはサブタイトルとして、仕事も休みも大切にして自分らしく生きる。とあり裏表紙には
・しっかり休んで効率よく働く
・夏休みは1か月とる
・1日2回のコーヒー休息
・接待は夜とは限らない
・計画に時間をかけず、進めながら詰めていく
・できるだけメールのCCはしない
・肩書、学歴、年齢、性別にこだわらない
と記されていて、どれもそうありたいと思っているところで、まさにド・ストライクなタイトルでした。
本書の”はじめに”という項目で紹介されているように、フィンランドは2018年、2019年と幸福度世界ランキング1位になったそうです。フィンランドでは16時をすぎるとあっという間にオフィスから人がいなくなる。なんて羨ましい。もし、それが日本で実現されていたのならば、自分は起業という選択肢をとらなかったかもしれないな。と思いました。8時~16時まで仕事。夜は家族との時間。そして夏休みは1か月とる。じつは今この原稿をハワイでコナコーヒーを傍らに置いて書いています。娘との二人ですが、最初から仕事を持ち込む気が満々でした。自然の中にいると、アイデアも浮かびやすく作業がはかどることを期待したのです。その辺が日本人ですね。
本書の第2章フィンランドの効率よい働き方にある「コーヒー休息は法律で決まっている」ということに驚きました。カハヴィタウコ=コーヒー休憩という文化があるそうです。それを示すかのようにフィンランド人ひとり当たりのコーヒー使用量は世界トップクラス。一日に数杯のむことも珍しくはないそうです。一緒にシナモンロールやケーキを摂ることもあるようで、これは日本でいう3時のおやつの時間みたいなものでしょうね。これは私も必要だと思って意識して時間を取っています。ある程度作業をしたらお茶の時間にする。ただし、最近は手軽に楽しめる日本茶かハーブティーがメインになってきましたけれど。喉を潤す目的よりも脳を休ませる必要があると思うからです。
独身時代に勤めていた会社では3時にはラジオ体操が一斉管内放送で流れてきて、みな仕事の手を止めて体操を始めます。若かったせいもありましたが、ダサいと思って全く真面目にしていませんでした。飲むことでも、カラダを動かすことでもい良いので、脳を休めてリフレッシュさせることはその後の作業効率を上げることにもなるのだと実感しています。
働き方を変えたことで会食の機会が増えました。誰かと食事をする、特に仕事関係は夜にするものだと思っていましたが、ランチタイムの方がなにかと都合のいいものです。主宰する日本酒を嗜む会でも「昼飲み」の方が参加者も多く喜ばれます。ご家族の夕飯を作らないことに若干後ろめたさを感じることもなく気軽に飲めることが理由の一つでもあるようです。私も犬のお留守番を気にせず飲めるので楽しさもアップします。お酒を頂くのは夜にという固定概念を取り払えば、接待やお付き合いもランチタイムにシフトしていきたいと思うのです。フィンランドの働き方のあれこれはすごく理にかなっているなと思う今日この頃です。
フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
2020年2月17日
この記事のライター
中道あん
Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。
2019年2月フリーランスに転身。Eittoness美人のブログ塾やセミナー、LIFE SHIFT-BLOG LESSON を開講。https://eittoness.com/onlinesession-blog/landing_pages/view/eittoness