老後三大不安のうそ 命短し好きにしよう定年後

2019年7月26日更新

こんにちは。
こめまるです。
僕は、2年前の2017年9月に60歳になり定年退職しました。
定年前から起業を考えていましたが、目先のお金が必要だったので、そのまま再雇用で働いています。
でも、やっぱり考えるところがあり、今月末で退職することしました。
その理由は、巷で言われる老後三大不安と定年後の8万時間という考えと全く逆の目線からでした。
今日は巷間に言われている老後不安のステレオタイプとは違った観点で考えたいと思います。

老後三大不安のうそ

俗に老後三大不安と言われるのは「お金」「健康」「孤独」です。
洋泉社MOOK「定年後の歩き方」(2017年12月出版)によると、50代、60代のアンケート結果を見ると病気や体力の衰えなど健康面で不安が増えるという回答が男女ともに上位でした。
次いで、年金支給額の不安がある、生活費や医療費などの経済面での負担が増えそう、再就職できるかどうかの不安、と言ったお金にまつわる不安がきます。
さらに、社会との繋がりが減ってしまいそう、配偶者との死別に対する不安がある、定年退職による喪失感がある、など孤独に対する不安です。
さて、これらの不安は、働き続けることで解消できる、というのが僕の考えです。

でも、よーく考えるとこれらの問題は、別に老後だけの問題ではありません。
生まれた時からついて回る不安で、別に定年後でも老後でも、その時だけの不安ではないのです。
ではなぜ定年後や老後に、この三大不安が特に大きくなるのでしょうか?
それは、他の不安が少なくなるからと老いるからだと僕は思います。
20代から40代は、仕事、恋愛、結婚、子育ての問題に直面します。
50代からは親の介護の問題が始まります。
つまり60歳になるまでは、自分だけの不安だけに構っていられないのです。
個人差もありますが、60歳も過ぎると自分だけの問題の割合が大きくなるので、以前は漠然としか不安に思っていなかったことがクローズアップされます。
特に老いにより身体の不都合がそれに拍車を掛けます。

定年後の8万時間のうそ

サラリーマン時代に、会社の業務をした時間合計は、いろいろな計算式がありますが、一般的に7万時間から8万時間と言われます。
一方、60歳の定年後から75歳の俗に黄金の15年間と言われる期間に、自分が自由に使える時間も同じくらいの7万時間から8万時間と言われます。
それだけの時間が自由に使えるのだから、ボウっとしていないで何かやらなければいけないという論法です。
でも、なにかおかしいと思うのです。
だって定年後の時間というのは、あくまで積み重ねた結果でしかないからです。
そして一番はっきりしていることは、若いころに比べて、人生の終わりが近い、つまり残された時間が少ないという事実だけです。

最後に

つまり老後の不安というのは、定年後にいきなりやってくるのではありません。
もともとある不安がクローズアップされるだけです。
だから現役時代と同じように働き続ければその不安のかなりの部分は解消されます。
しかも定年後には8万時間も10万時間も最初からある訳ではありません。
人生の残りの時間が、日々少なくなっていくという現実だけです。

ということは、いままで家族や会社のために使ってきた時間を自分が、ワクワクドキドキすることに使えばいいのです。
いのち短し、恋せよ乙女という言葉は、今から100年以上前の大正時代の流行歌の歌詞ですが、僕なら、いのち短し好きにしよう定年後、だと思います。
だから残された日々を一日一日大切に生きて行くことが、一番ではないかと僕は強く思います。

この記事のライター

こめまる

1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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